2006年02月02日

☆ あぅ〜

サーバ機の Subversion を弄ってたら間違えてリポジトリをひとつぶっ壊してしまった。 修復不能。

とほほ。 ひとはこうやって失敗しながら成長していくんだねぇ...

☆ SuprGlu vs Feedpath

いや, 比較できるわけでもないんだけどさ。

とりあえず両方サインアップしてみた。 SuprGlu は以下の通り。

かなりいい感じ。 今まで RandomNote を自分ポータルにしてたんだけど, こっちのほうが便利かな。 もう一方の Feedpath は Bloglines が使えないときの予備系として作ってみたんだけど, う〜ん... 「はてな RSS」と比べてもどうかなって感じ。

両者はいずれも Web 2.0 を意識して作られてるけどアプローチに微妙な違いがあって面白い。 SuprGlu は典型的なマッシュアップ。 Feedpath は RSS feed をベースとしていちからデータを構築していくサービス。 Feedpath ではタグなどの情報が集約されていけば何か面白い展開が期待できるかもしれないけど, ユーザとしてとっつきやすいのは明らかに SuprGlu のほう。 まぁ既に del.icio.usFlickr などを利用していることが前提だけど。

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2006年02月04日

☆ 顔にバカって書いてある

行きつけの店の誕生日イベントでドンペリ(ハーフボトルだけど)を出した馬鹿者は私です。 とほほ。 節分とはいえ, とんだ厄払いだよ。

☆ 「コペルニクス的ばか者」

バカつながりで。

まぁ国会証人喚問であんなこと言っちゃった手前, 提訴せざるを得なかったんだろうけど, おバカな話。 でも単に馬鹿者扱いするんじゃなくて, この際だからリスク配分についてちゃんと議論して欲しいものだ。

☆ 銀河を喰って成長する天の川銀河

「銀河系の外側にこんなに多くの不規則構造があるのを見るに、天の川銀河は今でも、小さな銀河を共食いして成長し続けていると思われます」

だそうだ。 銀河同士の衝突が起きると, 星間物質の擾乱により, 新たな星が生まれたり銀河中心部のブラックホールが活性化されたり色んなことが起きると聞く。 天の川銀河もそうやって成長していったのかもしれない。 あるいはこの太陽系の誕生過程も銀河衝突の恩恵を受けているのかも。

☆ リポジトリ再構築

壊れてしまったリポジトリのことはすっぱり諦めて新たに再構築する。

まず最新リビジョン(4GB以上あって DVD へのバックアップにも往生した)をエクスポートし4つに分割する。 うちひとつは履歴管理が不要なファイルなのでリポジトリから外す。 残り3つをそれぞれ別のリポジトリにインポートする。 何せサイズがでかいからインポートするだけで一仕事である。

☆ 「正規引用」?

某所から。

「引用」は自由なんだってば。 「引用」を超える流用や再利用をどこまで認めるかってことでしょ。 マスコミってのはマスコミってのはマスコミってのは!

確かに写真なんかはどこまでが引用なのか線引きが難しい。 そういう意味じゃ面白い試みだとは思うけど...

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2006年02月06日

☆ 「個人が暗号を使う時代は終わった」?

某所より。

何が言いたいのかさっぱり分からない記事。 タイトルと中身があってない。 しかも SSL の話とかなんの脈略もなく割り込んでくる。 いくら知らなかったからといっても, もうちょっと勉強してから書こうや。

先にも書いたが, 確かに今回の PGP 社の発表は企業ユーザをターゲットにしたものと思われる。 メールの署名・暗号化については大きく二つの標準がある。 ひとつは X.509 ベースの S/MIME, もうひとつは OpenPGP ベースの PGP/MIME だ。 両者の違いは PKI の信用モデルの違いだといえる。 不特定多数を相手にすることが多い企業では信頼できる第三者(CA)が証明してくれる S/MIME のほうが都合がいい。 しかし実際には一対一のやり取りも多いわけで, そういう状況では証明書のランニングコストが高い X.509 よりも OpenPGP の方が有利だろうという読みだ。 ちなみに PGP Universal と似た仕組みを持つ S/MIME 用のメール・ゲートウェイ製品は既に存在する(はず。うろ覚えでゴメン)。

個人が使う暗号はこれらとは全く別次元の話である。 またデータの暗号化と経路の暗号化は分けて考えなければならない。 企業内の情報は企業が守ってくれるかもしれないが, 個人が抱える情報は個人で(それこそ権威・権力を含めたありとあらゆるものから)防衛するしかない。 国によっては個人が暗号を使うことを禁止しているところもあるそうだ。 私達は「個人が暗号を使える」ということの意味をもっと真剣に考えるべきだろう。

☆ 雪!

朝はみぞれ程度だったのだが午後から大雪に。 全く予想外の事態に社内アナウンスで「とっとと帰れ」(←かなり意訳)とのお達しが。

まだ公共交通機関にはさほど影響はないようだが, 山沿いの有料道路は軒並み通行止めになっている模様。 明日の朝はどうなっているやら。

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2006年02月07日

☆ ありゃ

今朝起きたら雪はあらかた解けていた。 凍結もなし。(山沿いは凍っているらしいが)

どうもドカ雪だったのは昨日のあの時間帯だけだったみたい。 まっ通勤に支障はないようなのでよしとする。

☆ 「予定された混乱」

2/3 に催された「PAGE2006」パネルディスカッションの話題。

だいたいの内容は狩野宏樹さんの記事が参考になる。 個人的に興味を引いたのは Microsoft の次期 OS である Windows Vista と日本語文字セットおよびフォントの関係だ。 Windows Vista では MS ゴシックと MS 明朝の文字セットが JIS2004 に置き換えられる。 狩野宏樹さんの記事に例が挙げられているが, つまり

「Office 文書の表示の互換性がなくなる。 将来のバージョンはいざ知らず、Vista に古い Office を入れて、XP 以前の Windows に入れた同じバージョンの Office とデータのやりとりをすれば、2 つのマシン上で表示に差が生じる。 同じフォント名だから検出しようが無い。」

という感じ。 MS Office はまだしも OpenOffice.org は他のプラットフォームとも互換をとらないといけないので更に困難が予想される。 新フォントに関しては ITmedia の記事(2005年8月31日付け)があった。

パネルディスカッションにおいてどのような発表があったかは分からないが, 上の記事を見る限り Windows Vista においては「正しい」文字に置き換えられるという認識らしい。 しかし普通のユーザは文字コード(文字エンコード)を見て文字や文章を理解しているわけではない。 たとえその字形が「正しくない」としてもユーザはその字の形で文字や文章を理解しているのだ。 まぁ専門家達がみんなして頭をひねってもこういう実装しかできなかったのだから, 素人がいくら考えてもどうしようもないのかもしれないが。

...そういえば住基ネットのシステムって Windows ベースだったような気がするのだが, 文字セットやフォントは独自のを使ってるんだっけ?

