2004年09月01日

☆ MUA の署名検証インタフェース 2

残念ながらこのアイデアはいただけない。 メールの振り分け機能を使わない人ならこれでもいいかもしれないが, 私のように数十個ものフォルダに振り分けてるユーザに対しては全く現実的ではない。

もしこのような方法を望むのであれば, おそらくそれは MUA の仕事ではない。 GPGrelayS/Goma サーバーのようなプロキシ・ツールの仕事だろう。 ただし S/Goma サーバーはバカっ高くて個人が使えるものではないが。 (GPGrelay は暗号化メールはいじらないようにして署名検証のみ行うように設定することができる)

やり過ぎる MUA は考えもの。

☆ Coral

「StarChartLog @cocolog」の記事から。

「スラッシュドット効果」じゃなくて「2ちゃんねる効果」って表現がちょっと和風?

ちなみにここを Coral 経由にするには

とすればよい。 トップページにリンクを貼っとくといいかもな。 Cookie はキャッシュされないらしい。

☆ ゴメンなさい

名前は直しておきました。 本当にすみません。

☆ アンテナがぁ!

自宅の Linux サーバを Vine Linux 3.0 にアップグレードしたら「たまてばこ」が動かなくなった。 アンテナの更新ができん。

ネット上の情報を漁ってみるに, どうも「たまてばこ」は Ruby 1.8 では動かないらしい。 しょうがない, なんかいいのはないかなぁ。 ちうわけで探してみると

あたりが Ruby ベースでよさげな感じ。

どうしようかなぁ。 「はてなアンテナ」という手もあるんだよね。

☆ 「公開メモ帳」の公開

いや, 実はずうっと前から右のサイドバーにリンクが張ってあったので今更公開も何もないんだけど。 まっ, 取り敢えず, 「公開メモ帳」公開のお知らせです。

実はこれ XREA.COM でスペースを借りて最初に作ったコンテンツ。 RandomNote がどんなものなのか使ってみたかったのよ。 はっきり言って便利。 お手軽。

Wiki って最初にタイトルを考えなきゃいけないじゃない。 実はこの作業を一番苦痛に感じてたんだね。 RandomNote を使いだしてようやくそのことに気がついた。 タイトルって悩むじゃない。 そのページの「顔」になっちゃうんだから。

更に Wiki では基本的に1つの記事が1つの(しかも真っ白な)ページになってしまう。 そうするとつい「ページの構造」とか「文章の構成」とか考えてしまうワケよ。 そう思うことを苦痛に感じてしまうのは私だけかもしれないけど, でも私がやりたいのは大抵の場合「Web ページを作ること」ではなく見つけた情報や思いついたことを「ちょっと書き留めて」おきたいだけだったりするのだ。

一方, 日記や Weblog は「メモ帳」として使うには重厚過ぎる。 検索性も思ったほど良くないしね。 日記/Weblog では一度アップした記事は基本的に手を入れない。 そうすると「追記」は別の記事になってしまうので記事が散乱してしまう。 そこで, 散乱した記事を grep 等でかき集めながら次の記事を書くことになる。 カテゴリ分けは事前の作業なので「事後」において検索する際にはあまり役に立たない。 「はてなダイアリー」のキーワードシステムはその点において優秀な機能だと思うけど, 不特定多数のユーザが各々勝手にキーワードを登録しちゃうので, あるユーザから見てあまり controllable でないのが欠点。

で, 結局メモや覚え書のようなものはローカルファイルに溜め込むことになるんだけど, そうなるとそのメモファイルを四六時中持ち歩かないといけなくなっちゃうんだよね。 外歩きがメインの人なら PDA にメモっておくとかすればいいけど(実際私も一時期そういう運用をしていたことがある), 私の場合ほぼデスクワークだし, 目の前には常に「パソコン」があっていつでもネットに接続できるんだから, メモは「そこ」に置きたいよね。

こういった不満をもっとも巧く解決してくれたのは RandomNote だったのだ。 というワケで, 私が公開しているコンテンツで今もっとも頻繁に更新しているのは「公開メモ帳」なのでした。

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2004年09月02日

☆ SETI@Support

「SETI@Support」という(SETI@home 参加者にとっては)優れた Java アプリケーションがあるのだが, 最近はサイトのチェックをしてなかった。 今見たら大引っ越しなされた様子。 あら, まぁ。

たしかに固定のドメインってのは魅力なんだよなぁ。

☆ はてな

てへ, 「はてな」にユーザ登録しちゃった。

いくつかのカテゴリで質問メールを配信するように設定してみたんだけど, 答えられないようなものや答えたくないようなものが山ほど来る。 う〜ん。 みんなこういうのに答えてポイントを稼いでいるのかなぁ。

「はてなアンテナ」も設置してみた。 取り敢えず当面はこれで運用する。 でもいっそのことアンテナは「はてな」にしちゃって, サイトマップやリンク集は別のページにした方がいいかもなぁ。

ところでアンテナの編集画面だけど, みんなあんなので使えてるのか? 私は途中でカンシャク起こしそうになったぞ。 なんであんなに使い勝手が悪いんだ。 何か意図があってああいう仕様にしてるのか? たかが109個登録するのに丸一日かかっちまった。

そもそも詳細画面で全てのエントリを表示(50個単位だけど)するのは設計上おかしいだろ。 しかも画面全体を「更新」できるのならまだしも(まっ負荷を考えれば普通そゆ事はしないけどね), エントリ単位でしか更新できないってのはどうなん。 エントリはひとつづつしか追加できないんだから, 追加したらそのエントリだけ表示すればいいじゃん。 簡易画面からエントリを選んで詳細画面に遷移する場合もそう。 世の中太い線で繋いでる人ばっかりじゃないのよ。

もうひとつ。 一覧表示する際に何で登録順(または逆順)にソートしないんだ。 エントリを追加すると行方不明になるので捜し回ってしまうんだけど。 エントリを追加するとまず簡易画面に遷移して目を凝らしてエントリを探し出し (しかも簡易画面ではエントリのタイトルしか表示されないので分かりにくいことおびただしい), エントリを見つけたら詳細画面に遷移して情報を修正して「更新」して... ってなことを延々と繰り返す羽目になった。 しかも(キャッシュのせいかもしれないけど)更新した内容が画面にうまく反映されないんだよね。 だから同じエントリを2回登録するといった間抜けなこともしてしまうワケだ。

なんでも表形式で一覧表示した状態で編集もしようなんてダサダサな UI 設計をするのは日本人だけなんじゃないだろうか。 「スプレッドシート症候群」とでも呼んでやろうか。 デスクトップ・アプリケーションと Web アプリケーションは根本的に違うことを知って欲しい。

あたしゃ疲れたよ。 予定が潰れて今日が休みになったからよかったようなものの。 でも結局なぁ〜んにもしないで日が暮れちまった。 晩飯どうすべ。

☆ 線が切れそう

そういやこの夏あたりから回線状態が極端に悪くなっている。 暑さのせいかとも思ったのだが, そうでもないようだ。

そもそも時間帯によっては調子のいい時もある(深夜とかはダメダメ)のだから 「近所で誰かが無茶してる」 としか思えん。 こうなると「光」が欲しくなるんだよなぁ。 まぁでも賃貸マンション住まいでは無理。 (ヘタに「光」導入して家賃を上げられても困るし)

☆ BOINC core client 4.05 upgrade [Grid]

ようやくできた。 どうもダウンロードしたファイルが完全じゃなかったみたい。 やっぱ回線がおかしいわ。

ところが, WU はダウンロードしているようだが, いっこうに解析をはじめてくれない。 う〜ん。

BOINC ベースの分散プロジェクト: Climateprediction.net

更に BOINC において複数のプロジェクトを時分割で運用する方法を説明したドキュメント: CPU scheduling in Version 4+

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2004年09月04日

☆ Reports of SETI@home Extraterrestrial Signal Highly Exaggerated

昨日はタイトルをチェックしただけで内容を見てなかったんだけど, 「星が好きな人のための新着情報」によると, どうやら一部で大騒ぎになってるようですなぁ。 上記の記事はそれを否定する内容のようだ。

いや, まぁ, 「from 1000 light years away」って言う時点で既に怪しいのだが...

