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せち日記 (2002年06月分)

2002年06月02日

ぐったり

休日が1日では全然足りない。 そろそろ壊れるな,こりゃ。

安全な日食観測

福原直人さんの 「太陽を安全に観測するためのいろいろ」 はお薦め。 太陽観測で危険なのは可視光と近赤外線である。 紫外線 (UVA) は網膜まで到達しないので (短時間なら) あまり気にする必要がない。 このページでOKとされているフィルタなら UVA もフィルタリングされるため, この点でも問題はないであろう。

月の二酸化チタンマップ

成蹊高校天文気象部地球惑星科学関連学会 2002年合同大会行った発表 (「冷却CCDカメラを使った月面分光観測によるTiO2マップ」)

素晴らしい! 月面分光地質学研究のページでも紹介されているが, 月の分光観測はアマチュアでも出来る割と手ごろなテーマのようである。 私が学生の頃は冷却CCDなんてメチャメチャ高価なシロモノだったような気がするが。 超科学高校 (あんな長ったらしいカタカナ書けるかい) を名乗るなら, 学生がこういうことを (教師などから見て手に余るように見えることでも) やってみることを 「許す」 校風がないと基本的にダメなのではないかと思ったり。 そういう意味じゃ私の高校時代は何でもありだったなぁ。

100Mbps !

ちょっと訳あって今週はマシンを止めていたので, この巨大回線容量の恩恵に預かれていない。 サーバルームの様子も公開されてるぞ。 しかももうすぐ SETI@home の総計算時間が100万年を突破するらしい。 色々めでたいことで。

そろそろ総括?

ラスト1年ということで, 総括に入っているのか, あるいは次期 SETI@home プロジェクトへ向けての準備なのか, いろいろ動き出しているようで。 組織の再編成なんかも行われ, International Community なんてページもできている。

2002年06月03日

とほほ

まぁ人様のBBSでそゆことしようとするのがそもそもの間違いなのかも知れないけど...

だいぶピントが合ってきて, もう少しで議論になりそうかな, というところで必ず「おしまい」にされてしまうのは何故なんだろう。 そんなに酷いこと書いてるかなぁ。 確かに喋るのも書くのもあまり得意ではないので, ダメ出しくらっても仕方ないといえば仕方ないんだけど。

とほほ

ちなみに

私個人の 「やり方」 は演繹法でも帰納法でもない。 (まぁ帰納法に近いとは言えるかもしれないけど)

必要かどうかは考えずに,とにかく目的の周辺のデータを集めまくる。 それこそ思いつく限りの方向からあらゆる分解能で。 んで, ぜーんぶ揃ったと納得したら一面に広げて 「さぁどうだ」 と悩みまくる。 思いついたアイデアは片っ端からテストして評価する。 データが足らないと思ったらまた集める。

私は, 証明方法としては科学的手法を支持するけど, 発想法に関してはそうでもない。 最近, 自分の属性について科学者でも技術者でもなく錬金術師に近いのではないかと思うようになってきた。 (はっ,だから人様から冷たい目で見られるのか。 Mag.さんにも「思いつきで言うな」とよく叱られるし) 今度からそういう肩書きにしてみようか > Software Alchemist

100万年突破!

「One Million Years」

いや,めでたい。 (私はそのうちの3年分しか貢献していないけど)

2002年06月04日

お寒いW杯

何やらチケットが手に入らなくて会場は閑古鳥が鳴いてるそうで。 当日券とかないんだ?

冬のオリンピックに続き, どのチャネルひねっても (っていう比喩がおぢさんだなぁ) スポーツ番組ばかりですっかりストレスが溜まっているので, つい 「ザマミロ」 と思ってしまう... (^^;)

もう中継なんかNHKに任せて民放は通常プログラムに戻そうよ。 TVがつまんねーぞ。 ニュース番組までW杯やってくれやがるし。

2002年06月05日

星座早見付キーホルダーは欲しいかなぁ

星の手帖社の 「星座宇宙博物館」 と星座図絵などを描いておられるKAGAYAさんのページ。 (ありゃ,私より年下なんだ。ほぇ〜)

