横浜こども科学館の宇宙・天文ニュースにアレシボ・メッセージについての解説がある。 短い記事だが平易で分かりやすいテキストなので読んでおくといいだろう。
地球人は探すばっかりだが, もっと頻繁に発信するイベントを設けてもいいのでは? SETI が CETI になる日はくるのだろうか。
ありゃあ, 気に入りませんか。 まぁ私が見てもフザケ過ぎてる (意味の横滑りが過ぎました) 上に不穏な内容だからなぁ。 でも内容自体は私がいつも思っている事なんで。
私は 「IT」 という言葉はキャッチフレーズでありプロパガンダでありコマーシャル・メッセージだと思っている。 つまり (本来の意味とは別に) その言葉に何か相手を説得させようとする意図を感じてしまうのである。 私が頻繁に 「「IT」という言葉には中身がない」 と言っているのはそういうことだが,逆に言い表すこともできる。 すなわち, ある言葉がキャッチフレーズやプロパガンダとして (オタク風に言うなら「要素」として) 使われる時, 本来の意味からずらされてしまうのだ。 これは 「IT」 だけではない。 「ハッカー」 とか 「リストラ」 とか, 他にも例はいくらでもある。 一見誤解の余地のなさそうな 「用語」 ですら意味の横滑りをおこす。
だから少なくともある業界・分野に身を置く職業人や専門家は, そういった 「中身のない言葉」 や 「意味の横滑り」 に敏感であっていいと思う。 世代やコミュニティ間の断絶が深いというのなら, もはやコミュニケーションは 「言葉」 というインタフェースを通じてしか成立しない。 言いかえればコミュニケーションの手段として 「IT」 のような実質的に意味の失われた言葉(死語? ゾンビ語?)を多用する相手(個人,法人,公人問わず)に対しては, (その意図について) 疑ってかかるだけの十分な根拠があるということだ。
マスコミはこういうことにもっと敏感であるべきだと思うのだが, 鈍感なのかそれとも (営利的な理由で?) わざとそういう混乱した状況を演出しているのか... だから皮肉のひとつも言ってやりたくなるのだ。 (でもフザケ過ぎはダメですね。すみません)
太陽系脱出より太陽突入の方が (エネルギー効率の面から) より大変であるというお話。 なかなか面白いッス。 うんちくンのお酒のおつまみに是非どうぞ。
最近明らかに仕事に飽きている。 もう Web アプリケーションの仕事はしたくない。 というわけでサボタージュのためあちこち巡回しているが, 最近の 野尻ボード は面白い。 模型飛行機とかにはあまり興味はなかったのだが流体力学の話に遷移してからは俄然面白くなってきた。 最近は先の軌道計算の解説を書かれているA3さんも登場なされてますます面白くなってきた。 揚力の説明については鈴木真二教授の以下の説明が一番分かりやすかったのだが, どうだろう。
これを踏まえた上でA3さんの追補分を読むと大体背景が分かるような気がする。
背景が分かった段階で 野尻ボード のやり取りを読むと妙に噛み合っていないように見える。 つまり議論の段階にまで到達していないのである。 やはりBBSで議論を展開するのは難しいだのだろうか。
「議論」 とかいう大袈裟なものではなく 「打ち合わせ」 程度のものでも同じなのだが, 例えば同じ業界 (分野) のプロ同士の議論や打ち合わせはいきなり本題から入ることが多いが, そうでない場合は前段階としてどうしてもお互いの意識やリテラシーを合わせる作業 (ネゴシエーション) が必要になる。 これはかなり面倒な作業なので, 議論が開始される前に挫折してしまうことも多い。 ましてや相手の様子が見えないBBSでは更に面倒であろう。 また会話のタイムスケールが短い (つまりじっくり考える余裕がない) こと,横から第三者が割り込みやすいことも議論をやりにくくしているようだ。 (もちろん家主 (管理人) が自分のテリトリーで議論することを嫌うなら当然議論は開始されない)
こういう状況でA3さんのやり方は上手いと思った。 なんか慣れてる感じである。 「黒木のなんでも掲示板」 でも時々こういうやり方がみられるので, アカデミックなサイトでは割と一般的な手法なのかもしれない。 マーキュリーさんも仕切り直されるみたいだし, 今後の展開が楽しみである。
