2006年12月01日

☆ セレーネ応援プロジェクトへの参加に性別と年齢を要求する JAXA

やってくれるよ。

私はミーハーでお祭り大好きなのでこういうイベントは是非とも参加したいところであるが, ネットからの応募にもかかわらず以下の情報を要求しやがる。

  • 氏名とふりがな
  • メッセージ
  • 性別
  • 年齢
  • 住所(都道府県まで)
  • 団体名
  • メールアドレス
  • 「今後このキャンペーンに関する情報を希望されますか?」

この中で必須でない項目は「団体名」だけだ。 個人情報「過」保護時代と言われるが, それにしても JAXA がこのキャンペーンを通して性別や年齢を知りたがる理由がわからない。 それらの情報を第3者に漏洩させることなく将来に渡って管理しなければならないというリスクを分かっているのだろうか。 ちなみに NASA も似たようなキャンペーンをよくやっているが, NASA が要求するのはせいぜい名前とメールアドレスくらいだ。

やる気が失せた。

(12/21 追記) TPS からも申し込めるようなので, そっちで。 ほらね, TPS ならメールアドレスしか要求しないでしょ。 そういうところを見習えよ JAXA。

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2006年12月10日

☆ Creative Commons License のマークと名称

Creative Commons License マークの日本語名称が変更になっている。 まぁこの方がわかりやすいしね。

で, 久しぶりに本家を覗いたらマークも一部変わっていた。 つっても変わったのは Attribution だけだけど。 マークや呼び名が変わっても機能は変わらないそうなのでご安心を。

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2006年12月12日

☆ TSA ロック

某所での話。 海外旅行とかしないので知らなかったが「TSA ロック」なるものがあるらしい。

権威に弱い私たち日本人は TSA (アメリカ運輸保安局)のお墨付きの強力な鍵だと勘違いしそうだが(しないしない), 要するに TSA が「合鍵」を持ってる特殊な鍵で, これを使えば荷物検査で鍵をぶっ壊されなくても済むという真にアメリカ的な発想の製品である。

「壊されるのが嫌なら合鍵を渡せ(もしくは鍵をかけるな)」なんて今時のヤクザもビックリなことを平気でやる国家がアメリカってか。 まぁテロを撲滅させるためにテロを上回る暴力で屈服させると本気で考えているのがアメリカだしね。

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2006年12月16日

☆ 諸々の戯れ言

最近, 世間では色々あったみたいだが, 私は日常生活に追われてめっきりアンテナ感度が低くなっている。 なので, ここでまとめて。

Winny 裁判は判決が出たようで。 まぁ(控訴も含めて)予想通りの展開なので特に感慨はなし。 現時点でまだ判決文が公布されてないみたいなので, その筋の方々のご意見が出揃うのはもう少し先かもしれない。 以下に気になる記事を挙げる。

まぁ2番目の記事は当然だろう。 Winny の開発自体が差し止められて久しいのに今更作者が有罪になったからといって何か変わるとは思えん。 変わるとしたら ACCS なり JASRAC なりが具体的な行動をとり始めてからだろう。 彼等は公判中に着々と準備をすすめていたので, 来年はもっとインパクトのある出来事が起こったりして。 今考えれば(今からなら誰でも思いつくだろうが)この裁判自体が「時間稼ぎ」だったのだろう。 ご苦労なこった。

3番目の佐々木俊尚さんの記事は現時点ではかなり参考になる。 Winny 自体をどう評価するかは難しい。 が, 少なくともセキュリティ面に関しては「筋が悪い」としか言いようがない。 こんな設計にしておいて「Winnyは開発途中のソフトウェアだから」という言い訳が(社会に対して)本当に通用するのか微妙な気がする。 そういえば先週「住基ネット「個人離脱」、1人削除に最大3500万」などという日本の恥をまたひとつ世界に晒してしまった出来事があったが, 「削除ができない(もしくは削除するために大きなコストがかかる)」という点では Winny もどっこいだ。