☆ 誰がためのインシデント・レスポンス

この2つの記事には同じ匂いを感じる。

両者に共通するのは本当の意味でユーザ(消費者)の方を向いてインシデント・レスポンスを行っていないということだ。 ワコールの例は B2B なので微妙だが, 最終的に被害をこうむる(かもしれない)のは消費者だということを肝に銘じていればこんな杜撰なことにはならなかったはずである。

消費者は「リスク不安」で動く。 リスク不安は主観によるものなので, しばしば過大評価や過小評価が起こりうる。 そうした振れを防ぐためにも正確かつ具体的なインシデント・レスポンスは必須なのだ。 また一方でインシデント・レスポンスはルーティン・ワークだ。 ルーティン・ワークで大事なのは徹底したマニュアル化(再発防止)と, そのマニュアルを疑うことで常にフィードバックを行うこと(未然防止)だ。 それを学校教育のテストの答案よろしく「空欄を埋めればいい」という安直な発想でやるから後にツッコまれることになる。

いや, これは他人事じゃなくて自戒を込めて。 エンジニアってのは自分の論理で判断しがち。 でもユーザはエンジニアが思うようには思わない。 良かれと思ってやったことが, いざ現場で聞いてみると全くピント外れだったこともある。 インシデント・レスポンスも同じ。 つまりこれはコミュニケーションの問題なんだよね。

☆ 著作者人格権は黄門さまの印籠?

久しぶりで著作権がらみでウケた。 まぁ音楽業界なんてこんな程度の意識なんだろう。

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2006年02月08日

☆ 追いつかない

ここのところずっと「Spiegel's Trunk on SuprGlu」をチェックしているのだが, どうも RSS をとってから表示するまでにタイムラグがあるみたい。

しかも RSS を取得する間隔が今のところ日に2回程度で, 私のブックマークの速度に追いついていない模様(笑)。 まっ所詮「自分ポータル」だし別にいいんだけどね。

☆ Bluetooth 化する BitTorrent

Firefox に BitTorrent 機能が搭載される日を心待ちにしているのだが, 昨日の記事を見る限りちょっと危うい感じ。 アメリカではファイル共有型の P2P で大きな変化が起こっているのだが(日本ではいまだに Winny の呪縛から逃れられないみたいだが), BitTorrent もそれに沿う形になっている。 まぁそれはいいのだが, ちょっとやりすぎのような気がする。 Firefox の場合

のような動きも出ているのだが, 今回の制限措置で影響が出るんじゃないかとひそかに心配している。

今回のような話を以前どっかで聞いたなぁと思ったら, Bluetooth が似たようなことをやって失敗したんだった。 Bluetooth の場合は機器間の互換性を確保するために同じような商標管理を行って合格した製品には「Bluetooth」の名前をライセンスしていた(これ自体はよくある戦略)。 しかしこの管理を徹底しすぎたために思ったほど普及しなかったという分析がある (その反省も踏まえて ZigBee が登場するのだが)。 BitTorrent もその二の舞にならなきゃいいけど。

☆ お買い物

  • 『ウェブ進化論 本当の変化はこれから始まる』 梅田望夫 著 (筑摩書房)[bk1]
  • 『ななみまっしぐら』 4 みやさかたかし (芳文社)[bk1]

『ウェブ進化論』の感想文はそのうち mixi にでも。 はっきり言って Web 2.0 もオープンソースも今の職場環境から見ると彼岸の話なのだが, 梅田望夫の文章は好きだし読んでおいて損はないだろうというノリで。

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2006年02月09日

☆ ロートルはおよびでない?

「私と同世代で忙しく働いている層には、ここで話しているような話題はまったく理解されないだろう」

という発言に萎える。 私みたいなロートルはおよびでないということか。 早く言ってよ。 そしたら買わなかったのに。 まぁ折角銭を出して買ったんだし一応読むけどさ。

まぁ言っていることは分かる。 世代云々はともかく, 人間歳をとると想像力が枯渇していく代わりに記憶を頼りにものを考えるようになる。 これまでの自分の経験をもとに「フレーム」を構築しているため, その価値観でしかものを考えられなくなるのだ。 歳をとってからその「フレーム」を壊すのは容易なことではない。

☆ 「契約の意味」

以前紹介した「JASRACに権利を預けた曲でも、作者が「不快」なら自由に差し止められる?」の話は, 簡単に言えば「著作者人格権は黄門さまの印籠じゃないんだから, どんな状況でも行使できると思ったら大間違いだ」ということなのだが, そこから面白い話が展開されているようである。

例えば「日本のネット上の著作権表示について」でも

「著作者人格権をまず留保して、一般的な名誉毀損法のなかに組み入れてしまえばよろしい (中略) ただしね、まあ、あえて人格権ってことで言うと、氏名表示権だけは確保しなきゃまずい」

みたいな話もあって今回の例を見てもホントにそのほうがいいんじゃないかと思えてくる。 お釈迦様とか古代の偉人達は自らの言葉を文字に残すことを嫌っていたらしい(今残っているのはたいてい弟子やそれ以降の人たちが遺したもの)。 (本当のところは知らないけど)「思い」を形あるものに著した瞬間にそれはその人のコントロールから離れることを彼等は分かっていたのかもしれない。 そこをまげてコントロールを与えようとしているのが著作権だと思う。

☆ お買い物 2

買い忘れていた。

  • 『新釈ファンタジー絵巻』 1 ナントカ (芳文社)[bk1]

6年目にして単行本化!

☆ IBE = 公開鍵暗号方式 = PKI ?