って, すっかり野尻ボードウォッチャーになっとるがな。
株式会社丸岡白舟印舗 で白舟甲骨や遊トンパのフォントがフリーで手に入るぞ。 (あぁなるほど, INTERNET Watch の記事が元ネタか)
しかし, それ自体も面白いのだが, 秀逸は 「WEB印章」 のページ。 日本の主な名字2,000個 (ただし,漢字2文字のものに限る) の落款や蔵書印をフリーで手に入れられる。 ちなみに私の落款は 。(GIF画像なのがちょっとアレだが) 更にふざけてて面白いのが 「トンパdeポン」 でトンパ文字のハンコ () がフリーで手に入れられる。 ただし, 掲示板の話によると, この文字は漢字の意味で翻訳している (トンパ文字には表意と表音があるらしい) そうなのでこの文字列がそのまま通用するわけでもないようだ。 (まぁトンパ文字を日常的に使うことなどあるまい)
(追記: 「トンパ文字」)
ちうことで各マスコミが特集を組んでいるようだが, 心理的外傷に塩を擦り込むようなマネだけは止めて欲しいものである。 今ならもっと冷静に, もっと分析的に, もっと総合的に考えられる筈である。 日本にとっても対岸の火事ではない。 米国は北朝鮮を 「悪の枢軸国」 のひとつと見なしているからだ。 (一方, 軍事主権を米国に譲渡した日本には取り得る選択肢があまりないことにも注意)
あの 「暗黒の火曜日」 を書いたパキスタンの物理学者ペルベース・フッドボーイが One Year Later というタイトルでテキストを書いているそうだ。 オバハン とはまた違った視点で書かれていて非常に面白い。
アマチュア無線電波を使った流星観測 (HRO) で受信してしまう 「ノイズ」 の原因究明と改善を図るためのプロジェクトだそうだ。 電波流星観測については 「流星の電波観測」 がお薦め。 まずは10月のオリオン群で予行演習をし, 11月のしし群に備えるのがセオリーか?
なんと電波流星観測の本まであるらしい。 便利な世の中になったもんだ。
私らの頃はFM電波を使った 「FRO」 だったのだが, 時代 (「けっ,チューナーはやっぱアナログだよな」とか言っていた時代 (^^;)) は変わるもんである。 ちなみに自宅では TRIO KT-900 が今だに現役。
私は (アナログレコードが全盛だった) 古い感覚の人間だからかもしれないが, 今だに 「所有する」 ことに執着しているようだ。 だから欲しいCDはレンタルショップで借りたりせずに 「買って」 しまう。 しかし世の中の流れはそうなっていないようである。 「違法コピー影響、エイベックス初赤字転落」 とあるが, 楽曲を 「作品」 でなく 「商品」 として扱う限り今の流れは必然ではないかと思われる。
私が子供のころ (もしくはそれ以前) は, 楽曲は単体で存在するものではなく必ず背後に何らかのメッセージ (哲学風 (?) に言えば「物語」, オタク風に言えば「要素」) があった。 レコード (CDではなく) を買って楽曲を聞くということは, そのメッセージ (物語,要素) を共有する行為であった筈だ。 しかし (表面的には) CDが登場したあたりから急速にその構図が崩れはじめる。 そしてその現象を (商業的に) 後押ししたのは他ならぬ音楽業界自身であり, Avex などの新興 (今は新興とはいえないかもしれないが) レーベルはその象徴なのである。 今の子 (大人もそうだが) はマンガやアニメやゲームと同じレベルで 「ハマサキ」 や 「ウタダ」 を個人的な欲求のままに消費しているに過ぎない。(最近の「盗作」に関する判決も, 楽曲を 「商品」 と認定した上でのものと解釈できる) そして消費対象であるならば 「より手軽で安い」 手段 (それが違法すれすれであっても) にシフトしていくのは必然的な流れだ。 この流れはCDSの導入 (CDSでは技術的な意味でコピーコントロールできない) 程度では変わらないだろう。 言ってみれば Avex (を象徴とする今の音楽業界) の凋落は予定されていたことなのだ。
これに対抗するには