2002年06月08日

LED 式信号機

「全信号機LEDで、植林7500万本分のCO2削減」

へっへっへ。 パソコンモニタやケータイとかの (あるんだかないんだか分からないような) 電磁波のリスクには過剰反応するのに, 明らかに影響があることが分かってる LED は (CO2 を削減するから?) お咎めなしってか。 「Class 1 LED: この信号機は放射される光線により健康を損なう恐れがあります」 とか。 (まっ実際にはその辺ちゃんと対策・検証してるんだろうけどさ。 仮にも警察庁がやってんだし)

HTML メール

「HTMLメール受容派が6割近くに増加」

まず, 特定のソフトのユーザを対象にするのって 統計として意味があるのか?

しかし, これを真に受けてまっとうな企業までもが HTML メールを使い出すようになると困るなぁ。 (昔は結構容認していたけど) 最近は 「Content-Type: text/html」 なメールは自動的にゴミ箱に振り分けてる。 こんなメールを出すのは spam か Klez に決まってるし。

Online Science Database Reorganization

Technical News Reports の 6/3 の記事より。 ML でも翻訳版が登場しているので, そのうち日本語版も公開されるだろう。

色々あったけど,ようやくここまでこぎつけたってところかな。 1年ごとにトランザクションが倍になるってのも相当凄い状況だが, それで本運用中のデータベースシステムを丸ごとリプレイスしちゃうってのが更に凄い。 企業運営のDBシステムでは (担当者 (社) 間のコスト・リスク分担にも絡んできるし) まずあり得ない決断だよね。

2002年06月09日

LED の安全基準

ありゃ,読まれてるなぁ。 いや,まぁ, 記事見て信号機に警告表示とかあったら面白いのに, ってんで (例によって) 思いつきで書いただけなのであまりツッコまないでぇ... でもさすがに Class 2 や 3 (3なんてあるのかどうかも知らないけど) じゃあないでしょうし。

ネットの中ザラッと探してみたけど LED の安全基準について解説してるページは少ないのね。 「レーザー安全関連」 とか 「神経眼科,レーザー医学,眼科ME 関連学会案内」 で少し言及されているくらい。 製品情報としては豊田合成株式会社のページが参考になるかなぁ。

それとは別に LED 式信号機については警察関係の利権絡み (残念,期限切れ) で色々面白そう。

宇宙用部品の調達

野尻ボードなんかでも書いておられる人がいるのでちょっと見てみたのだが, このプレスリリースを見る限り 「日本の宇宙開発全然ダメぢゃん」 と思わざるをえない。 「部品製造企業」 の意見を見ると 肯定・否定いずれも同じことを言っている。 広告効果やISO取得へのアピールが目的であれば達成 (あるいは変更) されれば固執する必要などないし, 取引相手が NASDA しかいないのなら (山師的な短期利益を目論むのならともかく) そもそも企業経営的に成り立つわけがないのだ。 それを認定辞退が実際に続出してから対策を打とうなどとはマヌケ過ぎる。

「国産部品がなくなると次の問題が起きると考えられる」 にある箇条書きも妙である。 商業的にペイできるモノを作ろうとするなら (国内外を問わず) 「先端的」 な部品調達は難しくなるし製品自体がブラックボックス化してしまうのは必然であろう。 そういった部品を使うことが 「二流の宇宙開発」 であると言うのなら宇宙開発の民間への移管など止めた方がいい。 民生品を使うにしたって放射線の影響を測定する施設のひとつもないような状況 (私の知っている (宇宙開発関係ではないが) プロジェクトでは, 実際に部品の放射線への影響を調べるためにわざわざ NASA に出向いている) でどうしようというのだ。

要するに 「宇宙開発の国内基盤」 など無かったのである。 しかもそのことに21世紀になってようやく気がついた,というわけだ。

こういったレポートを見るにつけ (単に「日本発のプロジェクト」というのとは違う) 「国産」 宇宙開発にこだわっている (あるいは宇宙開発を「国益」のように見なす) ことに疑問を感じてしまう。 基盤構築に向けた具体的な手を打たずに 「その場しのぎ」 でやってるようにすら見える。 (それでここまで成果が上がっているのだから凄いといえば凄いが) それともやはり宇宙開発には軍事上の縛りがあるのだろうか。 今日本で 「国産」 こだわる理由はそれしか思いつかないのだが。

