だから「国会議事録を読もう」ってのは飛躍し過ぎのような。 まぁ, でも, 「国会議事録も読もう」ってのなら納得できる。 実績評価の上に予測は成り立つのだから。 企業の中期計画の
「企業の中計の紙の上でさえ、四年後の売上と利益の目標を立て、事業構造の将来図を描き、それを実現する施策を並べる時は、それに先行してまず環境の変化を予測する」
というのはおそらく順番が違う。 まず「事業構造の将来図」があって(ふつうこれは長期計画でやることだと思うが)それに影響を及ぼすと思われる「環境の変化」を予測し, その上で具体的な数値(四年後の売上と利益)目標が決定される。 ここまでが中期計画だ。 そして更に設定された目標に向かって具体的に何をすべきか検討が行われる。
官僚や管理職ならまず数値が先にあってそれに合致する構想をパズルのように当てはめていくのかもしれないが, それは経営者の発想としては間違っている。 まずビジョンがあって, そのビジョンに向かっていく際に必要な資源(リソース)は何か, 更にそのリソースを調達するためには何が必要かを考えなければならない。 簡単に言えば, ビジョンを示すのが長期計画, そのビジョンを実現するために必要なリソースを示すのが中期計画, そしてそのリソースを調達するために必要な行動を決定するのが短期計画だ。
マニフェストが企業の中期計画に似ているというのなら, そもそもマニフェストだけでは国民に必要充分な情報を公開していないことになる。 企業の経営も政治も「リソースの再配分」という意味では同じものだ。 であるなら, 各政党はマニフェストの中に「ビジョン」と「リソース」と「行動」をパッケージングしていなければならない。 ころころビジョンを変える政党は信用できない。 リソースの見積もりが甘い政党はマヌケだ。 できないスケジュールで行動を計画するのは無謀だ。 その上で更に過去の実績(=国会議事録)からマニフェストの実現可能性を予測するのであればなお結構。
で, 今回の選挙はどうかというと, (誰かが書いておられたが)上記の判断をするに足るパッケージを提供している政党はひとつもない。 となれば, 個々の利害関係で投票するか「白紙委任」か棄権するしかない。 それはつまり今までの選挙と何ひとつ変わらないということでもある。
「こだに」でスッポンを食う。 行きつけの店の女の子と同伴。 会話の中で「スッポンは何類?」と訊かれ, 普通に「カメで爬虫類」と応えたら驚愕された。
「え〜? カメは両生類じゃないの?」。
彼女曰く「学校では両生類は陸と水の両方で暮らす生き物って教わったよ。 カメは陸と水の両方で生活できるから両生類でしょ」だそうだ。 ここまでなら女の子との可愛らしい会話で終わっていたのだが, 店に入って他の女の子やお客さんに訊いても皆そろって「両生類」と応える。 理由は先程の彼女の発言とほぼ同じ。 一瞬私の方が間違ってるのかと思っちゃったぜ。
さて皆さんは両生類と爬虫類の違いをちゃんと説明できますか? 答えは以下をご参照下さい。
やはり日本の理科教育は間違っている。 まぁ進化論を否定する国ならこういうこともあるかもしれないけど。
誰か法律を改正して, 大声でがなる選挙カーに卵を投げつけても罪にならないようにしてくれ!
これまで小泉政権が何をやってきたか, おそらくほとんどの方々はお忘れでしょうが...
あぁ, そういう観点で投票するっちうのもありか。 つっても私のいる選挙区(私は広島2区じゃない。6区でもないけどね)で該当する候補者はいないが。
ちうわけで, 締め切りは 9/15。 ちなみに私の参加証はこちら。 こういうの好きなもので。
台風が接近してるっちうのに長々と会議すんなよ。 またバスの最終便を逃してしまった。 しょうがないのでタクシーで帰る。
30分以上の会議に慣れてないので疲労倍増。 6時間以上ぶっ通しだったのだが, みんな体力あるなぁ。 「三歩進んで二歩下がる」ちうか, 「延々回り道して振り出しに戻る」ちうか。 サクッといこうよ, サクッと。
こんなんやってる暇があったら仕事させてくれ!