しかない。 最初の方法は今の世の中の情勢からいって不可能である (少なくとも商業的に成り立たない) と断言していいだろう。 もうひとつの方法には実は2つほど戦略が考えられる。 それは
である。 CDSは最初の戦略に基づいて実装されたが (音質を下げるだけで事実上コピーコントロールできなかったので) 効果はないに等しい。 一方,法的な締めつけは今後もっと厳しくなるかもしれない。 (現在でもいわゆる 「プロテクト破り」 は研究目的であっても禁止されている)
しかし現在は, 「禁止」 から 「課金」 へシフトしつつあるように見える。 「カラオケ」 や 「着メロ」 などはその典型的な例だが, これからはもっと大規模かつ巧妙になっていくかもしれない。 これを達成するにはネットワークインフラ (回線容量や認証技術など) の整備とネット家電の普及が必須だが, その準備は着々と整えられつつある。 そのうちTVで音楽番組を見る (再生する) 度,お風呂場で鼻歌を唄う度に口座から JASRAC へ使用料を引き落とされる時代になったりして。 こうなれば 「オリジナル」 というもの自体存在意義を失う。 CDなんて無くなってもちっとも痛くないだろう。 (もっとも,これで儲かるのはレコード会社ではなく著作権管理会社だろうけど)
日本旅行の 「オーストラリア皆既日食ツアー」 のBコースで, 次期 SETI@home にも参加するパークス天文台の見学コースが盛り込まれているそうだ。 ふっ, 11,12月なんてめちゃめちゃ忙しいやんけ! (いや,10月から翌3月までずうっと忙しいんだけど (T_T))
私は今回の知事選は出来の悪いゲームのような感じで見ていた。 不信任案可決後の展開は初心者向けの詰め将棋みたいなもので皆の予定通りだっただろう。 問題は県議会側がどの時点で実質的に 「詰まされていた」 かだよな。
予定通りなら10日に打ち上げか。 客先だし建前上中継は見れそうもないな。
金曜日の宴会を以ってやっと放免されました。 まぁ10月からまた大阪方面に売り飛ばされるんだけど, あと半月つかの間の休息を取らせていただきます。 (いや,仕事はしてるんだけど)
「せっかくの3連休何をしようか」 と思う間もなく PlayStation 2 を買ってしまう。 いや GC と PS2 とどちらにしようかと割と悩んだんだけど, PS2 でもそのうち PSO が出るだろうとの期待をこめて, と DVD Player 持ってないので,私。 我ながら, 映像方面まるで充実してないなぁ。
でも買ったのは 「.hack Vol.1」 だったり。 でも店の品揃え見たけど PSO と .hack 以外まるで食指が動かんのよ。 私に「癒し系」ゲームなど不要だ。 癒されたいならゲームなんかしない方がよろしい。
なんか内田美奈子さんの 「BOOM TOWN」 みたいなシチュエーションだなぁ。 いや,向うは全感覚変換だしゲームじゃないし主人公もホンモノの「ハッカー」なのだが。 考えてみれば 「BOOM TOWN」 も結構恐ろしい話だよなぁ。 管理者権限でユーザの口座とか見れたりするし。 あぁ, 「BOOM TOWN」 の続きが読みたい。
TV の前にはゲーム機が4台ほど並んでいたのだが, これを機会に PS2 と DC 以外は押し入れに封印することにした。 というわけでお願いです。 「ゆみみみっくす」 と 「だいな▽あいらん」 を PS2 か GC で是非復刻させてください。 それから 「てきぱきワーキン▽ラブ」 も。 あっ 「リブルラブル」 でも可。(せっかくアナログスティックが2本もはえてるのに)
そういうわけでもうしばらくサルになっています。 明日の朝までには人間に戻ってると思いますが。(仕事あるし)
いやぁ,例によって最終戦まで一気に突っ走ってしまった > .hack Vol. 1
まぁ当然のようにボコボコにやられちゃったけど。
おかげで我に返った。 (^^;)
なんか面白いつくりだなぁ, このゲーム。 やりながら果てしなく疑問が湧いてくる。 現実世界側の考証がすっぽり抜け落ちているのは演出なんだろうか。