(追記: New Scientist.com の記事自体はそれほどセンセーショナルという感じではなさそう。 ざっと読んだだけなんで間違ってるかもしれないけど)

というワケで, BOINC blog に記事をアップしてみた。

...ううっ, CNET Japan の記事にもトラックバックを送ったのにはじかれている風味。 BlogWrite で直接送るのがまずいのか? でも MT の場合, このオプションを解除できないんだよなぁ。

☆ よく見たら

「星が好きな人のための新着情報」って RSS も配信してたんだね。 早速追加。

やっぱ RSS は便利でよい。

☆ TeX Wiki

「日本語TeX情報」TeX Wiki に移行。

RSS で更新情報もとれるようになった。 めでたい

☆ 履歴書

ふと思いついて pLaTeX で履歴書を書いてみた。

履歴書のスタイルファイルおよびテンプレートは他にも色々あるみたいなので, それぞれあったものを使えばよい。

実は今回, 契約の関係でン年ぶりに履歴書を書いたのだが, 昔とフォーマットがかわっている? 私が買ったのはセブン・イレブンで売ってたやつ。 まず目につくのは写真を張る位置が左側になっていること, それと携帯電話の番号や電子メールのアドレスを書く欄があることだ。 あと2ページ目に職務経歴を書く欄がある。 そういえばハンコを押す欄がないな。

自分で書いていてどうにも苦笑してしまうのが「好きな学科」。 新卒の学生さんならこの欄は十分アピールになるだろうけど, 「不惑」を前にした「オッサン」がこの欄に例えば「数学,物理」などと書いたとしてアピールになるのだろうか。 つか, 今時政治家だって学歴詐称する時代に「履歴」書を見てどうこうっつうのはないよな。 私の場合は, まず職務経歴書を提出させられた。 履歴書は内示が出た後にあくまでも「形式」として提出している。

「職務経歴」はおそらく業種によって要求されるものが違う筈。 ソフトウェア・エンジニアならだいたい以下の内容を書かせられる。

  • 業務名
  • システム名
  • 業務区分(調査分析,基本設計,詳細設計,製造,保守)
  • ターゲットの機種,OS,DB(事務系の場合は扱ったDBをよく訊かれる)
  • 開発言語
  • 期間

あと他業種を経験している場合は, その経歴についても簡単に書かせられることがある。 ターゲットとなる会社に対してアピールになる内容なら, バイトでもなんでもいいので職務経歴を書いた方がいいと思う。 履歴書に書ききれないなら「別紙」にすればよい。

...って誰に言ってんだか。

☆ 履歴書に携帯電話の番号は必要か

履歴書に限らず最近は様々な状況でケータイの番号を訊かれる。 先日はハローワークの職員の方にも訊かれた。 まぁ相手からすればケータイの方が確実性が高いのでそっちの方を知りたいという気持ちも分からなくもないのだが...

発想が「オッサン」だからかも知れないが, ケータイの番号ってのはもっとも知られたくない情報のひとつだ。 固定電話は家に付くがケータイは個人に付く。 特に親しい(あるいはビジネス上のつきあいがある)わけでもないのに私に直接アプローチをかけようなんて失礼だ, と思ってしまうのである。

特に仕事の場合は相手を見て番号を教えるかどうか判断しないと大変なことになる。 ところ構わずいつでもどこでもお手軽にケータイで呼び出しをかけるバカヤロ様な管理職はどこの職場にもひとりくらいはいるものだ。

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2004年09月05日

☆ 情報の自由と著作権 [Code]

「雑記帳」で CC の blog の翻訳をやっておられて, 便利に利用させていただいてます。 英文だと忙しい時にはつい読み飛ばしちゃうんですよ。

この話は個人的にヒット。 平山雅浩さんの「嫌煙家の楽曲がタバコのCMに...」以来の好ネタ。

☆ 最近思ったこと

広島のソフトウェア・エンジニアの方々って(関東・関西に比べて)かなり不遇な感じがするのだけど, どんなものなんだろう。 エンジニアとエンドユーザの間に企業が3つも4つも入ってピンハネしていくってのはあまり健全じゃないように思うのだが...

単に就職用の SNS じゃなくてエンジニア同士の横の繋がりができるようなコミュニティを(例えば mixi 内に)作ったらどのくらい参加者があるものなのだろう。

☆ Site Map & Links

以前のサイトマップとアンテナのページを統合して 「Site Map & Links」を作った。 これでもうアンテナは完全に外出し。

☆ Knock Knock !

7時すぎ, キッチンで夕食の支度をしているとベランダの窓の方から「ゴン,ゴン」ってノックするような音がする。 ってここ3階なんだけど。

かなりビビりながらベランダのカーテンを開けたが誰もいない。 変だなぁと思いつつ, ふと TV を見ると地震の速報が。 しかも結構デカい!

つまりあれだ。 あのノックは地震で窓が揺れた音だったんだな。 私自身は揺れを感じなかったので震度1以下ってとこか。

近畿の方は大丈夫かしら。

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2004年09月07日

☆ 台風

今回も暴風雨。 台風なんて普通は雨か風かどっちかなのに, 今年は両方物凄いのばっかり来てくれやがる。

9:30 に出勤したら社内アナウンスで 「台風が接近してますので全員 10:00 までに退社してください」 だと。 私,今通勤に1時間かかるんですけど。 がっかり。 まぁ雨風の一番強い時に帰らせられなくてよかった, とするべきか。

どひぃ! でれぇ雨風やんけ。 網戸が飛びそう。 しまったなぁ。 つか,建物が飛びそう。

風速 60 m/sec を超えたってさ。 どうりで物凄い風だよ。 でも峠は越えたみたい。

☆ 不安の海の羅針盤

中西準子さんが本を出されるらしい。

  • 『環境リスク学−不安の海の羅針盤−』 中西準子 著 (日本評論社)

って bk1 にも Amazon にも出てこんじゃん。 取り敢えず憶えておこう。

☆ Yuki::Diary

「結城浩の日記」がリニューアルしている。 Yuki::Diary なのだそうだ。 なんかよさげな感じだなぁ。

RSS も変更されている。 コンテンツが丸ごと入ってるので, サイトに行かなくても bloglines 上で全部読めてしまう。 あれ? dc:date の表記がおかしいかな。 カテゴリも dc:subject 要素で item に含めれば大抵の RSS アグリゲータで読める。 って結城浩さんに直接フィードバックすればいいのか。

☆ Web コンテンツとサイドバー

Yuki::Diary 絡みで結城浩さんがサイドバーの話をちらりと書かれている。 そういえば某所でもそういう話題があったなぁ。

サイドバーの問題というかコンテンツのトップで色々見せようとすると, (スクロールはできるだけ避けたいので)どうしても段組みにならざるを得ないんだよなぁ。 しかも Static な情報と Dynamic な情報が混在しちゃうので常連さんはイライラしちゃうワケだ。 だからといって差分情報だけを見せていたのでは, 今度は一見さんが迷子になってしまう。

結局, 日記/Weblog をサイトのトップに置くのはあまり賢い方法ではないのかな。 いや, 私は今のスタイルで当面変える気はないけど。 あるいは RSS で全差分情報を収容できるのなら, 常連さんは RSS だけ見ればいいように誘導しちゃうのがむしろ親切? 今時 Web コンテンツを Web ブラウザで見なきゃならない法はないんだし。

☆ Gmail

えへへぇ, mixi 繋がりで Gmail アカウントを貰っちゃいました。

あまりプライベートな事には使いたくないけど, kayakaya さんも書かれているとおり, メールマガジン購読用に使うとかいうのはいい手かも知れない。

☆ 台風報道

地震のときはあんなに淡白な報道してたのに, 台風だと喋る喋る。 やっぱマスメディアって「増幅装置」なんだなぁ, と実感するよ。

壊れた民家に煌々とライトをあてて嬉々として喋りまくるリポータ...

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2004年09月08日

☆ 第3世代移動体通信

「今日の必ずトクする一言」の URI を失念しちゃってたのだが, こんなところにあったのか。 見つかってよかった。

3GPP WCDMA の開発には昔少しだけ関ったことがある。 ありゃあ酷かった。 仕様は公開されているものの半分しか出来てなかったし, しかも半月単位でコロコロ変わる。 「こんなんでできるのかぁ」と思っていたが何とかなってしまうところが凄いよなぁ。

☆ BOINC/SETI@home

今朝見たらようやく解析をはじめていた。 やれやれ。

☆ Becky! 2 プラグインのランキング

なんか BkGnuPG に11票も入れてもらってるよ。 感謝!