2002年06月10日

ふぅ

昨夜からどの局も同じシーンしか流さない。 何度でも書くが, ありゃあ洗脳だってば。

最近のデフォルトチャネルは ETV だったり。

2002年06月12日

Club-HUAA 3周年

いやぁ,長いことやってるような気がするが3年かぁ。 そりゃマシンのスペックも変わるちうねん。 (私の環境は4,5年前からほとんど変わらんけど)

パンツ噺

へんしゅうこうきの記事から辿れる一連の話がなかなか面白い。 パンツの起源から男女の性差の問題へ展開させるなんて普段考えないものなぁ。 白木屋の話は私も聞いたことあるが, 親からではなくどっかのTV番組だったような気がする。 確かに自分の命と羞恥心を量りにかけて羞恥心を選択するというのは (それを年寄りが結構みんな知っているというのも) 話として上手すぎるような気がするが, 大昔のことだから, そのような倫理観を強力に刷り込まれていたとしてもおかしくない。 (しかし,もしそうなら白木屋の件は当時の女性の間で「美談」として語られている筈)

現代の日本人の多くが何故パンツを穿き (その辺の道端ではなく) トイレで排泄するのか。 理由は簡単だ。 幼いころからそのように躾られているからだ。 自分や自分の子供の小さい頃を思い出してみればいい。 逃げ回る子供にいかに苦労しておむつやパンツを穿かせているか。 何度失敗しても根気強く「トイレトレーニング」をやってるか。 私達はそうやって刷り込まれた習慣や倫理観に従って行動しているに過ぎない。 過去に遡って因果応報を追及するのも面白いかも知れないが, 私達の文化が過去に大きな断絶を何度も受け意図的に作られたものであるなら, そういった考察は不毛のような気もする。 「土用の鰻」 や 「バレンタインディ」 の例ように, パンツを穿く習慣が意図的に作られたものではないと断言できまい。 (いや,自然発生する社会習慣の方が珍しいような気がするけど)

「黒は隠蔽の色」 というのも面白い。 もし黒の下着が心理的に「隠蔽」を意味するものなら, その裏の意味として 「装着者が隠蔽していることを強調する」 解釈もある筈だ。 今の下着には保護したり隠したりする機能以上の「意味」があるので, この裏の解釈は重要だ。 これらを併せて考えなければパンツの色について考えるのは難しいのではないのだろうか。 (更にもし黒い生理用下着が早くから登場し定着していたら, 黒い下着についてまた別の連想が出来上がるのではないだろうか)

ところでこの日記ページ, 小さい子は見てないよね。

2002年06月15日

そういや「アルマゲドン」やってんだっけ

まっいっかぁ, 見なくても。

出雲晶子さんの 「映画「アルマゲドン」と「ディープインパクト」」 が面白い。 このテキストは1999年のものだが, 「今」 から見たら考証が変わったりするのだろうか。

打ち切りだそうで

いや全然見なかったんだけどね,コスモス (つか,そんな時間にTV見ないし,VD取る習慣もないし)。 しかし, シリーズ開始前の事件だし, 全部撮り終わってるってんなら打ち切る必要もないと思うけど。 俳優の人格と作品中の人格とが異なることくらい (今時の子供は) わきまえてると思うぞ。

2002年06月19日

「ネット社会」に実社会の社会学は適用できるのか

「「2ちゃんねる」の社会とデマゴーグ〜インターネットは衆愚政治の典型か?」 が面白かったので取り敢えず覚え書。

「社会学の理論で斬る「ネットの不思議」」

「2ちゃんねる」 はアングラっぽいイメージがあるので意識的に近寄らないようにしているのだが, ネットを社会として捕らえようとするのならこういった存在をむやみに異端視するのは危険, という点では同感。 でも文章そのものに対する感想は保留しておこう。 哲学者のときもそうだったが, こういった人達の「理論」というのはよく分からない。 わざと直感的でない言葉を使っているように思える。 まぁ 「わざと直感的でない言葉を使っている」 という点では科学者も同類だろうけど。