う〜む, 改行コードが LF ってのは ISO-2022-JP 違反じゃないのだろうか。 MSのメールサービスでくるメールもたまにそう (こっちは G0 への指示を IRV (US-ASCII) に切り替えないまま改行するというマヌケっぷり) なんだけど, いまだに ISO-2022-JP 違反の形式で送りつけるところがあるってのはどういうことなんだろう。
そういえば Outlook とかって今だに RFC2231 に対応してなくて, Becky! などから送ったメールの添付ファイル名が文字化けしちゃうんだよな。 まぁこれは, うっかり日本語のファイル名で添付しちゃった私が悪いんだけど。
噂の宇宙戦争の話かぁ。 なんだかなぁ。
するのにはもう少しかかりそう。 なんか今日もゴハン食べに行く約束してるらしいし。(いつもながら酔ってて覚えてない)
本屋にて
うぅ, コミックスだけでもまだあるんだけど, 基本的に店頭にあるものしか買わない主義だから旬を逃すと途端に見つけにくくなるんだよなぁ。
『もっけ』(勿怪) はなかなか。 こういう話を (今時な絵で) ちゃんと描ける人がいるとは思わなかった。 今後が楽しみ。 水木しげるさんを最後に絶滅したかと思ったぜ。 (まぁ「桃」の霊力を中国古典じゃなくて古事記から引用しちゃったのにはコケたけど)
というわけで911関連ドキュメント:
「ユニテラリズム」 とか 「ネオ・コンサバティブ」 とか, 結局国家による世界の独裁支配じゃないのか?
私にとって小泉現首相のイメージは 「弱気なライオン」 もしくは 「毅然として何もしない」 だが, 今回の日朝首脳会談はそんな首相のキャラクターが存分に発揮されたのではないかと思う。 そういう意味では「成功」と言っていいのではないのだろうか。
勝手な想像だが, 金正日総書記のこれらの言葉は目の前の小泉首相ではなく, その背後 (もしくは頭の上) で睨みを利かす米国に向けられたもののように見える。 そういう色眼鏡で見ると非常に分かりやすい。 今回の会談で 「拉致疑惑」 は完全に二国間の問題 (それも政治問題ではなく刑事事件) になった。 この件に関して米国が横槍を入れることはもうあるまい。 更に他の疑惑への対応の仕方を見るかぎり北朝鮮内の組織の掌握を (名実ともに) 完了していることが印象づけられる。 上手いアピールだ。 これは北朝鮮が (アフガニスタン=タリバンとは異なり) 交渉に足る相手だと主張していることを意味している。
一方の小泉首相はどうだったのか。 歴史問題については結局 「いつもの台詞」 が繰り返されるだけだった。(しかしこれは小泉首相が無能であることを意味しない) そして今回 「拉致疑惑」 というカードを (向こうの持つカードと噛み合わせることなく) 使ってしまった。 これは日本が独自の判断で使うことのできる唯一のカードだ。 従って今後日本が日朝関係において (少なくとも) 政治的優位に立てる可能性が無くなったわけだ。 (「核疑惑」はむしろ米朝問題なので日本が独自の判断で使うことができない)
しかし今回の会談の狙いは別のところにあるように見える。 つまり 「米朝交渉の窓口としての日本」 を確立することだ。 はっきり言って米国との関係において非常に縛りが大きい日本としては, これ以外の外交戦術をとることはできないのではないだろうか。 そして 「窓口」 に徹するのなら 「毅然として何もしない」 小泉首相ほど打ってつけの人物はいないように思える。(少なくとも私には小泉首相が米国に対してそうアピールしているように見えた) だから今回の会談はちっとも 「急ぎすぎ」 ではないのである。 米朝の関係が改善されることは日本にとっても「国益」なのだから。
ってな風に考えてみたけど, どうでしょう。 拉致疑惑そのものに関してはふくはらさんの記事に全面的に賛同。 今後はこの問題を「事件」としてどこまで踏み込んで捜査できるか, また被害者遺族が抱える 「不条理感」 に対し国としてどこまでサポートできるか, だろう。
いや,もう,バカウケですよ > プラズマクラスターイオン
なんかロリロリの女の子にメイド服を着せてネコ耳を着けさせたような,そんな商品。
「プラズマ」
とか
「クラスター」
とか
「イオン」