予想通り帰宅命令が出たので午前中で仕事を切り上げる。 午後からの会議もキャンセルって会議するつもりだったのか。
まぁ暴風域に入るのは夜になってからという予報だし九州上陸後は急速に弱まるような気もするのだが, 相手は自然現象だし油断は禁物。
(追記) 昼飯食って一眠りして(お昼寝バンザイ)起きたら広島市内は暴風圏内に入っていた。 ありゃま。 JR 山陽本線・可部線・芸備線はストップ。 アストラムラインもストップ。 市内の路線バスも軒並みストップ。 こうなるとタクシーも捕まるまい。 早めに帰っておいてよかったよ。 帰宅難民になるところだった。
前にも書いたとおり「郵政民営化」なんてどうでもいいのだが, こういうのは気になる。 良い資料である。
「医療、原子力・エネルギー、環境政策については基本的に評価の対象外」だそうだが, 自民・民主については IT や環境政策よりの内容になっているのがよく分かる。 とはいえどうとでも解釈できるようなどうでもいい内容ばかり。 注目は「知財」に関する考え方。 自民と民主で対立構造がはっきりしている。 自民が IT 産業の強化を理由に知的財産権の強化を謳っているのに対して民主が「公正使用(フェア・ユース)規定を創設」と明記している(逆にそれ以外は皆無)のが面白い。
自民・民主以外は全然ダメね。 理科教育について(多少なりとも)言及があるのも自民・民主のみ。 ただし自民については「ものづくり人材の育成」とかあるように, どちらかというと職人さんの育成やね。
しかし, 民主がいいとは言わないが, 自民党のマニフェストを見て誰も不安にならないのだろうか。 知財関連もそうだが, イラク情勢とか対北朝鮮とか生体情報付きパスポートとか馬鹿げた MD 構想とか住基ネットとか。 自民党に票を入れるってことは今まで小泉政権がやってきたこれらのことを承認するってことだぜ。 いいのかなぁ...
ところで, 何で PDF でマニフェストを公開するのかな。 プレーン・テキストでいいぢゃん。 顔写真とかいらんて。 読みにくいわぁ。
PukiWiki.org がエラいことになってますな。 取り敢えず 221.245.246.245 で直接つなぐか以下で代替え。
またもや己の無知を晒してしまうが, 「誤解の理解-何故リンクが自由なのか」 を読んでようやく「同人」の意味が分かった。
要するにある流通チャネル(もしくはその流通チャネルで作品を公開・販売する人)を指す言葉なんだね。 いっつもここで躓いてたんだよな。 もちろん「同人」という言葉が本来の字義通りに使われてないことくらいはさすがの私も分かってたけど (市場にのらないから同人なのに「同人市場」という言葉は矛盾してるしね), 頭の中で「同好の士」というイメージが強すぎてそこまで辿り着けなんだ。
いや, まぁ, だからどうだというわけではないんだけど。
午後からようやく晴れ間が見える。
久し振りに広島市内の空気の透明度が高い。 自宅に帰って部屋中の窓を開けましたよ。 気持ちいい〜
「ケンイチ君と科学」 にバカウケ。
そのあといろもの物理学者さんの記事を見ると更にウケる。 久し振りにモニタ見てふきだしちゃったよ。(仕事中なのに)
某所で「都市型リベラルとか反対の反対とかメタゲームとか」を紹介して貰う。 (この手のサイトは意図的に巡回コースに入れないようにしている。 記事全体がプレゼンテーション(説得)の技法で書かれてるし)
「小泉首相は「都市型保守」をメインターゲットとする政策を絶叫することで、サブターゲットたる「都市型リベラル」も釣れるという現実を最大限利用している」
というのは凄く納得できるのだが, 記事を全て読むとどうにも釣り銭を誤魔化されたような気分になる。 私の中で直感的ではないんだな, 多分。 おそらくもうひとつかふたつほど足りないピースがあるようだ。
プロパガンダやパフォーマンスで釣れる人もいるだろうが, 国政選挙は人気投票ではない。 判断材料となりうるのはファクトのみだろう。 それとも「都市型保守」やその影たる「都市型リベラル」というのはそういう判断ができない(あるいは「できない」ことがコンプレックスになっている)集団ということなのか? ...分からん。
どうして同じ失敗を繰り返すかなぁ。
久し振りに apt-get でサーバ機のアップグレード。 しかしアップグレードした後に Subversion がアップグレードされていたことに気づく。 バージョンは subversion_1.0.6-0vl1.2_i386.rpm だったが嫌な予感は的中した。
ああああっ, やっちまっただよ。
まず「apt-get remove
」で削除。
それから rpm で古いバージョンをインストール(依存関係がなくてよかった)。
以降は以前紹介した方法でうまくいった(上記記事のようにダンプしなくても大丈夫)。
4.3 にアップグレードする時も同じことしないといけないんだよなぁ,
きっと。
はやいとこ 1.2.x にアップグレードしておくれ!