☆ サイドバー縮小

サイドバーの内容を大幅に削除してみた。 特に「注目コンテンツ」と「S/W リリース状況」はさっくり消した。 これらは全て「公開メモ帳」に移動している。

コンテンツの完全なリストはサイトマップに載っている。 ここのトップページはもはや「ホームページ」としての機能を果たしてないのかも。 まぁそれもいいか。

ちなみに最近の私にとってポータルページは「公開メモ帳」である。 構えが大きくなると勝手口を利用する方が便利だったりするものだ。

☆ お買い物

散歩の途中で本屋に寄ったらつい買ってしまう。

  • 『ああっ女神さま』 29 藤島康介 (講談社) [bk1]
  • 『サクラ町さいず』 1 松田円 (芳文社) [bk1]
  • 『超人ロック 久遠の瞳』 2 聖悠紀 (ビブロス) [bk1]
  • 『超人ロック Special』 Vol.11 探偵編 (ビブロス)

『サクラ町さいず』はよい。 最近の私はこれでちょうどいいのだ。

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2004年09月09日

☆ 単価

切なくなる話ですな。 いや, 放送業界のことも知らないしアニメ業界のことも知らないし, ましてや「相場」なんか分からんし。 でも何が切ないって「原画単価」って勘定の仕方が切ないじゃない。

これって私らの業界でいう「ステップあたりいくら」の勘定と同じなのではなかろうか。 こういう勘定の仕方をしている限りどんなに単価が上がっても報われないと思うのだが。

さすがに今は「ステップあたりいくら」なんて勘定をするところは殆どないと思うが, こういう勘定方法は「エンジニア(職人)」としての技術力や発想力を完全に否定した上で「オートマトン」としての技能(スキル)のみを要求し, 納品物の「量」以外の評価を認めないということだ。 「認めない」っていうかそれ以外の評価の仕方が分からないってことだな。

昔はこういう「人」の評価が出来ない人間が「プロジェクトリーダ」や「SE(出た! 謎の職種)」を名乗っていることが多かった。 今は大分改善されていると思うのだが, どうだろう。

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2004年09月13日

☆ いろいろ忙しい

なんかここのところ雑用で忙しい気がする。 まぁ年度末時期だからな。

週末に例の糖尿野郎のところへ見舞いにいく。 シャレにならないので今まで書かなかったが, 結構ヤバかったらしい。 「礼服持って帰らなきゃ」って本気で思っちまったぜ, このやろう。

まぁ後遺症も(今のところ)残らず, 既に歩ける状態のようなのでよしとしよう。 まったく40年生まれは無茶ばかりする, って私もか。

☆ 恋のぴろりんぴろりん

見舞いの前後にも実は色々あって, 某宅でまた「なっち」で洗脳される。 嗚呼, 私の頭の中で「ぴろりんぴろりん」って鳴っている。

☆ お買い物ふたたび

また買った。

『MISRA-C』の方はまだペラペラとめくっただけだが, コーディング規約を中心に書かれているように見える。 組み込み用のプログラミングはアプリケーション・エンジニアにも参考になる点が多いので是非呼んでみることをお薦めする。

明日は病院なので待ち合いの暇潰しに読んでみるかな。

☆ NICT

「平成16年4月1日通信総合研究所は通信放送機構と統合し、“情報通信研究機構”として生まれかわりました」んだそうだ。

ってことは例の NTP サービスはどうなったんだ。

まだあるみたいだな。 変な Web アプリケーション はいいから, Stratum 2 でも 3 でも正式なのを立ち上げて欲しいぞ。

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2004年09月14日

☆ WinXP SP2 噺

いくらなんでもこれは拙いだろう。 私はこの一点のみでも SP2 の非適用を推奨するぞ。 はよう直しなはれ。

他にもトラブルがてんこ盛り。 詳しくは FAQ をどうぞ。

☆ メールマガジンを整理

メールマガジンの配信先を Gmail に変更するにあたり読まなくなったメールマガジンを整理中なのだが, アカウントを完全に忘れてしまっているものがあって全く手が出せないサービスがチラホラ。

それ以前にいくつ登録してるのか全く把握していないことが判明。 こりゃあ大変だわ。

☆ 完璧な組版とは [Typeset]

誰にというわけではないが, 時々ネット上で出てくる組版ルールの話。 私は取り敢えず以下の本を読めといいたい。

  • 『LaTeX2e 数式環境』 嶋田隆司 著 (シイエム・シイ出版部)[bk1]

この本は LaTeX2e の中の数式表現に絞って書かれているので多くの人は「関係ない」と思うかもしれないが, 立ち読みでもいいからご覧あれ。 組版, 特に「スペーシング」についてここまでちゃんと書いてある本は珍しいと思う。 そしてこの本を見ればただ文字を並べるだけの(ほとんどのブラウザにおける) HTML レンダリングがどれだけお粗末なものか分かると思う。

はっきりいって HTML 系の組版に救いはない。 それに対して, 段落ごとの字下げがどうとか, 日本語の文章の中に英単語が混じる場合は前後に空白文字を入れるとか, 句読点の直後や括弧などの約物の前後に空白文字を入れるとか入れないとか, 議論すること自体馬鹿げている。

(ちなみに pLaTeX 系の文書入力では日本語の文章の中に英単語が混じる場合は前後に空白文字を入れない。 英単語の前後のスペーシングは pLaTeX が適切にやってくれるからだ。 ヘタに空白文字を入れると「空き過ぎ」になる。 ただし例外もあるため "\," などの「詰め物」で調整することもある)

もちろん日本には縦書き横書きそれぞれの組版について明確な JIS 標準がある。 巷にある Web ブラウザのほとんどはその JIS 標準すら守れていないのであるが, 仮に JIS 標準に準拠した Web ブラウザがあるとしても, それだけでは組版の要求を満たしているとはいえないのである。

そもそも組版というのは文字や文章の配置によって文章の構造や内容を読み手に理解させるための技術である。 したがっていくら JIS 標準に準拠していても読み手に理解できない組版はダメな組版なのである。 標準仕様への準拠や文字間や段落間のスペーシングは「読み手に理解できるか」という大目的の下に検討されるべきだ。

HTML は組版から文章構造を抜き出したものである。 つまり組版に必要な情報を一部捨ててでも「情報の再利用」に価値を認めているのが HTML (もしくはその発展系としての XML)なのである。 であるなら, なおさら HTML に妙な組版ルールを入れ込むのはナンセンスだ。 どんなに CSS を駆使しても今の Web ブラウザでは完璧な組版は不可能なのだから, その辺は割り切って「再利用しやすい情報」を提供することにもっと力を注ぐべきだ。

どうしても組版にこだわりたいなら HTML は捨てるべき。 PDF でも Flash でも使えるメディアはいくらでもある。

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2004年09月15日

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2004年09月16日

☆ レーティング

今度の職場は結構ネット利用の規制がキツいところで, Web サイト・ページのレーティングもかなり厳しいものがある。

まず軍事関係や「ハッカー」とみなされたページはダメ。 例えば「J-RCOM」とか。 更に厳しいのはホスティングサービスを利用している個人ページはほぼ見れない。 ちなみにここも見れない。 @nifty みたいな大手はもちろんダメ。 でも plala や XREA.COM なんかはいいみたい。 大学のサイトも OK。 基準がよく分からんのだが, 文句を言う立場にはないからなぁ。

私は「公開メモ帳」が見れればそれで構わないのだが, いつダメになるかヒヤヒヤものである。 なにより Google とかで見つけたページに不用意にアクセスしちゃうとブロックされちゃうので, そういう履歴が残るとマズいのではないかと, そちらの方が心配だったり。

☆ I know

狩野宏樹さんの日記で言及があったので私も試してみた。 こんな感じ。 これはよい。 見た目もよいが何より編集しやすいのがよい。

前にも書いたが「はてなアンテナ」の操作性は(個人的な感想では)壊滅的にダメ。 ちょっとは他所を見習えといいたい。 しかも私のアンテナだとタイトルがおかしくなってるし。 何であんな表示になるのか概ね見当はつくが, あんなのシロートのコーディングじゃん。

まぁ 「I know.」も完璧というわけではないんだけど。 時々なんか文字化けするし。 あと, 「I know.」で登録していって気付いたのだが, 今までロボット(つかクローラ)を拒否していたサイトまで巡回していたらしい。 あゆめみさんのところとか風野春樹さんのところとか。 「I know.」ではロボットを拒否しているサイトはきっちりダメ出ししてくれるので助かる。

「はてなアンテナ」が吐く LIRS ファイルではうまくいかなかったので(9/26 追記: はてなアンテナが悪いわけではないらしい), 地味にひとつづつ登録中。 移行が完全に終わった時点で「I know.」の方を正式版とします。

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2004年09月17日

☆ Acronyms for Cryptographic [Cipher]