って (内容とか関係なしに) 「健康オタク」を「萌え」させる (単なる)「要素」に過ぎないのではないかと思う今日この頃。
いや, 気に入らないわけじゃないんだけど, 何となく申し込みそびれ中。
「タイムマシン・コンピューター ---続・物理学者によるタイムパラドックス分析---」
これって要するに 「未来から計算時間を前借りする」 ってことじゃないのかな? そういや似たようなネタがあったな。 『ああっ女神さまっ』 の 「空間ダブラー」 とか。
ML で TPS の SETI@home 関連ドキュメントが続々翻訳作業中。 そのうちまとめて公開されるかも。 いや, いつもながらありがとうございます。 成果の恩恵を受けることしかできなくてすみません。
Asumi日記の記事は痛快! なんか私でもアナリスト出来そうな気がしてきたなぁ (^^;)
夕方仕事部屋の窓から昇る月が見えた。 3連休ですっかりリラックス気分。 素晴らしい 「中秋の名月」 である。 が,しかし, 食生活の方はちょっと貧しかった。 月を見ながら 「はじける焼きそば」 を喰ってみたり (^^;)
今回の打ち上げについて全くフォローしてなかったな。 例によってSACニュースがお薦め。 なんかまたマスコミが姑息な揚げ足取りをしているらしいが 「こだま」 の軌道制御は完璧 (No.631: 「日本としては初の統合推進系の運用成功」) だったらしい。(NASDAのプレスリリース) まぁマスコミが報道を修正することはあるまい。 知らぬはマスコミばかりなり。
小泉首相への辛辣な評価 (No.629) もよい。 昨日はちょいと持ち上げすぎたので今日は少し落としておこう。
「我が国における宇宙の開発利用がますます発展することを期待しています。」 ってホント他人事だなぁ。 さすが 「毅然として何もしない」 総理大臣である。
「科学技術計算で日本の優位が揺るがない理由」
「時流に流されなかった開発・地球シミュレータ」 (たるさんのパソコンフィールド)
NSAが欲しがってるんですぜ。 欲しがるということはそれなりに脅威に感じているということでもある。 もっと国内で騒がれてもよさそうなのに。 まぁ確かにスパコンなんて殆どの人には 「非日常的」 なモノかもしれないけど。 でも 「ITネタ」 を探すならこういう話の方が価値があると思うんだけど。 内容不明のネガティブキャンペーンばかりしてないで。
千里の道も一歩から。
東京大の早野研究室によるWebサイトが公開されている。 Nature誌に載る論文も公開されている。 動画も見れるぞ。
そういえば 「Individual User Statistics」 で新たに10万WUまでのマイルストーンが追加されている。 10万を突破するということは世界のトップ200に仲間入りするということで, 名実ともに 「Work Unit Cruncher」 と呼んでいいのではないだろうか。 「Country」 を 「Japan」 で登録しているユーザのうち現時点 (9/22) で10万WUを突破している Cruncher は以下のとおり。 (リンク先はユーザ情報として登録・公開されているもの)
Computational Science Division, RIKEN 148,914 Harry Yamaguchi 111,616 JE2BWM 101,220
ちなみに私は現在 1,012 だ! くっ, 昔は私も 「底なし大食らい野郎」 とか 「てめーはザルじゃなくてワクだ」 とか言われたもんだが, 落ちたもんだぜ。(ってそれは違う)
ところで, 考えてみるとWUを解析するということは (疑似的に) 天文観測をしていると見なせなくもない。 とすると, 今のところ1WUは約107秒に相当するので, 解析済みWUに107をかけたものがのべ観測時間 (秒) になるわけだ。 この計算でいくと私の SETI@home に関するのべ観測時間は約30時間になる。 (多分) 日本トップの RIKEN は約184.4日, 世界トップで唯一100万WUを突破している SETI@sun は約3.4年だ。 更に全世界では 618,930,408WU なので, これを観測時間に直すと約2,098.6年になる。 うひゃあ!