どうも用語の使い方が変。 IBE (Indentity-Based Encryption)が公開鍵暗号方式(厳密には鍵交換アルゴリズム)の一種だというのはそうだと思うが PKI とごっちゃになっている感じ。

PDF ファイルに大まかなアルゴリズムが紹介されている。 で, これを読むと分かるが, この方式の肝となるのは暗号そのものではなく初期値として全てのユーザに与えられるパラメータ値と各ユーザがサーバ機からもらう秘密鍵の管理と配送にある。 これらの情報が正しく配送されているか証明する手段について何も言及がない。 例えば秘密鍵の配送は正しいユーザと認められた場合にのみ行われるらしいが, その認証方法については何も書かれていない。 もしそれが単なるパスワード認証なら, そのパスワードおよびパスワード認証のプロトコルがこのシステム全体のセキュリティ強度を決めると言っていいと思う。

暗号強度が鍵の管理と配送(強いて言えばこの部分が PKI)に大きく依存する形になっていて, 素人目には非常に危ういシステムのように見えるのだけど, 実際のところはどうなんだろう。

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2006年02月11日

☆ 結局はアメリカの再放送なのか

livedoor 関連の話で市場や相場に関するもの(つまり今回の事件の核心)について多少は興味があったが, なにせマスコミの報道が聞くに堪えないほど酷いので今まで保留していたのだが, ようやく「読める」記事が出てきたようだ。

どちらも「ホリエモンの錬金術」を参照しているのが面白い。 そこで件の記事をつらつらと読んでみた。 山陰中央新報とかエラいローカルな新聞が出てくると思ったら松江の方なのね。 そういや松江には山根姓が(しかも名士と呼ばれる人が)多い。

で, 読んでみたけど, 私にはそっち方面の知識が浅いので内容に関して判断しづらいというのが正直な感想。 それでも「ホリエモンの錬金術」で紹介されている

を見て何となく分かったのは, 今回の「ライブドア・ショック」とやらはかつてアメリカで起こったエンロンやワールドコムの事件の再放送に過ぎないということだ。 つまり日本の市場はそういう過去の出来事から何も学んでいないと言える。 そういや「うそつきポーカー」なんて話もありましたな。 だから東証の勘定システムが過負荷でダウンしたとか個人投資家が大損ぶっこいたとかそういうのは全然本質的じゃなくて, かつてのエンロンやワールドコムのような(あるいはそれらを上回る?)企業を止めることもできず野放しにしていた日本の市場の構造的な問題のような気がしてきた。 そうであるならマスコミや国会は, 検察のリーク情報や瑣末なスキャンダルもどきなんか追っかけるんじゃなくて, 上述のようなもっと本質的な部分に目を向けるべきなんじゃないの?

それにしても livedoor という会社, 上のようなドロドロした話と

との(見た目の)ギャップが大きすぎる。 ホンマどんな会社やねん。 これだけギャップの激しい企業ではリスクが大きすぎて今後誰も(投機はともかく)投資しなくなるんじゃないだろうか。 まぁワイドショウ的に当面面白そうなのは巨額の含み損を抱えて赤字に転落しそうな某メディア企業だろうけど。

☆ 「試験が終わった。さあ勉強しよう」

へぇ, そんな言葉があるのか。 名言ですな。 でも多分私が学生だったら名言とは思わなかっただろうな。 今ならこう言い換えることができるか。

「監査が終わった。さあ仕事しよう」

こういうことを学生のうちから言える人じゃないと大成しないってことかな。

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2006年02月12日

☆ Google Desktop を使ってはいけない?

Google Desktop 3 機能の紹介記事を見たとき「んな危ないもん使えるか!」と思ったが, やはりそう思われている模様。

Google Desktop に限らないが, マシン内の情報を容易に検索できるということは, 確かにそのマシンの所有者の利便性を大いに高めてくれるが, その恩恵はそのマシンに接触可能な全ての存在(人に限らずウイルスやボットといった malware も含む)にも及ぶことを忘れてはいけない。 ちなみに Google Desktop では設定で「検索しないアイテム」を指定可能なので積極的に利用することをお薦めする。 っていうか「C:\Windows」とか「C:\Documents and Settings」とか「C:\Program Files」なんてフォルダは既定で検索させないようにすべきと思うけどね。

☆ 2003年2月1日

さて, サイトの移転統合作業は微速ながらも滞りなく進んでいるのだが, その過程で既に忘れさっていたコンテンツを発掘することがある。

そういやこれがきっかけで天文や宇宙開発関連の記事を収集し始めたんだっけ。 このページの中の「2003年2月1日 スペースシャトル STS-107 コロンビア 空中分解事故」の項目に目が止まる。 リンクが切れちゃったものもあるが, 当時のことを色々思い出してしまった。 でも今という時点に立つことで, この事故をもう少し冷静に見つめることができるのかもしれない。 「3回忌」と言うが, 人の活動や記憶のタイムスケールを考えると, 3年という期間はひとつの目安になると思う。

というわけで再びあの記事を紹介する。 追記も併せてどうぞ。

☆ 星図作成表示ソフト SkyViewer

結局, 星図表示ソフトは前マシンのときと同じ SkyViewer を導入することに決めた。

最新は Ver. 01.22F1 だけど BBS で 1.40 テスト版が公開されていたので上書きで入れる。 10等星まで恒星や星雲星団のデータファイル等も片っ端からダウンロードして入れていく。 彗星と小惑星のデータについてはステラナビゲータのデータ(stlcmt.eld, stlmpl.eld)がそのまま使えるらしい。 これもステラナビゲータ Ver.7 のページから軌道要素ファイルをダウンロードしてセットアップする (ステラナビゲータ Ver.6 のページでも同じファイルをダウンロードできる)。 セットアップの仕方はヘルプページが参考になる。

インストーラもないし最近流行りの望遠鏡との連動機能もない。 まるきり色気ゼロのソフトだが星図表示ソフトとしては必要十分, いやそれ以上かも。 J2000年分点で表示することもできるし, 観測地点を設定して視位置で表示することもできる。 観測場所でノートパソコン等で表示することも想定して黒赤表示もできるし, 印刷用に白黒表示もできる。 ホンマ至れり尽せりである。

上述のデータファイルを全て有効にして表示すると画面が天体で埋め尽くされて真っ白になる。 そういえば学生のとき宇宙論の講義で 「確率的には宇宙のどの方向を向いても必ず何らかの天体がある筈なのに, どうして夜空は暗いのか(全ての方向にある天体の光を積分するんだから空はもっと明るくなるはず)」 という謎々が出たのを思い出した。 さて皆さん, この謎々の答えがわかるかな。