こういうのが日本人にはできないんだよなぁ, 何故か。
素晴らしい! ありそうでなかった機能。 ハッシュ値を確認するツールは色々あるが, やっぱりブラウザ上で(Firefox ならダウンロードマネージャで)確認するのが一番簡単だし確実だ。 ダウンロードが完了したらダウンロードマネージャから右クリックでコンテキストメニューを出し, 「Check Digest」を開く。 例えば GnuPG のダウンロードサイトにはハッシュ値(SHA-1)が載っているので, 値をコピぺして比較・検証することもできる。
Link Fingerprints にも対応。 例えば拙作の URI を
としておけば自動で検証までしてくれる。 素晴らしい!
(追記) BkGnuPG のページで Link Fingerprints をセットしてみた。
一瞬 「あれ? JVN の RSS feed は以前からあったぢゃん」 と思ったが, 今回が正式運用らしい。 早速 bloglines の設定を変更する。
ニュースでも騒がれ始めているが, コンフィギュレーションを変更すれば回避可能らしい。 早速対応する。
最近また spam が急増。 特に金曜日は300通に達する勢い。 それも同じ文面のメールが10通くらい連発でやってくる spam みたいな spam。
あまりにひどいのは一応 SpamCop に通報しておいた。 調べてみると発信元の IP アドレスは韓国のものらしい。 でも日本語のメール。 ひょっとして bot にやられてるのかな。 どうもメールのやってくる感じが(いつにも増して)機械的で単調な感じなんだよな。
私も朝起きてビックリした(昨夜 20:30 時点で大勢は決まってたので TV を消したのだ。 どの局も選挙番組ばっかりでつまんなかったし)。 まさか民主党が64議席も減らすとは。
結果的に見れば民主党が(政権担当可能な野党としては)否定されたということかな。
今回の総選挙についての記事はいくつか見受けられたが, 個人的には J-RCOM の最新情報の記事がもっとも簡潔かつ的確に思えた。
「これで小泉首相の政権基盤は強まり、自民と民主の2大政党論は消えることになる。 小泉首相は古い自民党も壊したが、古い野党も壊したようだ。」
まぁ「新しい時代の息吹」なのかもしれないね。 しかし「世界」は更にその2,3歩先を行っている。 どうかこの度の「国民の審判」が致命的な間違いでありませんように。
「セキュリティホール memo」の記事を見るまで 「日本の貧困率は OECD 25ヶ国中5位だった」 ということを知らなかった。 もの知らずですまん。 原文は以下。
何をもって「貧困」とするかは色々あると思うが, 今回の場合は「中位者の等価可処分所得の50%以下しかない者を貧困者と定義」しているそうだ。 日本語の解説および分析は以下が分かり易い。
日本の特徴として貧困者層における無業者(no workers)の割合がかなり小さいのは注目すべき点だ。 つまり「働けど働けど我が暮らし楽にならざり」な人が貧困者の多くを占めているわけだ。
例えばイギリスなどで NEET (カタカナの「ニート」ではない)が問題になるのは, 貧困者のうち無業者の割合が多いからだ。 だから NEET に対して何らかの対策をうつことは所得格差を減らし貧困率を下げることにつながると言える。 しかしこの論理は少なくとも日本には当てはまらない。 NEET にむりやり職をあてがっても単に「働いている貧困者」にシフトする可能性が高い。 だから日本では NEET は「ニート」へと捻じれてしまうのだろう。
あっと, 以上は他者の分析を鵜呑みにした場合の感想なので真に受けないように。
って意味があるの? 検索のレンジを「blog」に限定してるだけの話でしょ。
そもそも blog という分類は作り手側・書き手側の都合であって, 見る側にとってはさしたる意味のあるものではない。 完全に手書きのページでも CMS でお手軽に作ったものでも見る側からみれば同じものである。 「trackback や RSS/Atom feed があるじゃない」 という人もいるかもしれないが, これらの技術だってたまたま実装してうまくいったのが blog だというだけで別に「blog でなければできない」技術というわけでもない。 まぁ「自分のページに任意にリンクを張らせる」なんておバカな仕掛けを blog 以外で採用するとも思えないけど。
それでも blog サイトは通常の検索では出て来ないようにするってのなら(検索結果の見通しが良くなるので)意味があるかも。 でもそうなるとアフリエイト目的の blog サイトは困ってしまうかもしれないが。