確かに C で始まる略語が多いな。 どっかに用語集とかないのかなぁ, と思って何となく Google してみたらいくつかあるな。

☆ CERT to US-CERT

CERT/CC の ML の配信先を Gmail に変えようと思ったのだが, どうやら CERT/CC の方では US-CERT の方に切り替えろ, みたいなことが書いてある。 んでそっちの該当ページを見たら同じものを RSS で配信してるんだよねぇ。

ちうわけで, CERT/CC Advisory の購読は止めることにした。 世の中みんな RSS だねぇ。 JPCERT/CC はやらないのかな。 JVN があるからいらないか。

☆ FCC のドラえもん [Code]

いやぁ, これはドラえもんでしょ。 もしくは「ドラえもんズ」の内の一人(一体?)とか。

そういえば先日 「「サンプリング」には使用料が必要――米控訴裁判所判決」 ってな話があって, それに対するレッシグ教授のコメント

法廷によれば、サンプリングは海賊行為であるという。だがこの短めの判決文に19の脚注および28カ所の他人の文章からの引用が含まれていることをお見逃しなく。法廷はもちろんこれらの使用許諾を得ているのだろう。

というかなりバカウケなものだった。

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2004年09月18日

☆ アンテナ変更

というわけで, アンテナを変更します。

細かいところで文句はあるけど, 言い出したらきりがないし。 「はてなアンテナ」の方は予備系として残します。 ただしメンテナンスしないのであしからず。 いや, もう, あの編集画面には触りたくないのよ。

ロボット拒否コンテンツのため巡回できなくなったページは以下のとおり。

長谷川さんは mixi の方がメインになっちゃったし, まぁいいか。 「読冊日記」はちょっと痛い。 あゆめみさんの日記もチェックできないのは痛いけど, ダウンロードページは巡回できるので, まぁよしとしなきゃ。

MS の TechNet のページがロボット拒否設定になっていたとは驚いた。 つか, 「はてなアンテナ」で見ても今年の五月以降更新されないしな。 まぁこれも RSS でチェックすれば何とかなるだろう。

☆ A9.com

なんか面白そうなんで試してみたいんだが, Amazon のアカウントがいるんだしょ。 どうしようかなぁ。 なるべく関らないようにしてたんだけど。

米 Amazon と日本のアマゾンは同じアカウントなのかな? A9.com のサイン・イン画面を前にして考え中。

☆ 24d ?

最近話題になってるので見ようと思ったら全然繋がらん。 これって「スラッシュドット効果」(日本じゃ「2ちゃんねる効果」か)ってやつか? あっ繋がった。

SNS と FoaF と 24d との比較が云々されていて面白い。

個人的には「FoaF はサービスじゃない」と思っているので比較できないのだが。 私の FoaF のイメージは「名刺」。 つまりデータだけがあってインフラがない。 でも人(UA)を介して交換されることで疑似的なネットワークができる。 だから FoaF は名刺なのである。

SNS はどちらかというと「クラブ」だよね。 「クラブ」には内と外との(緩いまたは強固な)区別がある。 だからユーザが認証されることが必要になる。 こういうニーズはなくならないと思う。

このような考え方は SNS のサービス・ベンダの思惑とは異なるかもしれない。 でも SNS が上記のような位置付けなら, 現行の Orkut や mixi や GREE といったサービスはいろいろ抱え込み過ぎているような気がする。 つまり, ある SNS サービスの中にたくさんのコミュニティがあるのではなく, コミュニティ構築サービスの中に SNS の仕掛けがある方が自然なんじゃないかと思うのだ。 そのためにはどうしても SNS 同士を繋ぐ(もう少し厳密に言えば各 SNS 内の「ペルソナ」同士が関連付けられ同一化できるような)仕掛けが必要になる。 これをやろうとしているのが WaWaWa なんだけど, ああああっ, 最近全くチェックしてない。

Orkut や mixi といったサービスが現行のようになってしまうのは, 彼等(サービス・ベンダ)が「人」を抱え込もうとするからではないのか。 SNS とコミュニティの入れ子関係を逆にすると人(もっと言えば顧客情報)が分散してしまうので, サービス・ベンダとしては管理しづらいのではないか。 だから SNS の中にコミュニティ等を箱庭的に配置する構成にせざるをえない。

24d については様子が全く分からないのでアレだが, 周辺の方々の記事を拝見する限り, SNS そのものというよりサービス(SNS やコミュニティ)同士を繋ぐ機能のみを抜き出したサービスのような気がするのだ。 もしそうなら 24d は(mixi のような) SNS でもデータに過ぎない FoaF でもないことになる。

まぁ, でも, 今のところこれで遊ぶ気はないなぁ。 こういうの(SNS を含む)はリアルのお友達が乗ってくれないと面白くないし。

☆ A9.com 続き

あぁあ, 結局アカウントを取っちまっただぁよ。

これについて関連する記事をいくつか。

「検索を再定義する」 の話は特に面白かった。

この記事を読んで何故か連想したのは高木浩光さんの「技術用語「cache」が政治的な言葉として拡大利用される」という記事。 この記事自体は, 検索サービスが収集する「アーカイブ」を「キャッシュ」と呼ぶことによって「アーカイブ」が潜在的に持っている法的なリスクを回避しようとしているのではないか, といった内容である。(続けて Winny にも言及しているけど今回は無視)

なんでこれを連想したかというと, 検索サービスが有する「アーカイブ」がもはや「力(Force)」として作用しているんだなぁ, と改めて感じたからだ。

考えてみると私達は既に目的のコンテンツに直接アクセスすることは殆どなくなっているのではないか。 ある情報が欲しい時には検索サービスを利用し検索サービスの持つ「アーカイブ」を経由して最終的に目的のサイト・ページに到達する。 場合によっては「アーカイブ」を「キャッシュ」として閲覧するのみで目的を達成することもある。 アンテナや RSS アグリゲーションサービスも同様。 「行きつけ」のサイト・ページも実際にはこれらのサービスを経由する事が多い。 場合によってはサービスが見せる差分情報を見るだけで目的を達成できてしまうというのも同じだ。 こう考えていくと個人的な「リンク集」も「アーカイブ」の一種とみなせなくもない。

実際には「検索サービス」は大きくふたつのサービスに分けて考えることができる。 ひとつは情報の「アグリゲーション(集約)」。 もうひとつはユーザとの接点となる「検索インタフェース」だ。

「アグリゲーション」には巨大なリソースが必要になる。 リソースにかかるコストを回収し利益を上げるためには, 「アグリゲーション」によって得られた「アーカイブ」を最大限に利用して貰う「検索インタフェース」が必要になる。 しかし, 例えば Google などは, あれだけ巨大なリソースを抱えながら基本的に「検索インターフェース」としては単語やフレーズによる検索しか持ち合わせていない。 (まぁオプションでいろいろ条件を組み合わせることはできるけど)

明らかにひとつのサービス・ベンダが「アグリゲーション」と「検索インタフェース」を(ユーザが望むように)全てお膳だてるのは無理な時代になったのである。 実は A9.com の存在理由はその辺にあるのではないだろうか。

A9.com の画面はなかなか面白い。 渡辺聡さんの記事でも言及されているが検索結果を 「検索キーワードをテーマにしたひとつのコンテンツ」 のように見せている。 例えば「Izumi Takemoto」で検索すると, まず URI が「http://a9.com/Izumi%20Takemoto」になる。 なんか Wiki っぽい感じ。 そして複数のアーカイブを横断するように検索結果が表示され(表示もカスタマイズでき)結果に対してメモを残すこともできる。 これで立派に「竹本泉のページ」のできあがりだ。

このようなページの見せ方はどこかで見覚えがあると思ったら, 私が愛用している「公開メモ帳(RandomNote)」だった(時系列的には登場の順番が逆かもしれないけど)。 RandomNote は思いついたことなどをバラバラに放り込む代わりに検索機能をつかって検索キーワードをテーマにした「ページを構築」できてしまう。 例えば「公開メモ帳」で「ツール」をキーに検索すれば, あっという間にお役立ちツール集のできあがりである。 確かにこれは従来の「検索」のイメージとは少し異なる。 そしてこれらの検索キーワードが履歴として残ることも重要である。 これらの履歴は「見出し」として機能するからだ。

A9.com の存在意義はもうひとつあると思う。 それは各アグリゲーション・サービスのアーカイブ同士を関連づけることである。 しかも関連づけはサービス・ベンダが行うのではなくユーザ自身の行動履歴によって行われるのがポイント。 そして関連づけ情報自体もアグリゲーション可能(ということは,つまり再利用可能)なのである。 (実際に A9.com がどこまでを目指しているのかは分からないが)