しかし私がそう思うのは「今」という時点で見ているからだ, とも言える。 セキュリティは常にリスクで考えるべきでありリスクは周囲の状況によって常に変動する。 故にセキュリティはプロセスなのである。 これは Winny だけの問題ではない。 例えば今 Web 2.0 ともてはやされてるサービスのほとんどは AJAX に依存している。 しかし AJAX の要素である JavaScript は実はセキュリティ上の驚異に対してあまり耐性がない。 この辺は大手のセキュリティ・ベンダも口を揃えて言っていることだし, 何かのシンポジウムでも発表された筈だ。 しかし多くのサービス・ベンダはみんな聞こえない振りをして今も JavaScript に依存するコードを書き続けている。 これってどっかで聞いた話だと思わないか。

果たしてこれはエンジニアの倫理とか社会的責任とかで片付けられる話なのだろうか。 そもそもソフトウェアを職業エンジニアやハッカーだけのものとする時代は終わりつつあるように思える。 日曜大工レベルならその辺にあるコードを見繕って組み合わせればそれなりのものができる。 Plagger や Rails なんてそのはしりだろう。 だがそれらの道具や道具によってできたものが安全かどうかなんてちらりとでも考えている人がどれだけいるというのか。 これは使う私たちの問題なのか。 それとも「セキュリティ」の考え方自体に何か致命的な Defect があるんじゃないのか。 なんてなことを考えてしまう。

もう一題, 気分を変えて。

ITPro のスペシャルインタビューに梅田望夫さんと 6A の中の人へのインタビュー記事が載っている。 こうやって並んでいると意味深な感じ。

こうして一年を振り返って考えると, 現状分析に終始している人ばっかりで梅田望夫さんのように「Google 以後」まで視野に入れて論じている人はほとんどいなかったように思える。 ネットにおける個人の営みとその集積をスカラ量でしか認識できない人たち。 そういう人たちにとっては未来は現在の延長線上で線形代数で解けるレベルにしか見えないだろう(故にコントロール可能であるとの妄想に走る)。 でもそうでない未来もありうることを示してるのが Web 2.0 の各論が示していることだと, 上のふたつの記事を読んで何となく思った。

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2006年12月21日

☆ なんか

「FeliCa@ソニーの暗号が破られる?」の影響か知らんけど, FeliCa 絡みの話題が盛り上がっているようで, 私の戯れ言にまで来る人がボチボチいる模様(ツッコミも見てね)。

件の記事はまだ見てないのだが(ってか本屋に見当たらん。本屋で買えるものなのかな)どうなんだろうね。 どうも釣りっぽい匂いがプンプンするんだけど。

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2006年12月24日

☆ サイト・リニューアル

ん〜, こんなもんかな。 本サイトを一部リニューアルしました。

具体的にはトップページを blog ベースに作り変えました。 これにともない, ここと「戯れ言++」は更新を終了します。 過去ログはそのまま残しておくのでブックマークされた方々もご心配なく。 RSS フィードのリダイレクトもしません。 もし今後もここを見に来ていただけるという奇特な方々がいらっしゃいましたら, フィードの変更をお願いします。 すみません。

なんでこんなことをするかというと, 日常の記事(ライフログってやつ?)を完全に Vox に移行してしまったから。 そうするとここに残っちゃうのは猫もまたいで通るような戯れ言記事しか残らないんだよね。 これは「戯れ言++」も同じ。 猫またぎ記事を(同じサイト内とはいえ)2箇所で管理するのはあまりに馬鹿げているでしょ。 じゃあ統合しちゃえってことで。 日記型の更新に飽きたってわけでもない。 実際 nDiary は使いやすいいいツールだと思うし。 まぁ将来的に(Vox に飽きるなどして)戻ってくることもありうるので, ここはそのままにしておこうかなと。

ではそういうことで。 良いクリスマスおよび年末をお過ごしください。

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