念の為に書いておくが, これだけの時間になるのは, 生の観測データを周波数帯で分割していること, WUを切り出す際に「データの端」が重なり合うようにしていること, 複数のコンピュータで同じWUを解析し計算結果の信頼性を上げていること, によるものである。 (同じものを異なる複数の「眼」で見ることは「観測」の基本中の基本) あっ, あと計算ロジックが変わって解析をやり直したりしてるのも含まれる。
しかし, つくづく SETI@home ってのはとんでもないプロジェクトだよな。 3年半で世界中からのべ二千年分の観測データをかき集めるわけだから。 研究者にしてみればこんな 「おいしい」 システムはないよなぁ。 もっともこの手のプロジェクトを成功させるには学者としての才能以外のもの (プロモーション能力やプロジェクト管理能力など) も要求されるわけだが。
そういえば私, あと12個解析すれば 1,024 ぢゃん。 当面こちらのキリ番をめざそうっと。
「長谷田さん、いて座に肉眼等級の新星を発見」 (国立天文台 天文ニュース)
凄いんだけど,う〜む。 いて座かぁ。 5等かぁ。 (観望するには) ビミョー。
なんか面白いなぁ。 本にできるのか,これ。
ちょいとワケあって ML のバックナンバーを読み返していたのだが, うわっ,ヤバ! 私こんなこと書いたっけ? 嗚呼,3年前のことが既に恥ずかしい過去になっている。 とほほほほ。
まぁでも,この日記だって半年前のを読み返したら結構恥ずかしかったり...
前もって 「分散処理から集中処理へ・時代のトレンドを読む」 (たるさんのパソコンフィールド) を読んでから上記の記事を読むと一気に与太話になります。
でも実際問題 「グリッド・コンピューティング」 ってセールストークの中にだけ存在する 「キャッチコピー」 に過ぎないような気が。 デモンストレーションを見て, あるいは上記の記事を読んで 「よっしゃうちも」 とか思う企業が本当にあるのだろうか? そのパワーを有効に使える (つまり計算集約的な) ビジネスロジックがそうそうあるとも思えないし。 そういうパワーが必要なら地球シミュレータでも買ったほうがトータルのランニングコストを低く押さえられるような気がするぞ。
どうしても必要ってのなら BOINC がリリースされるのを待って (BOINC はオープンソースだ), 自前で構築した方が面白いかも。
嗚呼,あれから3年経ったのか。
来期 (10月) から会社との契約内容を変更した。 仕事不足気味の今日この頃, 「大丈夫か?」 という気もするけど, どこかで決断しないといけないしね。
ちうわけで来月から会社に行っても私の机はありません。(辞めたわけじゃないよ。 まぁ辞めたというなら3年前に既に辞めてるけど)
やっぱそうか。(って断定すな)
「[aml 29987] ビッグビジネスの陰に」
「石油会社がハンティの土地を盗んでいます」
米国の対中東戦略について 「石油利権説は不十分」 であるということを裏付けることになるのかな。 うーむ。
かなり復旧できたようで。 取り敢えず,めでたい。
Team NIPPON の BBS に 「Linux CLI vs. Windows CLI under wine」 というスレッドがある。 なんでも 「Linux ネイティブの SETI@home クライアントより Windows 版のクライアントを WINE 上で走らせた方が速いらしい」 のである。 また同じマシンなら Windows プラットフォームと Linux プラットフォームでは最悪でも同程度の解析速度という報告もある。
もしこれらの現象が私の仮定した通りなら, Linux ユーザは解析スケジュールについてもうひとひねりできるかもしれない。
MUSES-C の打ち上げが来年に延期になったらしい。 詳しくはSACニュースの No.632, No.634 をチェック。 まぁ打ち上げ前に分かってよかったよ。
「野辺山電波ヘリオグラフ、太陽表面での超高速伝播現象を捉える」 (国立天文台 天文ニュース)
太陽フレアによって電子や陽子などの粒子が一気に光速近くまで加速されちゃうらしいのだが, 今回野辺山の「電波ヘリオグラフ」でその様子を直接的に観測できたというお話。 今後観測データを積み上げて粒子加速のメカニズムが分かるようになるかも。
11年前のなんと今日が (広島市の方々は憶えていよう) あの台風19号が来た日だそうな。