情報をユーザに関連づけさせ, それを再利用するというのは Amazon の十八番だ。 例の, あのおせっかいな「おすすめ」機能である。

異なるデータベースを関連づけて新たな情報価値を生み出すという構図は, 特に個人情報管理において(主に企業からは)期待されまたは(ユーザには)恐れられているのであるが, 実際にはそれを支えるコンピュータ・リソースを調達するのが難しいため(現時点では)現実的ではないと言われてきた。 しかし「やりようはある」ことを A9.com は証明しようとしている。

「アグリゲーション」と「検索インタフェース」がサービスとして分離可能ということは「アグリゲーション」を行うサービス・ベンダにも影響が出るのではないか。 つまり巨大なアーカイブを持つサービス・ベンダが必ずしも有利になるわけではないということだ。

ここで思うのは, やっぱり FoaF のこと。 「FoaF にはインフラがない」と前述したが, それはつまり FoaF 用の検索サービスがないということだ。 「plink.org とかあるぢゃん」 という意見もあるかもしれないが, これまでも書いたように, ある単一情報のみをアグリゲーションしていっても価値はしれているのだ。 他の blog やらコミュニティやら各種商品情報などと横断的に関連づけられてはじめて FoaF にも価値が出てくるように思う。 これは CCPL の RDF コードでも同様。

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2004年09月19日

☆ レイアウトも変更

トップページのレイアウトを変えました。 ようやく table 要素をとっぱずしました。 あとフォントの指定も変更。

結局サイドバーを左にもってきちゃった。 こっちの方がしっくりくる。 そう思うのは私だけかもしれないけど。 CSS を外せばちゃんとサイドバーが下に配置されるのでご心配なく。

☆ 直してもらいました

ありゃ, なんか申し分けないです。 でも本当に文字化けしなくなった。 ありがとうございます。

やはり日本語文字エンコードにおける変換の問題は日本人にとって永遠のテーマなのかな。

☆ ダメダメな自称「情報収集衛星」

予想通り日本のスパイ衛星は使い物にならないらしい。 っていうか使う側にノウハウがないってことらしいのだが。

ところで, 松浦晋也さんが日経の BizTech で書かれている記事がリンク切れで読めない。 URL が移動したらしい。 以下検索した結果で張り直し。

☆ やっと準備完了

やっとうちのグループも BOINC/SETI@home のサポート準備が出来た。 エラい手間取っちゃったよ。 ゴメンなさい。

でも, まだやっと表紙が出来た程度なのでこれから色々書かなきゃ。 まずは BOINC の説明と core client のマニュアルだな。 どっかにいいページがないかなぁ。

☆ Phishing

フィッシング詐欺に関するリンク集を作ってみた。 Wiki コンテンツなので追加情報があればお気軽にどうぞ。

「Phishing」の語源については諸説あるらしいが, 今回は(Wiki 繋がりということで) Wikipedia にも載っている「Password harvesting fishing」を採ってみた。 日本語のコンテンツでは e-Words に載っている「sophisticated」を語源とする説を採ってる人が多いようだけど, 実際のところはどうなんでしょうねぇ。

でも Phishing の語源が「Password harvesting fishing」なら Phishing をそのまま「フィッシング」とカタカナ表記するのはよろしくないような気がする。 むしろ「パスワード蒐集詐欺」あるいは「個人情報蒐集詐欺」とでも呼んだ方がいいんじゃないかしら。

☆ あれ?

SETI@home のオフィシャルページがおかしいかな?

BOINC ってまずプロジェクトページにアクセスさせてスケジューラの URI を取得させ, そこから色んな処理が走るんだけど, 考えてみると, もしプロジェクトページや対応する IP アドレスが乗っ取られてたらクライアントに対して好き勝手絶頂にできるんだよな。

いや,そこまでしなくてもプロジェクト登録の案内メールを送りつけて BOINC でセットアップさせれば, もっと簡単に Phishing っぽい事ができるな。

(9/20 追記) あぁ, やっぱ乗っ取られてたのか。(失礼。乗っ取られてはいない) 既に解決済みのようだ。

September 19, 2004
Early this morning campus got a call from SANS that the seti@home classic web site appeared to be hijacked. At that point campus (rightly so) blocked access to our site at the campus router. As it turns out though, we were not hijacked at all. Our nightly front page regen script had malfunctioned and produced a truncated page. This is now fixed.
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2004年09月20日

☆ チューニング

ツッコミでサイドバーが被るというご指摘をいただいたので, 少しチューニングしてみる。 どうかな。

もしかしたらリロードするだけで改善するかもしれない。 うちも Firefox (ただし 0.9.x)だけど問題ないし。

☆ CCCD の終焉と著作権管理時代の開闢 [Code]

この記事を見てアンチ CCCD の人達がどのように反応するか楽しみだったが, 結構まっとうな反応。 アンチ CCCD キャンペーンについて少し認識を改めた方がいいかな。

今回のプレスリリースで分かったことはこうだ。 avex や他の企業は CCCD がダメな規格であり将来にわたって使えるものではないことをはじめから認識していた。 認識した上でより強力な DRM ができるメディアが台頭するまでの場つなぎとして CCCD を推進していたということ。 そしていよいよ CCCD はお払い箱になるだろうということだ。 それは消費者がこれからより厳しい規制と管理の波にさらされるであろうことを示唆する。

しかし, しかしだ。 「avexの方向転換を手放しで喜べるか」 でも指摘されてるし私も「輸入権」が云々と言われてた頃に言及しているが, 音楽産業に限らず現在ある様々な問題が本当に「著作権」や「知的財産権」の問題として突きつけられた時, 私達はちゃんと異を唱えることができるのか。 それ以前に「それ」が問題であると認識できるのか。

「CCCD」はその場凌ぎのメディアだった。 「輸入権」は WTO からの隠れ蓑だった。 どちらの事例も本当に「著作権」や「知的財産権」の問題として突きつけられているわけではないのだ。

☆ 「常識」という名の非常識

この辺の記事を見て連想するのが, 昨今流行の「常識クイズ」ってやつだ。 これの原形は古館(あれ? 古舘?)一郎が司会をしてた「クイズ赤恥青恥」あたりじゃないかと思うんだけど, 見ていると「これって常識なの?」ってなものが多い。

例えば, 「地球は太陽の周りをまわっている」ことを「常識」として知ってはいても, 知っている人の中で「なぜそう言えるのか」答えられる人がどれだけいるというのか? 答えられないのなら, 「地球は太陽の周りをまわっている」はその人にとって「常識」とは言えないんじゃないのか。 根拠のない知識は容易に位相反転するからだ。

私の周りでは「微積分なんか習っても社会では役に立たん」という人が多い。 しかし私にとって微積分ができないことはおまんまの食い上げになることを意味する。 微積分を理解できずにディジタル・フィルタが設計できるかっちうねん。 そういう意味じゃ「世間」にとって微積分は「常識じゃない」かもしれないけど, 「私」にとっては「知っておかなければならない常識」なのである。

教育現場ってのは「訓練する場」でも「教える場」でもなくて「学ぶ機会を与える場」だと思う。 「学ぶ機会」には将来へのビジョンとビジョンを現実に置き換えるための手段も含まれる。 将来へのビジョンを持てない子供たちに何を与えても, それはみんな「非常識」なものでしかないんじゃないのか?

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2004年09月21日

☆ iSession Creative オープン [Code]

「雑記帳」で行われていた CC blog の翻訳が, iSession Creative のオープンとともに移行。

素晴らしい! CC-jp の中に作られたのか。

☆ そういえば

昨日は祝日だったんだよな。 どうりで街に親子連れが多かったワケだ。

今の勤務先は9月の祝日がみんな年末年始とか黄金週間とかに振り分けられちゃってるので関係なし。 って9月から働いてる私は損してる?