「「個人サイト」の不思議2」 はちょっと??? 日記コンテンツが自己顕示欲の顕れであるというのはいいとしても, そこに書かれていることは本当に「プライベート」なことなのか。 ラブソングの作詞家が全ての詞で実体験を書いているわけではないように, 単に 「プライベートな自分」 を演出しているだけなのではないのか。 少なくとも読み手はその辺を割り引いて読んでいるものだと思っていたけど。

覚え書2

ついでだからこっち (「Message from ミヤダイ」) もリンクしちゃおう。 話としてはこちらのほうが面白い。

なんか逆順になっているらしいので注意。 「シュプレヒコールよりもロビー活動の方が大事」 って私もどこかのBBSで似たようなことを書いた気が。 私ごときがそう考えるくらいだから, きっと皆もそう思っているのだろう。 (思ったからといってできるものではないが)

2002年06月20日

不倶戴天の敵

Folding@home新バージョンがリリースされているらしい。 そういや UCB と Stanford って犬猿の仲なんだっけ? やはりこれも対抗意識の顕れか。

時刻変換

FAS府中天文同好会のページにある 「標準時間変換計算 (米国)」 CGI はなかなか便利 (このくらいクライアントサイドでもできそうなものだが,それは言いっこなし)。 他にも色々あるぞ。

2002年06月22日

Computerworld Honors Award って何だ?

SETI@home が 2002 Computerworld Honors Award (Flush バリバリ注意) の Science 部門に選ばれたそうです。 でいいのかな。 SETI@home についての記事もある。 よく分かんないけど,おめでとう。

九州初の光害条例

「2002.06.21 九州初。熊本県清和村で光害に関する条例を可決」

既に光害に塗れた日本列島では遅いかもしれないけど, こうやってこつこつと光害に対する意識を変えていくことは大事。

2002年06月23日

えーっと,うさぎじゃなくて?

ML からの情報。

「月のひつじ」

7月公開の映画。 全国で (つまり広島のような文化過疎地でも) みられるかどうかは不明。 オリジナルのタイトルが 「The Dish」 だそうで, 何でひつじなのかさっぱり分からん。 内容的にはアポロ計画のときの実話を元にしたものだそうだ。

「この映画の舞台になっているオーストラリアのパークス電波望遠鏡は, SETI 研究所の Phoenix 計画などに参加している望遠鏡」 だそうである。

「ロケットボーイ」な人達

「アマチュアによるロケット打ち上げ―成功すれば世界初」

そういえば前にも話題になってたような,このグループ。 本当に成功すれば凄いことじゃないかと単純に考えるんだけど, 野尻ボード あたりで全く反応がないのは, あちら方面では全く期待されていないということなのだろうか。 日本でこゆことやろうとすると規制の嵐で簡単に潰されちゃうんだろうな。 基盤を構築しようとするならアマチュア活動を容認する空気を作ることは大事だと思うけど。

説教番組

「なんとかリサーチ」 とか 「ほげほげ大辞典」 とかいった番組を見て 「まるで企業のプレゼンテーションみたい」(いっそ全部 PowerPoint でやればいいのに) と思っていたのだが, 先週の 「セブン」 を見てふと, これらの番組がやっていることはプレゼンテーション (=説得) などという生易しいものではなく 「説教」(西洋のそれではなく東洋の仏教的なスタイル) なのではないかと思うようになってきた。 お昼にみのもんたがやっている番組など典型的な説教のスタイルだろう。 そのように考えると, これらの番組に多くの人達がハマるのも何となく分かるような気がする。

ちうわけで, これからはこれらのTV番組を 「説教番組」 と呼ぶことにする。

spam 対策のつもり,かな

「特定商取引に関する法律施行規則の改正について」

「!広告!」 から 「未承諾広告※」 に変わったそうである。 メールマガジンの広告など契約して送信してもらってる広告は対象にはなっていない模様。 7/1 から実施。