☆ 「CASSHERN」を観てしまった

久しぶりに日曜洋画劇場なんか見る。

「CASSHERN」って公開当初はボロクソに書かれていたような気がするが, そうでもないじゃん。 まぁ映画って言うより漫画って感じだけど。 昔のファンタジー(幻想文学)っぽい感じで悪くない。 いや, ファンタジーというよりはファンタジー風味のジャンクアートって感じだけど。 (つか, 今時の自称ファンタジー作品はみんなジャンクアートだけどさ)

ラストを見て「イデオン」とか「ダンバイン」を連想したのは私だけか。

☆ 建国記念日

実はかつて建国記念日は 2/11 ではなかった。 明治の改暦を行うにあたりいわゆる「神武天皇即位紀元」を決める必要があった。 しかし明治の改暦発令の後に当時の建国記念日が間違っていたことが分かり, 調べなおした結果, 今の建国記念日になったらしい。

別に「神武天皇即位紀元」を調べた人がヘボかったわけではない。 そもそも「神武天皇即位紀元」の時代には日本には暦が存在しなかったのだ。 「神武天皇即位紀元」の根拠は記紀しかない。 暦以前の「伝説の時代」(っていうかむしろ考古学)に紀元を求めようとしても基本的に無理というものである。

というわけで, 拙文『「暦」日本史』を肴に「建国記念日」の意義を考えるのも一興だろう。

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2006年02月13日

☆ 星図作成表示ソフト HNSKY

前に星図ソフトを物色していたときにこのツールも試したのだが, 英語版だし機能がありすぎてよく分からないまま捨てたんだった。 最近のバージョンは日本語表示ができるらしい。

HNSKY の特徴は DSS (Digitized Sky Survey)との連携が容易である点だろう。 これは望遠鏡観測あるいは写真・CCD観測で目的の天体を導入するのに役に立つ。

以下のファイルをダウンロードして導入していく。 GSC-ACT 星表はかなり強力。

  • hnsky230_large.exe (Large basic package) − プログラム本体(インストーラ・パッケージ)
  • hfits1.zip (255 Deep sky fits images) − 展開して fits フォルダに入れる
  • hnskyd2.zip (LARGE SAO star database) − インストールフォルダに入れる
  • hnskyd3.zip (LARGE PPM star database) − インストールフォルダに入れる
  • tych2+_1.zip 〜 tych2+_4.zip (TYCHO-2 and 2+ star databases) − インストールフォルダに入れる
  • hns_ast1.zip (Large asteroid file containing 10000 asteroids/minor planets) − インストールフォルダに入れる
  • Hnsky日本語化file.zip − 同梱されているドキュメントに従って導入
  • Soft06Cmt.txt − インストールフォルダにある hns_com1.cmt のデータ部分をエディタ等を使って置き換える
  • GSC-ACT カタログ(binary) − ディレクトリ構造ごと展開。 HNSKY の設定でフォルダを指定することで使用可能になる

SkyViewer があくまでも星図っぽい表現になっているのに対し HNSKY はよりリアルに表現できる。 どちらがいいというより状況によって使い分けるのが賢いやり方だろう。

☆ う〜ん

そもそもミッション・クリティカルな場面で Java を使うことはありえないと思うのだが, それにしても SI 屋さんと Web 屋さんを比較するのはアンフェアではないかい。 仕事のレイヤが(横方向のみならず縦方向にも)まるで違うんだから。

この辺の話については思うこともあるのだがもう眠いのでまた次回。

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2006年02月14日

☆ MOTHER 3

いよっしゃ! 待ってました。 絶対買うー

☆ 困った権威

「野尻ボード」の記事より。

「正当な権威を見極める」のに「科学的方法論に沿って構築しているか否か」という方法が使えるのであれば, そもそも権威に頼る必要がない。 それなら端から議論を「科学的方法論」という観点で追いかけていればいい話だからだ。 それができないから「自分の認めた権威者の判断に頼る」のだ(それは私がしばしば書く「消費される「専門家」」ってえやつだ)。 ということを専門家の方たちは分かっているのだろうかと首をひねりたくなる。

☆ プラットフォームからプロファイルの時代へ

昨日の続き。 タイムリーにいい記事があったのでご紹介。

最近思うのは, もし10ないし20年前と今とでソフトウェアに違いがあるとするのなら, それはソフトウェア開発のステージがプラットフォームからプロファイルに変わってきていることではないか, ということだ。 ここでいうプラットフォームは(具体例を示すなら)ハードウェア仕様とその上に乗っているせいぜい OS のカーネルくらいまでのレイヤ。 プロファイルは更にその上のレイヤを指す。

プロファイル上で開発を行う人たちは基本的にプラットフォームを気にすることがない。 それは例えば「そのようなチューニングにお金をかけるならサーバーを追加したほうが安く上がるのではないか」といった発言に象徴されるものだ。 ソフトウェアの基盤はプロファイルであってプラットフォームではない。 プロファイルさえ揺らがなければ下位レイヤのプラットフォームはいくらでも交換(あるいは増設)可能なのだ。

例えば東証の勘定システムを増強する話。 最近ポッと出た話のように見えるが, おそらく最低でも1年以上前から計画されてた筈だ。 このシステムのソフトウェアはプラットフォーム上に直に構築される。 今「基幹システム」として稼動しているシステムはみんなそう。 プラットフォームの上に直に乗せられている。 故に増強は容易でないことが多い。 それはもう殆どリプレースと同じなのだ。

プラットフォームからプロファイルの時代になってくると, プラットフォームはどんどん流動的な存在になっていき, そしてどんどん不透明(ブラックボックス)になっていく。 これが私のようなロートルのエンジニアにとっては恐怖なのだ。 インストラクションレベルで理解できないコードなんてありえな〜い。 私から見れば Perl や Ruby だけじゃなく Java や .NET だってプロファイル上の言語ツールだ。 その差は単に業界やコミュニティ間の「トレンド」の違いに過ぎない。 プロファイルの上で行う開発はプラットフォームを隠蔽する。 故にミッション・クリティカルな場面では使えない(っていうか使いたくない)のだ。

まぁでも, どんなに駄々をこねてもこの流れを止めることはできないだろう。 科学技術の粋を集めたスパコンですら今は「ベクトルからスカラ(ベースのクラスタ)へ」ってのがトレンドだ。 ケータイだって