☆ オクラご飯

薬の飲みあわせの問題で納豆(厳密にいうと納豆菌)を摂取できないので, 最近はオクラを乗せたご飯にハマっている。 でも, もうシーズンも終わり。 これから何を楽しみにすればいいのか。

山芋? 山芋なのか? でもなぁ芋類は穀物と同じだからたくさんは摂取できないんだよなぁ。

☆ Sender ID

Phishing リンク集のページで「Sender ID」に関する部分については章を改めた。

Sender ID Framework の日本語のドキュメントはないものか。 あったらどなたか追加しておいてください。

☆ サイドバー

てぇい! これならどうだ。

ツッコミをいただいた方々。 ご迷惑をおかけしています。 (うちじゃうまくハマってるんだよなぁ)

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2004年09月22日

☆ TDD (Test Driven Development)

XP の要素のひとつ。 「Telecommunications Device for the Deaf」ではないらしい。

MISRA-C も同じなのだが, コーディング・レベルの思想とかテクニックとかに妙にこだわってしまう人がいる。 こういうのは開発全体の要素のひとつに過ぎないのであり TDD (あるいは MISRA-C)のみを先走って実践しても絶対に失敗する。 したがってこういうコンテンツを見るとどうにも眉に唾をつけたくなるのだ。

TDD を説明するならまず背景となる XP からちゃんと説明しないと。 MISRA を説明せずに MISRA-C を説明しても単なる「コーディング規約」と思われてしまうのと同じ。

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2004年09月23日

☆ だぁ

寝坊しちまっただ。 そういえば今日は世間様は祝日なんだな。

...もういい。 今日はノンビリしよ。

☆ 日本語版出る

Firefox 1.0PR の日本語版が出た。 やっとアップグレードできるよ。

いつのまに mozilla-japan.org なんてなものがある。

☆ メールで RSS を管理

面白そうだな。 「メールマガジンをRSS化する」 っていうか, これは Weblog の一種とみなすべきか?

☆ 「暗号ネタ」というネタ

仕事中に何となく「暗号ネタ」をキーワードにして Google してみた。 なんちうか, 面白い。

世間でいう「暗号」って実は単なる数理パズルかさもなくばそれ以下の「暗合」じゃないのか, って気がする。 あらかじめ解き方が分かっていて, それに従えば(賞味期限内に)誰にでも解けるような代物は「数理パズル」ではあっても「暗号」ではない。 いや, 数理パズルは好きだけどさ。 SF やファンタジーやミステリーや... とにかくその辺界隈で交わされる「暗号ネタ」話は個人的に首をかしげてしまうものが多い。 「復号」と「解読」がごっちゃになってる記述も多いし。

で, なんでそう思ってしまうのか私なりに考えてみると, 私のイメージする「暗号」は技術面, それも実務レベルのそれに偏ってることに気付いた。 これもまた困ったもんだよなぁ。

聖書とか神話のネタは暗号(Cryptograph)というより符号化(Steganography)か?

☆ Gmail Invitation

うちも 6 つほど Invitation あるんだけど, 私の周辺は例によって誰も欲しがらない。 私も結城浩さんところみたいにばら撒こうかな...

Gmail Maniacs のリンク集から見ていくと Invitation って取り引きの対象にもなっているのに。

☆ Firefox と SSL/TLS [Cipher]

新しい Firefox では暗号化サイトに入るとアドレスバーの背景色が黄色になって錠のアイコンが表示される。 しかも錠のアイコンにポインタを合わせると署名者が表示される。 素晴らしい! (でも最初見た時「アドレスバー詐称か?」と思ったのは内緒だ)

例えば Gmail のサイトを Firefox で見ると AES 256 ビットで暗号化される。 しかし同じページを IE で見ると RC4 128 ビットで暗号化(ただしプロトコルは TLS 1.0)されているのだ。 いや, もうこれだけでも IE を捨てるに充分な理由だよな。

例えば CRYPTREC の「電子政府推奨暗号リスト」(PDF)では

128-bit RC4 は、SSL3.0/TLS1.0 以上に限定して利用することを想定している。なお、リストに掲載されている別の暗号が利用できるのであれば、そちらを使用することが望ましい。

と書かれている。 IE も早く AES に対応してくれ! (もっとも国内の SSL サイトは暗号技術の組み合わせとか運用の仕方とかを考えずに 128-bit RC4 を以って「安全」と称するサイトばかりのような気がするが 私が利用している主な暗号化サイトを見てみたけど AES でやってくれるみたいだな。 しかし answer.or.jp ってのは何とかならんのか)

☆ BOINC/SETI@home Teams

こっちでも告知。 BOINC/SETI@home チームの一覧を作ってみた。

「日本関係のグループ情報」を元に作っているので相当抜けがあると思われる。 Wiki コンテンツなので「うちのチームがないぞ」という場合はご自由に手を入れてやってください。

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2004年09月24日

☆ テリトリーの巡回

アンテナ等を使って決められたコース(サイト)を順に回るのが猫型巡回で, referer 等で反応があったサイトを片っ端から見て回るのが犬型巡回?

referer を使わなくても Google で「+www.alles.or.jp/~spiegel/200409.html」とかってやればそれなりに拾えるもんだ。 で, それで知ったんだけど, はてなアンテナのあれってわざとなの? 確かに(リスク回避というより)「使って欲しくない」サービスなんじゃないかと勘繰ってしまうところはあるけど。 でも(個人運営のサービスならともかく)企業サービスでしょ。 そんなの「あり」なわけ? いや, まぁ, もうどうでもいいんだけど。

☆ ある spam

人妻です。佐藤ゆき23才、子供はいません

って言われても, まるで「ぐっと来る」ものがないのですが。

英語や韓国語なら読まなきゃいいんだけど, 日本語だと読まなくても目に入ってしまう。 いい加減この手の頭の悪い spam は止めて欲しい。 ちったぁ考えろよ。

☆ う〜む

なんか凄いことに巻き込まれつつあるような予感。 いや, 悪い意味じゃなくてね。

マジで広島在住の C プログラマを募集してみようかしら。 条件は OS のないシステムでプログラムを組込めること。

☆ 『高校数学+α』

中学校までの数学は、具体的で目に見えるものが対象なので、「なるほど納得」でほとんどのことは理解できます。 しかしながら、高校に入ると納得だけでやっていくのは無理があります。 数学の対象が余りにも抽象的になるからです。 特に数学の基礎に関する部分については、たとえ話のような説明は説得力をもちません。 そこで、感覚的には完全には納得していないけれども、正しいことから出発し、「論理」によって"それ以外にはあり得ない"との結論を得る方法を活用する必要が出てきます。

そうそう, 数学ってそうだよな。 だから面白い。

サポートページあり。 全文 PDF (ただし印刷不可)ありの太っ腹。

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2004年09月25日

☆ Gmail と SSL [Cipher]

Firefox の個人プロファイルの中にある user.js に

user_pref("network.http.sendRefererHeader", 0);

と書くと referer を吐かなくなるのだが, この状態で Gmail にサイン・インすると何故か途中で SSL から離脱して通常の HTTP アクセスになってしまう。 もちろんサイン・イン後に手動でスキーマを https にすれば再び SSL アクセスになるのだが, その間の通信はだだ漏れである。

どゆこと。 これは何かの脅しなのか? しょうがないので上記設定を無効にした。 referer と SSL を天秤にかければやむを得ない処置だが, なんか納得いかん。

☆ 踏み台にされる「ネット家電」

最近セキュリティ界隈で噂のあの家電製品の話。

今後こういう話は増えてくるんだろうねぇ。 IPv6 で全部の家電が繋がっちゃった日にはどうなることやら...

☆ yarss.rb 改造

またも yarss.rb を改造してみた。

ndiary.conf で

RSS_CONTENT = 1  # 1 以外の場合は <content> を出力しない

とすると, トピックスの本文を <content:encoded> 要素に出力する。 オプションなので何も指定しなければ従来通り。

最近 RSS に対する考え方が変わってきて, 「本文入れたら全然 Summary じゃないじゃん」 という気もするけれど, 実際には RSS はひとつのコンテンツとして扱われているので本文を含めた方が親切ではないか, と思うようになったり。

Atom Feed については取り敢えず未対応。 私ってば Ruby の文法も nDiary の作法もよくわからずにコーディングしているので副作用が出る可能性がある。 あしからず。

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2004年09月26日

☆ Firefox のチューニング

ここのところ Firefox を持ち上げるような戯れ言ばかり書いているが, 遂にエラい人から決定的な記事が出た。

ステータスバーをいじる Javascript を無効にする方法は知っていたが(そして既にそういう設定にしている), ロケーションバーも同様にできるとは知らなかった。 「about:config」は便利だなや。

上記記事のとおりに 「dom.disable_window_open_feature.location」 を true に設定する。 「about:config」は個人プロファイル中の pref.js と連動しているようだ。 その上で某銀行系のネットサービスに入ってみる。 おおっ! ちゃんとロケーションバーが ReadOnly で表示される。 しかも SSL サイトなので背景色が黄色になる。 素晴らしい! この項目は是非 GUI の設定画面で切換え可能にできるようにして欲しい。 んでもって既定値を true にすべきだ。