勝手に送ってくること自体も確かに迷惑なんだけど, 本当の問題は spam メールにヘタに反応して自分のメールアドレスが 「生きてる」 ことを相手に知られてしまうことではないかと思ったり。 特にケータイのアドレスはねぇ。

私の場合は spam メールの殆どは韓国語 (多分) のメール (何で?) なので, こんな省令全く無意味。 まぁ Becky! ならサーバ上で削除できるのでどうということはないが。 ケータイの方は今のところ広告はほとんど来ないので助かっている。

ところで, /.J の記事にある文字エンコーディングについての話は変だと思うのだが。 いいかげん 「日本語=iso-2202-jp」 という縛りから解放されてもいいと思う。 UTF-8 なんかは今メールでも普通に使われているエンコーディングだぞ。(最近私はプレーンテキストは可能な限り UTF-8 で書くようにしている) こういった主張を見るにつけ古株 UNIX ユーザ (と言って悪ければ JUNET ユーザ) の怨念みたいなものを感じてしまうのは私だけだろうか。

うそつきポーカー

昨日のNHKスペシャルはなかなか面白かった。 ハッタリで短気利益を目論む人を昔から日本では 「山師」 と呼ぶ。 パフォーマンスで株価を釣り上げ, ヤバくなりかけたらとっとと売り逃げる。 エンロンの前社長のやり口は典型的な山師の模範的行動パターンだ。 こんなの今に始まったことじゃないし 「資本主義特有」 というわけでもない。

監査・会計事務所の信頼失墜は痛いかも知れないが, 証券アナリストについてはそこまで責められるものなのだろうか。 番組の最後で証券アナリストのひとりが 「今でも何が間違っていたのか考えている」 と落ち込んでいる風情を見せていたが, 悩むほどの事ではないだろう。 評論・批評家やアナリストと呼ばれる人達は, 私に言わせれば競馬の予想屋と同類のハッタリで食べてる人達なのだ。 どんなに情報や数字を駆使しようとも所詮 「当たるも八卦」。 予想屋のいうことは話半分で聞けても肩書きが 「アナリスト」 になるだけで世間の批判を浴びるというのは笑わせる話だ。

しかし経営面ではエンロンが提示した問題は深刻だろう。 「エンロンが示したアメリカ型経済の欠陥」 でも指摘されているように, ストックオプションが持つ裏のリスク (これもまた影の不良債権) が現実に示されてしまった今, 経営者も従業員もストックオプション経営には躊躇せざるをえないかも知れない。 ストックオプションもバブル経済の幻想の中でのみ存在可能な 「ハッタリ」 だったのである。

2002年06月30日

たでーま

また客先に召喚されていました。 クシャミひとつでお手軽に呼び出さないで欲しい... どう考えたって広島で作業した方が効率的なのに。

MultiSeti 1.17a

MultiSeti 1.17a が正式公開。 例の英語版 Windows に対応した版である。 機能的には 1.16 から何も変わっていないので, 現状で問題なく動いている人はバージョンアップしなくても大丈夫。 でもお知らせに WU 受信時の問題について言及されているので, これは読んでおくといいかも。

サポート掲示板 によると, どうやら間違って正式公開しちゃったらしい。 まぁ問題らしい問題はおこってなかったようなので問題ないだろう。(ぉ)

祭のあと

ようやく終わったか。 スポーツに興味のない私にとってひたすら苦痛な一ヶ月であった。 あぁでもこれが終わったらオールスターゲームか。 とほほ。 タクシーに乗ってても運ちゃんに 「日本は頑張ってるねぇ」 なんて訊かれても私には苦笑する以外応えようがない。