みたいな感じでプラットフォームがどんどんコモディティ化していく。

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2006年02月17日

☆ Web 上のメールフォームを踏み台に世界中のボットネットから spam を送る

「つれづれ日記」 2/15 の記事より。

馬鹿にしてはいけない。 この程度のリスクは誰でも抱えているものだ。 随分前に作ったサービスが踏み台にされるとか, 知らん間にボットに乗っ取られてるとか。 大事なのは踏み台にされたり乗っ取られたりしたときに早く気付いて手当てできるかどうかなのだ。 インシデントよりもインシデント・レスポンスがより重要ということ。

☆ いよいよ IC 旅券発行開始

というわけで 3/20 受付分からあの IC 旅券に切り替わる。 「そんな怪しげなパスポートなんかイヤじゃあ」という人は 3/19 までに申請することをお薦めする。

職場でこれと同じ内容のメールが来ていて 「仕事なんだから外務省の思惑に合わせる必要などない」(←かなり意訳) というコメントが添えられていた。 わはは。 そのとーり!

アメリカじゃこんなに騒がれてるのに対し日本では議論が皆無のように見えるんだけど。 まぁ今更騒いでも遅いのだが。

☆ TV の視聴率と「勝ち組」との相関

大橋巨泉さんのインタビュー記事は私も見てウケたが, TV を観る観ないというスタイルとその人の持つ属性にはさしたる相関はないと思う。

TV 視聴はゲームと同じで習慣性(Adiction)があると思う。 私達が子供の頃は TV 番組の話題がコミュニケーションの大事な位置を占めていたので, とにかく(親になんと言われようと) TV を観なければならなかった。 でもいったん TV 視聴を習慣にしちゃうとそこから抜け出せなくなるんだよね。 今の子供たちはそんなことないんじゃないかな。 うちの実家では家族内ルールとして食事中の TV 視聴を禁止しているせいか, 子供たちの TV 視聴に対する依存度は低い。 もっとも日曜は早朝から TV にかじりついてるらしいが(子は親の鑑)。

水商売をしてる人は話題作りのために TV を観る人も多いかと思いきや実はそうでもなかったり。 私の知ってる人は自宅に TV がなかったりする(情報は本やラジオやネットから摂取するらしい)。 多分世の中の TV 視聴のスタイルが変わってきてるんじゃないかな。 朝のニュースしか見ないって人もいれば録画してでも全局のアニメ番組を押さえようとする人もいる。 特定のドラマしか観ない人もいればカラオケネタを仕込むために歌番組(って言うのかな最近は?)はきっちり押さえるって人もいる。 スタイルが多様化していく中で TV 番組をメインに据えたコミュニケーションはなくなりつつあるように思う。 自分がお気に入りの番組だけを選択して観るのだから Adiction は起こりにくい。

マスメディア側が敏感に反応する「視聴率」って奴は TV 視聴が習慣付けられている集団に対するものだ。 TV を観る習慣のない人やそもそも TV を持ってない人には関係がない。 タバコを吸う習慣のない人にはタバコ銘柄の違いなんかどうでもいいのといっしょ。 かつて日本国民がみんな TV にかじりついて「一億総白痴化」なんて言われていた時代もあったが, それはもう「今は昔」ってだけのことなのだ。

☆ Google Talk on Gmail

早速試してみる。 おおお, 繋がるじゃん。 日本語も問題なく通る模様。 ただし Gmail アカウントの sign in/out と Google Talk の sign in/out は連動していないようなので注意。 今度職場から試してみよ。

☆ PukiWiki 閉鎖

ちうわけで 2/E を目処に閉鎖します。 個人的に面白いと思ったページはスタティックなページに変換して残します。 他の Wiki サービスにコピーして使いたいという方は(そういう人がいるかどうかは分からないけど)勝手にどうぞ。

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2006年02月18日

☆ RFID をクラックする

RSA Conference 2006 の話題。

イマイチよく分かってないのだが, まぁそういうことらしい。 パソコンで電力線からクラックする手法があるが, それの RFID 版ということだろうか。 しかし, RFID クラックに関して個人的に一番インパクトがあったのは

だったりする。 いやぁ, これは怖い。 身体に RFID を埋め込んでる人とかどうなるんだろう。

なお, RSA Conference 2006 の記事については del.icio.us/spiegel/RSA_Conference+2006 にブックマークしているので参考にどうぞ。 また RFID については del.icio.us/spiegel/RFID でチェックできる。

☆ ファンサブ (fansub)

またも自らの無知をさらけ出してしまうのだが, ファンサブなんてものがあるんだって?

話を聞くと日本の同人市場とよく似た状況らしい(ボランティアベースだから市場とは言わんのかも知れんけど)。 何かの議論(波状言論だったかな?)で日本だけが異様な状況になってるみたいな話があったような気がするけど, なかなかどうしてアメリカとかも負けてないじゃん。

そういえば orz って最近は海外でも通用するらしい。 いや, Jabber/Google Talk とかのエモーティコンが orz に対応すればいいのに(できればアニメーションで), って話をしていたのよ。

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2006年02月19日

☆ 危ない? コンシューマ機との無線接続

驚いた。 今時 WEP only かよ。 WEP の問題点は実は暗号鍵が短いことではない(まぁ 40bit とかは問題外だけど)。 概ね以下の3つある。

  1. 認証の仕組みがなく MAC アドレスや SSID から識別するしかない。
  2. 暗号鍵(WEP キーから生成される)を手動で設定する機種がほとんど(つまり AP との鍵交換の仕組みがない)。しかも入力文字列から生成するため実際の強度はパスワード認証程度で(辞書攻撃が使える!),暗号鍵の鍵長に対応する強度よりずっと弱い。
  3. 暗号方式に RC4 を用いていること。RC4 は実装に問題がある場合が多く,脆弱性を含んでいたり他の暗号方式への切り替えができないことがある。

で, 紹介した記事にもかかれているが, 解決方法としては(かなり消極的だが)対象となる無線 LAN を既存の LAN から隔離することである。 これで少なくとも LAN 内のほかの機器に影響を及ぼすことはなくなる。 しかしこうなると他のコンシューマ機も気になるところ。 ネット家電と呼ばれている奴とかも。

参考:

☆ Flickr Community Guidelines

「Flickr Community Guidelines」が登場した。 日本語への翻訳作業も始まっているようだ。

翻訳をざっと眺めてみたが, なかなか面白い内容だと思う。 他のサービスでも応用できるかな。

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2006年02月20日

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2006年02月21日

☆ 『ウェブ進化論』読書感想文

かる〜く mixi に書くつもりが結構ヘヴィな内容になってしまって, んじゃ blog で公開するべ, と思って書いたらますます変な内容に。

まっ所詮小学生が書くレベルの読書感想文ですから。

mixi に入れる人は探して比べてみたら面白いかも。 かなり変わってしまった。 まぁ私が文章を書くときは大体こんなもんだけど。 「Web 2.0 なんて所詮マーケティング用語だ」と書いていた頃よりは多少改心(?)しているつもり。

☆ 闘病日記 ...ぐりぐり(久しぶり)

今日は久しぶりに超音波エコーでの検査。 プローブでぐりぐりする奴である。

予約の関係で13時からと言われたので, 早めに病院に行って食堂で昼食。 今日は暖かくてよい。 ふと見ると周り中の草木から花がほころび始めている。 う〜ん, 春なんじゃねぇ。 またカメラ持ってどっか散歩に行こう。

ひととおり検査が終わって最後は問診。 エコー検査の結果はまずまず。 心拍機能が若干標準を下回ったが日常生活には影響ないとのことなので, まずは一安心。 心拍数と血圧が高めなのが気になるが, まずはダイエットから始めないと。

2ヶ月ぶりくらいにコートなしで出勤した。 身体が軽くなっていい感じ。 思わずキャンディーズの「春一番」を口ずさんでしまう。

☆ Audio アンプを衝動買いする

病院の窓口で勘定を済ませて薬を受け取りふと時計を見るとまだ15時前。 ふと思いついてこれまた久しぶりにデオデオ本店になんぞ行ってみる。

自宅の Audio アンプ(ONKYO の Integra A-815RX。骨董品)がついにヘタれてしまって左側のスピーカから音が出なくなってしまったのだ。 まぁ20年くらい使ってる奴だからなぁ。 とはいえ今更フルサイズを買う気にはならないのでミニコンポのコーナーで物色する。 ONKYO のよさげな製品を見つけたので店員さんを呼ぶ。 こちらの希望としてはアンプだけ売って欲しいのでスピーカなしにできないかと思って聞いてみた。 したらアンプだと思っていたのは実はただのコントローラでアンプ本体はセンタースピーカに内蔵されているらしい。 なるほど, 最近のコンポってそういう仕組みになっているのか。 もう完全に浦島太郎状態。

「それなら手頃なのがありますよ」と店員さんに AV コーナーまで案内された。 紹介されたのは YAMAHA の RX-SL80 という製品。 あっ薄い。 DSP アンプかぁ。 でも YAMAHA の Audio 用 DSP は(エンジニアとして)何気に好きだし。 今の私にはこれでちょうどいいよな。

というわけで店員さんとスペックについてあれこれ聞いて, 挙句その場でお買い上げ。 ああああっ, 衝動買いしちまったよ。 古いアンプの廃棄代も込みで約3万3千円也。 無理言って当日配達までしてもらった(だって明日仕事だし)。

早速セットアップして iTunes から音を出してみる。 ありゃ, 音が全然違う。 左側がヘタれてただけじゃなくて, 本当にもうダメになっていたのね。 今までありがとう。 気をよくして CD Player (marantz の CD-60。これも骨董品)からも音を出してみる。 しまった, 久しぶりに CD Player からのまともな音を聴いてしまった。 これ聞いちゃったら iTunes に戻れないじゃないか。

...というわけで当分このおもちゃにハマる予定である。 っていうかしばらくパンと水の生活だな(風邪で休んだりして今月のギャラが少なかったのに)。

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2006年02月22日

☆ ALPSLAB clip! を試す

早速試してみた

一番小さい地図にしているが, それでも配置に苦労する。 まぁでもこんなもんかな。 他の記事にも貼り付けていこう。

☆ 「ASTRO-F 改め「あかり」」

「星影」という言葉がある。 昔の人は星の「あかり」をわざわざ「星影」と呼んだ。 それは単に「光」をさすのではなく, 光によって映し出されるもの(すなわち「影」)に向けられた言葉である。 照らすものをさして照らされるものに思いを馳せる。 「あかり」にはそんな優しいニュアンスがある。

参考:

(2/23 追記) えー, アニメキャラかよ。 がっかり。 「SAC ニュース」による恒例のゴールデンラズベリー賞。 マスコミ関係者のレベルが上がっているそうで, ついに今回は運営側の方に授与されたらしい。 宜なるかな。

☆ ISO 15408

へぇ, こんなことやってるんだ, IPA。 これって既にあるものに対してのチェックは行わないのかな。 例えば住基ネットとか住基ネットとか住基ネットとか!

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2006年02月23日

☆ プログラマの美学

まぁありがちな話。 っていうか, そうなるのが普通。 デザインと実装の両面において秀でている人なんてほとんどいないんじゃないんだろうか。 10億人にひとりくらい?(とまでは言いすぎだが)

設計というのはひとりの頭ではできない。 何故ならあるソフトウェアを作る人と使う人は異なっているのが普通だからだ。 作りたいコードと使いたいデザインとの間にある溝を埋めていく作業が「設計」だし, それができてはじめて一人前のエンジニアを名乗れると思う。 この辺のことを分かってない職業エンジニアが多い。 だから「タコな実装をプログラマのスキルのせいにする SE」や「提示されたシステム設計を馬鹿にするプログラマ」が繁殖してしまうのだ。

☆ 私物で物資をまかなう自衛隊

きょうび「Winny で情報が流失」なんてニュースは耳にタコができるほど聞こえてくる話で, 「電力業界を悩ますファイル交換ソフトからの情報流出」にもあるように, いくら啓蒙しても無駄なんじゃないかと思えてくる。 某所ではそれよりも「フロッピー290枚分」という意味不明の報道のほうがバカウケだったり。 現代において「フロッピー〇〇枚分」とか「文字にして〇〇文字分」とかいう表現は意味がないので是非止めてほしい。 それって「ヒトの体長は約0.002キロメートルでアリの体長は7,000ミクロン」とか言ってるのと同じ。 物差しは正しく使いましょう, と小学校で習わなかったのか。