☆ 「ウィザード」アプリケーションの功罪

巷にある Web アプリケーションでダメな設計と思ってしまうのは, UI 画面ごとの状態遷移設計を明らかにサボっていると思われるものだ。

UI 設計で一番お手軽なのは「ウィザード形式」にしてしまうことだ。 シーケンスが一通りしかないので状態遷移設計は事実上不要だし, ユーザ側も迷う余地がないので操作しやすい。 しかしこういう設計スタイルに慣れ過ぎてしまって設計の基本が忘れ去られているのではないだろうか。

それでも通常のアプリケーションならダメ設計でもごり押しで作ることもできるが, Web アプリケーションではそのようなごまかしはきかない。 Web アプリケーションのユーザ側プラットフォームである「Web ブラウザ」にはプログラミングで制御できない(「戻る」とか「再読込」とかの)「既定動作」が数多く存在する。 しかも HTTP は基本的にステートレスなプロトコルなので, なおのこと綿密な状態遷移設計が要求される筈である。 なのに... である。

ここ数年ほど様々な Web アプリケーション開発に関ってきたが, ちゃんと画面ごとに発生する(ブラウザの既定動作を含む)操作イベントを整理して状態遷移マトリクスを作成した事例はひとつしかなかった。 それどころか Web アプリケーションでは「出来ない状態遷移」を要求するバカなエンドユーザ(と「出来ない」ことをちゃんと説明・説得できない「自称」 SE)までいる。 こうなると「設計」する気も起こらない。

「出来ない状態遷移」が要求される場合ってのは端っから「ウィザード形式」の UI を要求してくることが多い。 理由はおそらくまともな UI を考える能力がないからであろう。 (ただしリプレース仕事の場合は「手順を変えない」ことが要求されるので仕方なしにダメ UI 設計を継承することもある)

で, そういう場合には Javascript 等を使って無理矢理なコーディングが強要されることになる。 これが結果的に「ツールバーを無効にする」とか「コンテキストメニューをポップアップさせない」とかいった「仕様」になってしまうのだ。

しかし考えてみると, 「ツールバーを無効にする」とか「コンテキストメニューを表示させない」とかいった「仕様」が出てくる時点で UI 設計が(最初の1フィートで)間違っていることに気付かなければならない。 また「Web ブラウザを使った画面設計は通常より安くて早い」ってのも幻想である。 それは「安い」のではなくエンドユーザによって安く「買い叩かれている」のだ。 開発者はこのことに早く気付くべきだ。

ちゃんと UI 設計をしてみれば分かるが, プラットフォームがなんであれ設計フェーズが安く早くあがることはない。 それどころか Web ブラウザを使うことで「制御できない操作イベント」も設計に組込まなければならない。 Web ブラウザでは「ウィザード形式」の UI 設計は無理なのだ。

☆ Web アプリケーションからブラウザを追放せよ!

BOINC という分散コンピューティングのためのプラットフォームがある。 このプラットフォームでユーザ側に配布されるのは「BOINC core client」と呼ばれるバイナリモジュールだ。 しかし BOINC ではデータのやり取りを HTTP で行っている。 つまり BOINC は Web アプリケーションなのだ。

BOINC では複数のプロジェクトが相乗り可能である。 しかし BOINC core client がプロジェクト毎に Preference や Profile 管理用の UI を用意するのは賢い方法ではない。 そこで Preference および Profile の管理についてはプロジェクト毎に専用の Web サーバを立ててもらい, Web ブラウザでアクセスできるようにしている。

このように処理や制御の内容によってプラットフォームを使い分けるのが本当に賢い設計だろう。 ルーチンワークやバッチ処理にまで馬鹿のひとつ覚えみたいに Web ブラウザを使わせるような設計はもはや「時代遅れ」である。

☆ 言語やルールにも「著作権」はある? [Code]

「架空言語という罠」経由。

面白いな, このテーマ。 そうか, 「言語」や「ルール」も人が創ったものなのだから「著作権」(もしくはその他の知的財産権)を主張する可能性はあるか。 いや, 「言語」まで行かなくても流行語や用語・隠語に著作権や商標権を主張するケースは実際にありそうだな。 「この用語は私がつくったのだから, 使いたくば私とライセンスを結べ」 とかさ。

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2004年09月27日

☆ 噂のあの spam

眞鍋かをりの有名な記事, 「コオロギ オブ ジョイトイ」の元ネタであるあの spam がうちにも来た。 (← もちろん冗談だよ。本気にするなよ。読み返して突然不安になった)

最近日本語の spam 増えたなぁ。

☆ MS も推奨

つまり WinXP でないユーザは IE を使っちゃダメ, ということで Firefox への乗り換えについて MS からお墨付きを貰ったようなものですな。

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2004年09月28日

☆ サイバーシティ(古語)の真ん中で「私は何者か」を叫ぶ

昨日の「高木浩光@茨城県つくば市 の日記」の内容は秀逸。 これだけ RFID の話題がたて続けるとさすがに皆「う〜ん」と考えてしまう? 考えてくれるかなぁ...

「私」自身は世間にまぎれて暮らしたいと願っていても, 私の「属性」が私が何者であるかを「電波」でもって大声で叫ぶ。

「私は有名小学校に通っていてぇ, 靴下もパンツもブランド品を身につけるお金持ちのお坊っちゃま(お嬢ちゃま)ですぅ!!!!!!!」

...なんかこういう風に書くと妖怪「のっぺらぼう」を連想してしまうな。

するとそば屋のオヤジが「こんな顔でやしたかい」。

「私」という Identity は消失しても, 私を識別する Identification が「私」を主張し続ける, なんちゃって。 世の中みんなのっぺらぼうか? いや, それともそれは「オブジェクト指向」に通じる「秘儀(Mysteria)」なのか?

☆ 新しい保険証

新しい保険証を貰った。 なんと最近の保険証はキャッシュカード・サイズなんですな。

カード入れに入るのは便利。 でもこうやたらとカードが増えると何が何やら。 免許証もずいぶん前にキャッシュカード・サイズになったし。

これじゃ(見た目だけ)住基カードを偽造する奴が出るのも無理はない?

☆ それは本当に「やり直せる」のか?

コンピュータ・エンジニアの中でも H/W 技術者と S/W 技術者の間には決定的な違いがある。 それは S/W 技術者は「失敗したらやり直せる」と思っていることだ。

このような意識の差が出るのは当然だ。 1枚ン十万・ン百万(場合によってはン千万円)もするような試作基板の設計をミスって「やり直せる」わけがない。 同じように(程度の差はあれ)アプリケーション・エンジニアと F/W エンジニアの間にも「やり直せる」ことに対する意識の差があるような気がする。 昨今, 巷で言われるコンピュータ製品の信頼性への懐疑はこういうところに問題の根があるんじゃないのか。

...と, 最近周囲を見まわしてつくづく思うのよ。 他にも H/W 技術者は身なりが割とちゃんとしてるのに S/W 技術者は T シャツ&ジーパンでも全然平気だったり(私も平気)とか...

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2004年09月29日

☆ BOINC/SETI@home サイトぶっ壊れ中

RSS を見るとニュースが更新されているので Web サイトを見に行くとぶっ壊れていた。

BOINC/SETI@home サイトの M/W って MySQL 使ってるんだ。 そんなにいいのかな, MySQL って。 あちこちで大流行みたいだけど。 仕事で使ったことがない(つまり評価したことがない)からよう分からん。

☆ アマチュアをなめるな!