「GoogleMapsEditor」をお試し中。 なかなかよさげである。
もちろんここに書いてあることを鵜呑みにするのは危険だが, 「国債の受け皿としての郵貯簡保はどうするの」とかいう話は選挙前・選挙中にもあったような気がする。 だから「桃太郎の鬼退治」なんだよ, 今回の選挙はさ。 退治された「鬼」がどうなるかとか「鬼」が退治されたことで世の中がどう変化するのかなんて考えちゃいねぇって。 「童子」的な発想で自分が「スッキリ!」すればそれでいいのさ, みんなね。
ついでに。
del.icio.us を見に行くとケーキのマークがあるので何だろうと思ったら2周年らしい。 おめでたう。
(9/17 追記) 他にも色々と整備されつつある。 作成したブックマークの RSS に対して CCPL をつけることもできる。 あと, 以前はページのフッタ部には何もなかったような気がするが, いつの間にかサービス規約やプライバシ・ポリシーなどへのリンクが表示されている。 (「はてな」も見習え!)
法的にどれだけ意味があるかはよく分からないが, RSS をどう扱うか宣言しておくことは意味があると思う。 ネット上のコンテンツには色々あるが, RSS はそれ自体が(バラバラに分解したり複数のものと組み合わせたりといった)再利用を前提にしたものであるという点で特異な存在だ。 これまではみんな無邪気に RSS を再利用しているし, bloglines のような RSS 集約サービスも気にしている感じではない。 しかし RSS の商用利用が真剣に検討され始めアイテムに広告が折り込まれたり(@IT なんかは既に広告が入っている)するようになると色々面倒な事態が起きそうな気がする。 例えば RSS feed に対して「All rights reserved」を宣言されてしまえばお気軽に bloglines に登録とかできなくなってしまう筈である。 asahi.com の RSS であれば, リンクの取り扱い制限によって, bloglines に登録した後「そのホームページの内容とアドレス及びリンクの趣旨、お名前、ご連絡先、下記の注意事項を了解した上でリンクした旨などを記載して」報告しなければいけない。 asahi.com の RSS を登録している人は多そうだが, こういうことをみんなやっているのだろうか。
参考:
10月に FlowMap が移転するそうだ。
移転先では新たに登録が必要。 その代わり追加の feature が色々用意されてそうである。 ふむ, 再登録してみようかな。
「Gmail Invitation あげます」に来た応募メール。 差出人は(多分)同じなのに異なるアカウントで複数申し込みが。
一応要件は満たしているのだが, しばらく悩んだ末スルーすることに。 すみません。
Gmail のアカウントって今は Google のほとんどのサービスと連動するようになっている。 メールはもちろん IM や Orkut などとも連動している。 こういう状況って spam 発信者から見ればメチャメチャおいしいわけだ。 もちろん上記の例がそうだとは限らないけど, これまでのようにお気軽に Invitaiton を発行できる状況でもなくなっている。
さて, どうしよっか。
以前 「ひらめきや直感でモノが作れないようで,なーにがプログラマだ!」 と言っていたのを少し訂正します。
「プロならひらめきや直感でモノを作るな。 メンテナンスする身にもなれ!」
某所でケータイ・メールの話になる。
私は今だにあのテンキーで入力するのが苦手で, メールはするけどほとんどチャット状態になってしまう。 一方, 私とは逆にケータイ・メールで用件をまとめて書く人もいるらしい。 私を含めて以下に示すようなタイプはケータイ・メールは冗長過ぎてかえって使い勝手が悪いのかも。 むしろ IM の方がいいんじゃないのかな。
ケータイで IM の Conference とかできたら面白いのに。
印象に残ったのでメモ。
「複数の程度に対する解を複数保持するのは、とんでもなく出来る人」っていうのは実はそうでもなくて Skill の問題に還元できる。 たくさんの修羅場をくぐった人ほど「(自分にとって)最良の解が正しい解とは限らない」ことを知っている。 ではどうすればいいのか。 ひとつの Issue についてできるだけたくさんの解を用意するのだ。 そしてそれらの解について Risk assessment を行い, その結果を相手に提示し, 解を選択させればいい。