自衛隊のお家事情は「J-RCOM」で時々話題になる。 今回も早速言及があった(「このパソコンは暴露ウィニー(ファイル交換ソフト)に感染」とかツッコミどころもあるが気にしない)。 民間の工場とか研究所でさえ入り口でチェックされてケータイも取り上げられるご時世なのに, 自衛隊というとこはなんとも長閑な「軍隊」である。 おそらく Winny で情報が暴露されることくらいどってことないのだろう。 そんなのなくても, いざとなれば隊員のケータイの通話記録を見る手もあるし。

☆ ALPSLAB 続き

うちも bk1 のブリーダープログラムを利用しているので厳密には NG。 ただ, もうこの手の適切とは思えない(さすがに「頭が悪い」とまでは言わないが)文言にはうんざりしているので無視することにする。 うちは明らかに商用でもアフリエイト目的でもない。 文句をいわれたら引っ込めることにする。

で, 埋め込んだ地図から ALPSLAB base へ飛ぶと地域別に RSS (RSS 1.0 形式)を取得できるようになっていた。 中を見てみると

<item rdf:about="https://baldanders.info/spiegel/remark/archives/000167.shtml">
  <title>戯れ言++: お好み共和国ひろしま村 じごや</title>
  <link>https://baldanders.info/spiegel/remark/archives/000167.shtml</link>
  <description>広島県広島市中区新天地</description>
  <dc:date>2006-02-23T01:58:30+09:00</dc:date>
  <geourl:latitude>34.391305833333334</geourl:latitude>
  <geourl:longitude>132.4620197222222</geourl:longitude>
</item>

ってな感じになっている。 位置情報(経緯度)の語彙は GeoURL というのを使っているらしい。 神崎正英さんの「位置に関するメタデータとその応用」に FoaF と地図を連携する例が載っていて「えーやだー」と思っていたが, blog 記事と地図の連携ならアリなんじゃないかと思う。 RSS で位置情報を公開しておけば Google Map とだって連携できるからだ。

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2006年02月25日

☆ Gmail S/MIME for Firefox

なんてなものがあるらしい(それも随分前から)。 凄いぞ凄いぞ。 手元で試す環境がないのでどんな具合かは分からないけど。 del.icio.us でタグに PGP をつけている人がいて「えっ? PGP も使えるの?」と思ったが違うようだ。 紛らわしいタグをつけるんぢゃない!

☆ 苦酸っぱい青春の思ひ出

アンプも新調して今日も iTunes へ CD の内容をぶち込む作業は順調に進んでいる。 登録曲もようやく千曲を超えサイズも4GBを超えた。

ぶち込む CD はついに '80年代に突入した。 この辺になると聞いてて恥ずかしくなるような歌詞が続々出てくる。 初期の飯島真里さんとか。 よくこんなの聴いてたよなぁ。 まぁ同じように恥ずかしい歌詞でも太田貴子さんとかだと今でも全然平気なのだが(カラオケでも唄う)。 唄を聴いていると学生時代を思い出して口の中が苦酸っぱくなる。 あれから随分遠いところに来ちゃったなぁ...

昨日行きつけのお店で「最近 CD 買ってる?」という話になった。 CD どころか今なんの曲が流行っているのかすら分からない。 他人の唄うカラオケで間接的に流行を知るというのは妙な感じだ。

アンプが新しくなったので調子に乗ってホルストの「組曲“惑星”」なんぞ聴いてみたり。 指揮はサイモン・ラトル。 レコーディングは1980年。 自分がそんな CD を持っていたことすら忘れていたよ。

☆ 絶品! イタリアンなお好み焼き

昨日は友人と「五エ門」へ行く。 「超人シェフ倶楽部 戦場のレストラン」で出たメニューを食べさせてくれるらしい。

テーマ食材は黒米と鴨肉とカブ。 「五エ門」の蔵原春利さんのいる TEAM BLACK のメニューはお好み焼きとそば飯。 どんな感じになるかは動画を見ていただくとして, これがめっさ美味しかったのよ。

お好みソースとバルサミコの組み合わせが意外にいい。 ソースだけなめるとちょっと酸味が利きすぎてるかなと思ったけど, あのお好み焼きと組み合わせるとぴったし合うのだ。 さすが超人シェフ。 あの黒米を使った生地はかなり粘りが強くて, あれを鉄板の上で薄くのばすのはかなり難しいと思う。 ちなみに生地を半分に折って具を挟み込むのはもともとの広島風のスタイルらしい。 なのでクレープ風というよりは元祖広島風と言うべきなのかもしれない。

そば飯もかなり美味かった。 マジ食いしちゃったよ。 麺にパスタを使う(しかも鉄板で炒める)ってのが奇抜な感じだが, これまた意外に黒米と合う。 まぁそば飯なので, 最後には切り刻まれて見た目にはなんだか分からなくなるんだけどね。 パスタはポンテベッキオの自家製で, 今回のイベントのために向こうから送られて来るんだとか。 作ってる過程を見るとパスタにキャビアをまぶしてる風にも見えて面白い。

黒米がかなり美味しかった。 あんなに美味いとは思わなかった。 家庭で炊くときは白米に黒米を5〜10% 加えるだけでいいらしい。 超人シェフの蔵原春利さんは, 今回の対決以来黒米にはまっているそうだ。

ただ, お好み焼きの感覚で2,500円はちょっと高いかも。 イタリアンのランチならそのくらいの値段設定でもいいかもしれないけどねぇ。 まぁ食材も結構高いのを使っているらしいし, そんなものかもしれないけど。 「五エ門」さんもこの値段設定は気にしておられるみたいで, 最後にデザートとしてアイスクリームをおまけしてもらった。

いや, ホンマに美味かった。 広島におられる方は是非予約して食べてみて欲しい。 期間は 3/2 まで。

☆ Winny は malware か

かなり過激な意見だが頷ける部分もある。 少なくとも企業や ISP の立場からは Winny を広義の malware と見なすべき時にきているのかもしれない。 (ってな事を書くと非難を浴びそうだが)

Winny を「ファイル交換ソフト」と称するのもどうかと思う。 以前どっかで話題になったように Winny は「ファイル放流ソフト」であり「交換」するソフトではない。 しかも某府警が作者を起訴なんかするものだからメンテナンスも不可能になってしまった。 Winny の議論が厄介なのは「匿名性」や「著作権」の問題とチャンポンになってしまうことだ。 そうではなくて, ちゃんと技術的な側面から Winny が抱える欠陥を指摘し, その欠陥に対しどう対処するかに議論を絞るべきだ。 その過程において必要であれば上述の記事のように ISP 等と連携して「放流」を止めるというのもありだと思う。 っていうか, このまま放置すれば私達ネットに住むものはいずれ Winny という存在を全否定しなくてはならなくなる。 それは明らかに損失である。 くだらない裁判なんかやってる場合じゃないんだってば。