みんなして褒めるので何となく件の記事を見てみたが, 感情的な部分でコンピュータ業界の「イノベーション」と天文学のアマチュアリズムとを一緒くたにされるのは「カチン」とくる。 たかだか数十年の歴史しかない工業分野と数千年前からある学問分野を一緒くたにするなよ。

20世紀にはそれがプロの時代に変化した。ただそれは、プロだけが巨大な望遠鏡にアクセスできたという事実ゆえだったのである。 (中略) 過去20年間に起こった3つのイノベーションによって、天文学がオープンソース的、プロアマ的世界へと変貌したという。

っていう発想が大きな間違い。 確かに安価な冷却型 CCD やインターネットの登場によってアマチュアの観測スタイルは激変した。 20年近く前, 長野で行われた流星会議でビデオによる流星観測の映像が披露された時は会場がどよめいたものだ。 (ちなみに安価な望遠鏡の登場ってのは最近の話ではない。 そもそもレンズや鏡を「磨く」ことが名人芸だった時代でも望遠鏡はアマチュアのものだったのだ。 巨大望遠鏡が「プロ」に委ねられているのは, その設置と運営に政治的手腕が要求されるからだ)

しかし, それは単なる「スタイルの変化」であって天文学のアマチュアリズムもプロとアマの関係も昔からそれほど変わっていない。 それが「イノベーション」だというのなら, 「イノベーション」とは何と薄っぺらな言葉なんだろう。 つまりそれはコンピュータ業界における「イノベーション」もその程度の薄っぺらなものに過ぎないという事なのか。

「それで飯が喰える」からプロなんじゃない。 プロにはプロにしかできないことがあるし, アマチュアにはアマチュアにしかできないことがある。 逆に言えばアマチュアの成果でプロが食いっぱぐれるような分野にはそもそも「プロ」なんて存在しないのだ。 「プロ」が存在しないのならプロとアマチュアの境界を論ずること自体ナンセンスだ。

というわけで, 以下の本を読めと言いたい。

  • 『日本アマチュア天文史 改訂版』 日本アマチュア天文史編纂会 編 (恒星社厚生閣)[bk1]
  • 『日本アマチュア天文史 続』 続日本アマチュア天文史編纂会 編 (恒星社厚生閣)[bk1]

って改訂版や続編が出てたのか。

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2004年09月30日

☆ Jabber に一本化

IM を Jabber に一本化することにした。 クライアントには Psi を導入。 これに伴い, それまで使っていた Miranda IM は削除してしまった。

Jabber とそのクライアントソフトについては公開メモ帳にまとめたので是非ご参考に。 面白いコンテンツとしては日立の「BOXER V.」という製品があるらしいのだが, この製品が Jabber インタフェースを備えていて, デモページに Psi の使い方(と日本語パッチ)について PDF ドキュメントを公開している。 こういうコンテンツがあると職場に導入し安くなるかな。 日本語パッチは「スピリッツオブゼロ@blog」で配布されているものより完成度が高いのでおすすめ。 (このサイトは CCPL の by-nc-nd なのだが, 例によって「All rights reserved.」のオチがついている。 もう指摘する気もおこらん)

サイドバーに Indicator をつけてみた。 Jabber ID は FoaF に書いてあるのでそちらを参考に。 なお「お気楽 Jabber サーバ」で公開しているサーバにアカウントを置いている。

Yahoo! や ICQ じゃなきゃいやん, という方は, Transport 経由でも接続可能。 それぞれの ID も FoaF に書いてある。 (ただし MSN Messenger 用のアカウントは仕事専用なので一応非公開)

☆ プレイヤーズ王国 2

ダウンロードして試してみた。

ちょっと「う〜ん」な気もするが, 完全に BGM にして聞き流すのならこれでも悪くない。 巷のネットラジオもこれで聴けるといいのに。

MIDI 再生が非常によい。 さすが YAMAHA。 ネットにあるフリーの MIDI プレイヤーって微妙に音が悪いんで, わたしはずうっと「MIDI Espressivo」を再生専用で使っていたのだ。

☆ あぁ,貴子さまぁ〜!!!

嗚呼, 太田貴子様こんなところにいらっしゃるとは。 いいなぁ, ライブ行きたいなぁ。 「レッツゴーヤング」欠かさず見てました。 当時の曲(クリィミーマミも含めて)全部唄えます。 ってか今でも唄ってるし, カラオケ BOX で。 「ハートの SEASON」とか。 大概イヤがられるけど(男が唄うんじゃねぇ〜)

...私にとっては永遠のアイドルです。 ええっそうですとも。

☆ ヒトはインタフェースのみでコミュニケーションできるか

Trumpet Winsock 懐かし〜, ってそういう話じゃないな, 多分。

今回の記事を読んでいて久し振りに 「ヒトはインタフェースのみでコミュニケーションできるか」 を思い出してしまった。

エシュロンの話は面白い。 何が面白いって暗号学者や軍事アナリストな方々が言っておられることと概ね同じなんだよな。 つまり日本には「諜報機関」がない。 「外交」と「諜報」は対外政治の両輪なのに日本はここ何十年も片輪で走っている。(その片輪も壊れかけてるけど)

世間では非常に人気が悪いエシュロンだが, 日本人はつい最近その恩恵に預かっていることをどれだけの人が知っているだろうか。 例の「あの外国人アルカイダじゃない?」疑惑だ。 あれはエシュロンで収集した電話記録等を検索・解析した結果を日本にリークしたものだと言われている。 どっちみち日本の警察では疑うことすらできないだろうけどね。 他にもテロ関連のエシュロン情報が日本に対していくつかリークされていると言われている。 もちろんアメリカは日本が同盟国だからリークしたのではない。 (っていうか, 日本とアメリカが同盟国だと思っているのは世界中で日本だけなのではないだろうか)

しかし, 問題はこういった諜報活動による「情報」を持たない日本はそれらを国外から「輸入」せざるをえないことだ。 この時点でもう「日本に主権はない」のである。

もうひとつ。

「「貴方は誰?」という問いかけではなく、「貴方は誰になりたい?」と問い掛けられているように思う。」

は実に上手い表現だと思った。 まるでエステティック・サロンのキャッチコピーのよう。 そう, 私達は自分が何者であるかに関らず「なりたい私になる」ために日々努力(=消費活動)をしているのだ。

そういや中村うさぎさんの例の整形話について。 彼女にとっての「整形」は「欲しい顔を手に入れた」ではなく「自分の顔を手放す」行為だったそうである。(『まんがライフ』で連載中の「ショッピングの女王」は, ちょうどその辺の話なのさ) 意味深な内容。 本来の「自前」ではなく, いつでも取り換え可能な「借り物のインタフェース」だから, それについて「責任」を感じなくていいというわけだ。 ちうことは, アンパンマンは「自分の顔」についてコンプレックスを抱くことはない? そうか, だから「日本の顔」である「総理大臣」はあんなに無責任でいられるのか。

しかし考えてみると私達を構成する「属性」のうち「自前」のものがどれだけあるというのだろう。 白田秀彰さんも書かれている「理性」すら「借り物のインタフェース」であり, それについて誰も「責任」を感じなくなっているとしたら...

そう考えると, 今年春におこった「自己責任」についてのフレーミングも, 自分の身にまとった「借り物のインタフェース」に対する嫌悪の表出なのかも, などと邪推してみたり。

私達は他者とコミュニケーションを図ろうとして過剰な武装を行う。 私が子供のころは「ネクラでないこと」が世の中で必要とされる武装だった。 今はもっと凄いよね。 山ほどのマニュアル本や占い本を読んで, 何だかよくわからないファッションに金をつぎ込み, 揚げ句の果てには高い金をつぎ込んでご利益があるんだかないんだかよく分からない「エステ」に通って, 怪しげな効能の「サプリメント」をわしゃわしゃ呑んで...

これだけ重装備の「インタフェース」で身をつつんだ揚げ句, ふと気がつくと「自前」の私はどこからも見えなかったりするのだ。 屋台を見ても売っているものを見ても店主のなりを見ても, どう見ても「そば屋」なのに, 振り向いた姿には顔がなかったという恐怖。 そういえば高橋葉介さんの「顔泥棒」だったかな(うろ覚え,違ってたらゴメン)。 大勢の女性の顔が剥ぎ取られるという猟奇事件があって, 犯人は「顔のない女性」だったというオチ。 しかも盗んだ「顔」を体中に移植していたという気色いい作品だ。(だから高橋葉介さんって好きなんだよな) 「顔」のない人ほど「顔」を過剰に欲望する?

たくさんの「インタフェース」を装備するためには「本性」が邪魔になる。 それなら「インタフェース」と相性のいい「借り物の本性」に取り換えればいい。 でも「借り物の本性」ってのは結局「借り物のインタフェース」の更にオプションに過ぎないワケだ。 じゃあ巷に溢れる「インタフェース」で武装した人達の「本性」はどこにあるのって話になる。 もし「本性」が存在しないのならその人は「インタフェース」だけで構成されているってことだ。 まさに「私は自動人形(オートマトン)」だよな。(私はアシモフよりテスラの信奉者だ)

本性なんて必要ない。 だって全ての Input に対する Response は「インタフェース」が肩代わりしてくれるんだもの。 (ここで連想したのは『百億の昼と千億の夜』だったり)

そこで話はまた巡り巡って, じゃあ「人はインタフェースだけでコミュニケーションできるか?」ってことになる。 あぁ今夜もまた眠れない。 「地下鉄はどこから電車を入れるのでしょうね。」

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