「誤審が快挙を判定勝ちにした」「傍若無人の「テーハンミングク」に怒!」「礼儀知らずの「大合唱」」「売った喧嘩と買われた喧嘩」 も。 私からみれば笑かす話。 W杯に限らず, プロ野球もボクシングやプロレスも, あるいは高校野球もオリンピックも, すべからくプロ・スポーツ (プロフェッショナルではなくて「プロモートされた」くらいの意味) というのはショウ・ビジネスだ。 チケットが手に入りにくいことも誤審疑惑も上記のような記事も, 全てエンターテインメントとして折り込まれている。 それらに対して妙な了見でツッコミを入れるなんてヤボな話だ。 まぁ記事を見て本気で怒ってくれなくちゃ書いた記者も立つ瀬がないのかも知れないが。 せっかくの 「お祭り」 なんだから参加したいもの同士で大いに騒げばいいし, (私のように) 興味のない人間はヤボなことは言わず黙っているのが大人。 どうせ「次」は数十年 (あるいはそれ以上) 先だ。

そういえばNHKの番組で, 実況アナウンサーが冒頭に 「W杯ももうすぐ幕を閉じようとしています」 と言ったのは笑ってしまった。 (普通ウソでも「いよいよクライマックスです」とか「ここに来て最高潮を迎えています」とか言うだろう) あれはきっと本音に違いない。 いや,皆さんご苦労さん (植木等の声希望)。

ヤボといえば

水商売の話。 心理学的には人間がある事柄を認知する場合, 最初にインプットされた情報に最も影響を受けその情報に合うように他の情報を解釈してしまう傾向があるそうだ。 (吉川肇子著 『リスクとつきあう』 より) だから 「良さそなイメージ先行させて商売しても」 いいとは必ずしも言えないようである。 しかし一方で私達ユーザはこういった広告 (今回のような広告記事も含めて) を読み解く能力 (リテラシー) をもっと高める必要がある。 「水商売ウォッチング」 のようなコンテンツがもっと増えればいいと思う。 (「水商売ウォッチング」 が素晴らしいと思うのは, プロとしての訓練を積んでいる科学者が広告を見る際にどのような視点で読んでいるのかという手際を見せることにより自然とリテラシーを高める方向に誘導している点である。 これを単なるツッコミのページと思って読むのは誤読だろう)

もしかしたら 2ch の影響もあるのかも知れないが, 最近 BBS や ML など集団でコンテンツに対するツッコミや揚げ足取りをするところが多くなっているように思う。 (そういう傾向のあるコミュニティからはとっとと撤退することにしている) これは現代の 「魔女狩り」 だ。 (この言葉が宗教的でイヤだというなら 「スティグマ化」 と言い直してもいい) ツッコミや揚げ足取りに終始する行為はヤボで不毛で後に (遺恨以外) 何も残さない。 (まぁスティグマ化自体は私もこの日記などでよくやるが (^^;))

「ムネオ」先生 ですか

(これも一種のスティグマだな)

この手の人ってどこにでもいるよね。 自分の持つ権力 (あるいは権威) 指向を維持するためにそういう立場を目指したというより, 手にした社会 (単なる動物園の猿山かも知れないが) 的地位とその地位がもたらす権力 (権威) が, 自分の持つ権力 (権威) 指向をより強化する方向に働いてるのではないかと思う。 「権力 (権威) 指向」 って欲望というより (動物的な) 欲求だよね。 だから 「理性」 によるコントロールが必要になる。 何らかの事情でこのコントロールがうまくいかなくなると 「ムネオ」 と呼ばれる人になってしまうのかも知れない。

(前にもどこかで書いたかも知れないが) 困るのは, こういう人がいると組織 (あるいはチーム) 内のコミュニケーションが阻害されてしまうことだ。 自分に都合のいいように情報をフィルタリングしてしまうため上層部には受けがいいが, 一方で組織にとって本当に重要な情報は下層部に滞ったままになる。 最もそういう事態は長く続かないものだが。 (続くようならその組織のシステムそのものに問題があると見るべき)

締め切り間近!

日本惑星協会から28日付けでメールが来ていた。 「星の王子様に会いに行きませんか」 ミリオン・キャンペーン の応募者は国内で約20万人,海外から併せて56万人だそうだ。 国内応募者50万人を目指すそうで, 協力の要請が来ていた。 ちうわけでここで宣伝しておこう。 締め切りは 7/6 である。


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