「風のリグレット」 みたいなロマンチックな奴ならよかったんだけどねぇ。 瓦はおろか屋根が丸ごとふっ飛んじゃってる家屋もあったし, 道にはミズクラゲが死屍累々と散らばってるし, 信号機は明後日の方向いてるしそもそも動かないし, コンビニ行っても乾物以外何もないし。 自宅はほぼ5日間も停電で (仕事に出てる昼間は一時的に電気が通ってたらしい), 洗濯できない風呂にも入れない。 10月に水風呂は寒いぞォ! あちこちの電柱が塩害でしょっちゅうスパークしちゃって, 夜の風景としてはなかなかだったけど。
でも台風最接近時に何してたかというと, ボスと上司とで料亭で呑んでたり。 料亭も一時停電になったんだけど全然お構いなし。 しかも私はそのあと流川で更に呑んでるし。
とまぁちょっと感慨に耽ってたり。 そういえば今日のBGMは「177」だった。
「RC5-64 HAS BEEN SOLVED!」
「distributed.netが64ビット暗号「RC5-64」の解読に成功」(INTERNET Watch) (9/28 追記)
正確には1,757日。 実は力任せなら解読にかかる時間は大体読めるのだが, 具体的な値を示せたのは成果といえば成果。 まぁこれもRSA社のキャンペーン的な意味合いが濃くなってるんだけど。
どうせならひょっとしたらヤバいかもしれないAESで試してみたらどうだろう。
「DRTS・USERS H-IIA F3 スクリーンセーバ」 を導入してみる。 うぅ, リフトオフの瞬間が... お・重い!
これは記事そのものよりも後に続くスレッドの方が面白いぞ。 「劣性遺伝」 は 「劣等」 だと思っちゃったのかな,この記事。
「How many bits per sample in WU?」 から続くスレッド
私達のところに送られてくるWUのデータは20KHzサンプリング・1ビットデータである。 ようするに1秒間に20K (2万) 回の測定頻度で1回の測定につき1か0 (意味的には1か-1) の値しかとらないという意味なのだが, 果たしてこのデータでまっとうな解析 (つまり要求精度にみあうFFT数値計算) が出来るのだろうか, という疑問である。 ちなみに20KHzの根拠はナイキストのサンプリング定理に依るものだ。 (拙文で簡単に紹介している。 ただし信号処理の基礎知識がないと分かりにくいかも)
実は, こういった1ビットA/D変換 (または二値化回路) は1970年代後半から1980年代にかけて流行した割と古典的な手法らしい。 (私は当時不良学生でコンピュータや信号処理などとは無縁の生活を送っていたので詳しくは知らないのだが) 理論としては枯れたものなのだが, 二値データには前提条件 (「虚根を持たない波形であること」など) があって何にでも使えるというわけではない。 つまり問題の核心は 「SETI@home で使う受信データは二値化できるか」 ということになる。 上記のスレッドによると, SETI@home で探す信号は 「白色雑音の中にちょっとだけ紛れ込んだ信号」 なので比較的容易に零値を決めることができ, 零値が分かれば二値化も容易, ということらしい。
おそらく信号処理を日常的に扱っている人は以上の説明で (私の説明が間違っていなければ) おおよそ理解できると思う。(まっ私はといえばここ数年信号処理の仕事なんかしてないけど。 こういうのって日頃やらないと「なまる」んだよねぇ) しかし信号処理の経験がないまたは浅い人にこれを直感的に分かるように説明するのは大変である。 上記のスレッドで JE2BWM さんが悩んでおられるのも (おおよその原理は分かっておられるようなので) その辺と思われる。 素人さんに説明するには式の説明するよりも実際に数値計算過程を見せた方が分かり易い。 私も検算する際は客に分かるように Excel のようなスプレッドシートを使って過程が見えるように配慮している。 (元々は客の要望でそういうスタイルにしたのだが)
つーわけで, 誰かそういうコンテンツつくりません? 私はちょっと時間がとれないのでパス。 比較的素人向けの参考書としては, 書籍ではないが,
の特集記事あたりがお薦め。 大体春ごろのこの手の雑誌は新人向けに特集を組んでいて, 下手な書籍よりもそちらの方が分かりやすかったりする。 公式集は, 岩波でもなんでもいいので, 別途用意すること。