ってか, そもそも私物のマシンで仕事をするな。 企業やその他の組織・団体は従業員が私物のマシンで仕事をしている状況を「恥」だと思え (こゆこと書くと私のような流しのエンジニアの立場が微妙になるのであまり書きたくないんだけどさ)。 ソフト開発の業界で言えば外資系の会社に比べて日本の会社はマシンの新規調達をものすごく嫌がる。 人が増えたり新規でプロジェクトが始まった時の様子なんか典型的。 日本の会社は手持ちのマシンでどうやってやりくりするか(いくら悩んだってないものはないのに)ひたすら悩む。 現場ではいつまでも待っていられないので, 私物を使ってでもなんとかまかなおうとする。 従業員も「仕事用にノート買っちゃたよ」とかしれっと言う。 「君は自営業か? それとも会社から嫌われてるのか?」とツッコみたくなるよ。 一方, 外資系の会社は足りなければ買うか(レンタル会社から)借りるかしてとっとと調達に走るし, 調達のための社内手続きも簡素化されている。

かつての「古き良き時代」と違って今は調達コストよりもセキュリティに関するコストのほうが高い。 しかも, ひとつのマシンに対し使用するユーザやシーンが増えていけば, その分だけ(あるいはそれ以上に)セキュリティ・コストが膨らむのだ。 調達をケチって取り返しのつかないミスを誘発するより調達することでセキュリティ・コストを下げるほうがお得, くらいの発想でいかなきゃ。

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2006年02月26日

☆ 花粉飛散経路探索プロジェクト

「的日記」 2/25 の記事より。

NTT データの cell computing を使った分散コンピューティング・プロジェクト。 実は cell computing ではプラットフォームとして BOINC が使われているのだが, cell computing 用にチューニングされたクライアントを使っているため, 他の BOINC プロジェクトと併用できないみたい。 cell computing最終的に「余剰計算能力市場」の形成を目指す商用プラットフォームで自身が複数のプロジェクトを提供しているため, ボランティアベースの BOINC 各プロジェクトとは相容れない部分もあるかもしれない。

他に気象シミュレーションのプロジェクトとしては BOINC ベースの Climateprediction.net もある。 Climateprediction.net は最近 BBC と協力して新しい実験を始めている。

こちらも専用にチューニングされたクライアントを用意しているが, 通常のクライアントでも http://bbc.cpdn.org にアタッチすれば参加できる。 こういうのを見るとつい BBC と NHK を比べてしまう。 「放送と通信の融合」というのは BBC のような取り組みを継続しているところを言うんだよな(「続・太っ腹 BBC」参照)。 断じて放送業界と通信業界の「ショバ争い」などではない。 まぁ民放も含めてそれができる放送メディアは日本にはひとつもないだろう。

☆ はてな認証 API

面白そうな話が進行しているらしい。

前にも書いたが, OpenID や TypeKey は同じ認証でも Authentication ではなく Identification とでも言うべきものだ。 一方, Flickr の認証 API は Authentication としても使えるようになっている。 両者の違いは何か。 それは Authentication を担保するための「信用モデル(trust model)」があるかということだ。

プロトコルに則っていれば誰でも受け入れる OpenID や TypeKey は Authentication としては使えない。 TypeKey が MovableType などの blog で spam 除けに使われているのは単にプロトコルが面倒であるからに過ぎない。 TypeKey 認証を通過する自動化プログラムが広く出回れば元の木阿弥になってしまう。 それはそう遠い将来ではないだろう。

また Flickr の認証 API が Authentication として機能するのは「Flickr が提供しているサービスをサードパーティ製のアプリケーションから使う」という状況においてのみである。 Flickr の sign up は基本的にオールカマーだし, Flickr のユーザだからといってその人が別のサービスにおいて信用できる人物かどうかは全く分からない。 (ちなみに Flickr では通常の sign in も HTTP ベースで行われるので認証 API だけを SSL/TLS にしてもあまり意味がない。 逆にいえば Flickr で使うアカウント情報は「ベニヤ板のパスワード」でなければならない)

「はてな」が何を目指すのかは分からないが, 「「はてな」が提供しているサービスをサードパーティ製のアプリケーションから使う」という需要が大きいのであれば, それは Authentication として機能しなければならない。 Flickr の認証 API を参考にするということはきっとそういうことなのだろう。

ところで OpenID はそれはそれで面白そうなので

あたりを参考にいろいろ遊んでみようかと思ったり。 そのうちね。

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2006年02月27日

☆ PSE 法

話が出てくるのが唐突で「何言ってるの?」って感じだったけど, ようやくわけが分かった。 要するにこれって5年間も執行猶予があったにも関わらず家電流通業界は「他人事」な顔をして何も手を打たなかったってことだよね。 で, 今更なんやかや文句を言ってきて消費者を巻き込んで署名運動にまで発展しちゃってるわけだ。

まぁ傍観かな。 日本の物流システムのダメさ加減は今更言うまでもないし, どのような過程であれ結果的に再配分されたリスクを物流もちゃんと引き受けるかどうかがポイントになるだろう。

☆ お買い物

今週は怒涛のコミックス購入予定があるのだが, その前に。

  • 『Movable Type でつくる! 最強のブログサイト』 小川晃夫&南大沢ブロードバンド研究会 著 (ソーテック社)[bk1]

「HepCat Dev and Test」で紹介されていたので買ってみた。 目次を見る限り内容のバランスはいい感じ。

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2006年02月28日

☆ The Colors of Nature on the desktop

「flickrのタグを利用して壁紙の自動変更ができるJohn's Background Switcher」 を見て早速導入してみる。

グループを指定してプールされている写真を表示することもできるらしい。 ならば, と「The Colors of Nature」を指定する。 ここの写真は本当に素晴らしいものばかりで, つい見入ってしまうのだ。

おっ, ユーザを指定すると, その人の favorites とか取得してくれるのか。 ということは, ユーザを自分自身にして今まで溜め込んできた favorites を指定すればいいのか。 おおっ, こりゃあええ。

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