複数の解を考えることはエンジニアにとってかなり苦痛な作業の筈である。 でもこの作業には2つのメリットがある。 ひとつはとことんまで自分を追い込むことで仕様や設計やコードについて理論武装できること(これは品質保証にもつながる)。 もうひとつは相手に解を選ばせることによって相手も製造に参加させることができることだ。 大抵の場合, 相手(それは顧客かもしれないし元請かも知れないしもっと身近な上司かもしれない)は曖昧な要求仕様しか持っていない。 しかし解を複数提示することで否が応でも具体的な検討をせざるを得なくなる。 これは一種の「教育」なのである。
もちろんこの教育効果はエンジニア側でも同様である。 最近の流行は「なんでもユーザに公開すること」だそうだが, 漫然と自分たちの考えていることを見せるだけでは説明責任を果たしたことにならない。 受験勉強じゃあるまいし「唯一の解」で満足するほどきょうびの顧客はマヌケではない。 他に解はないのか。 あるとすればその選択の根拠は何なのか。 一分の隙もないほど追い込んだ「自分」を見てもらうことで初めて相手は確信を得ることができる。 「これなら大丈夫」
こういった一連の行為こそが「設計」の本質なのである。 まっ「言うは易し」なんだけどね。
面白かったのでメモ。
今起こっていることが本当に「大変化」なら(かつての産業革命と同じく)その変化は最終的には100年単位のタイムスケールで語られるべきものだろう。 集団としての人の意識は1世代やそこらで変えられるものではないからだ。 私はむしろ「反応が明らかに鈍くなった」人達のほうに同情してしまう。
Toyota の凄さが分かり易いのはそれが「リアル」だからではない。 「語られること」の先を予測しやすいからだ。 Google は違う。 確かに Google は凄い。 聞けば聞くほど凄い。 日常的にネットを使っていればもっと凄さが分かるかもしれない。 でも Google について今「語られること」の先は分からない。 5年先10年先には Google という会社がなくなっている(とまでいかなくてもありふれた企業のひとつに成り下がっている)としても不思議じゃない。 可能性ならどんなことでも語ることができる。 でもそれは予測じゃないのだ。 Google も「なんたら 2.0」も可能性のレベルで語るなら同列である。
『第三の波』以来(私はこれを高校生のときに読んだが凄すぎてピンとこなかった。だってあまりに当時の現実から離れてるんだもん), 私達は「来るべき大変化」について耳がタコになるくらい聞かされている。 そしていくつかの予想は現実のものとなりつつある。 それでもこの先どうなるかは不透明だ。 まぁそれはそうだろう。 「大変化」なのだから。
どうも今週は人や車の流れがおかしいと思ったら, 世間では月金は祝日だったのね。 明日ゴミを出そうと思ってたのに出せないぢゃん。
先月からのお買い物リスト。
やぁ, 見事に4コママンガばっかし。 『RDF/OWL 入門』やっと買えたよ。 じっくり読も。 『トヨタ式未然防止手法・GD3』はちょいと訳ありで仕事用に買った。 まぁプロのエンジニアやマネージャならこれくらい買っとくべきだろう, ちうことで。 本になってるとは思わなかったよ。
ともそも命題の立て方から違和感があるのだが, 「非正規雇用者」といってもいわゆる「フリーター」や私のようなフリーランスの人間もいるわけで, 十把一絡げにしてしまうと焦点がボヤけてしまうのではないか。
私のようなタイプを前提に話をしてしまうと, 私達はそもそも「給与」で働いているわけではない。 仕事(労働ではない)に対する「報酬」を受けているだけだ。 一方「給与」をもらっている人達は労働への対価以上の「なにか」が上乗せされている。 つまり所属会社から投資を受けているわけだ。 この違いは大きい。
更に日本のように派遣業者が幅を利かせている場合には別の事情が働く。 ある人を1年間派遣社員として雇ったとして, 同じだけの能力をもったプロパーとの間で企業が払ったお金を比較するとおそらく派遣社員に払ったお金の方が多いだろう。 世間ってのはそういう風に動いているのである。
この記事を読んで真っ先に思ったのは 「何でいまさら PPTP ?」
「ひょっとして今の PPTP は私が知っている PPTP と異なるのだろうか」 と思いネット上の情報をさらってみたがやっぱり「あの」 PPTP のようである。 ってか, もしかして VPN って数年前から全く進歩してない?
なんでこのご時世に RC4 に依存したプロトコルを使うんだか。 それなら(暗号アルゴリズムの自由度が高い) L2TP/IPSec の方がなんぼかマシだと思うが。 まぁ L2TP/IPSec にしたところで Windows 上では DES/TripleDES しか選択肢がないのだから「目くそ鼻くそを笑う」だけど。 (認証にしても下手したら Google Secure Access では MS-CHAP を有効にしてるんじゃないのかな)
そういや Google Talk にしても未だに「オレオレ証明書」なんだよな。 さすがに有効期限は2007年まで有効になってたけど。 Google ってセキュリティや暗号技術に関する認識が甘いんじゃないだろうか。
分かりやすくて頭にすっと入るインタビュー記事。 何でだろうと思ったが, 多分 Creative Commons の話が薄めで全体としてメタな内容にずり落ちてしまわなかったのがよかったのだろう。
それを分かった上で書いてしまうが, 今回のような程度のカスタマイズなら今の CCL の枠組みでできる筈。 例えばある条件を満たしている場合だけ改変を認めたいのなら, CCL レベルではいったん「No Derivative Works (nd)」としておいて例外事項として別途許諾条件を明示すればいいのだ(もちろんベースとなるライセンスオプションと矛盾する例外を作ってはいけない)。 メタデータが必要なのであれば例外事項を表わす語彙を自分で作って追加すればいい。 そのための RDF だ。 (RDF で例外事項を表現する例としては「クリエイティブ・コモンズのメタデータ」が面白い)
CCL で基本的に Free (自由)なのは流通に関する部分だ。 そこを(例えば複製する数とか配布する対象とか配布方法を制限すると言った形で)コントロールしたいと言うのなら CCL は使えないが, 「特定の条件下で改変(あるいは商用利用)を認める」という程度なら CCL は柔軟に対応できる。 この柔軟さが例えば GNU GPL のような強い思想的背景を持つライセンスとの違いなんだと思う。
そういう CCL をカスタマイズする形での「俺ライセンス」はお手軽だしもっとあっていい筈なんだけど実際にはそうなっていない。 nd を「改変してはいけない」と思ってしまうのだろうか。 そうではない。
というわけで, 「Gmail Invitation あげます」は終了しました。
この前のはかなり悩ましいケースだったが, それ以外に要件を満たさずにただ「くれ」ってのがいくつか来るようになってきていて, 本当に「潮時だな」と感じる。 あと来月からまた仕事が忙しくなりそうなので, どうしても回答が遅れちゃうのよね。 期待して応募して下さっているのにあんまり待たせるのも申し訳ないし。
昨日職場で密かにウケけていた1枚。
だって「「私権の発動」の領域」ですよ。 いや, そうかもしれんけどや, 軍隊でも出てくるのだろうか。 付いてるタグによると中目黒にあるらしい。 お暇なかたは探してみては?
以前 Weblog で紹介した車いす用のゲート。 なんと「本家 Wikipedia の車椅子のページで使ったよ」とのコメントをいただいた。 何でも撮っておくものである。
色んなニュースがパラレルに展開している感じ。 あえてコメントしない。
ぜぃぜぃ, 追いきれねぇよ。 毎年こうだよな。 でもって新しい改正案がこっそり提出されて, 4,5月にようやく気付いて大騒ぎして(遅いっちうねん), 結局何一つできないまま法案通過。
民主党も沈んじゃったし, もうお終いでつ。
こいつは凄い。
これが凄いのは「世界初」でも「100億年かかるところを20秒で」でもなく(いや,それ自体は確かに凄いけど), 開発プロセスにある。 「オープンソースが云々」とか「コモディティがどうたら」とか「グリッドがなんとか」とか日頃のたまっている方々はこの成果をもっと評価すべきだ。 こういうのなら胸を張って「日本発」を誇ってもいいんじゃないの。
さて, お次は AES だな。 AES にも応用可能となればそのインパクトは測り知れない。 楽しみ。
なんか微妙に流行ってるらしいので。
でも個人的に刺激を受けた本を紹介するなんてこっぱずかしいし, その辺の本屋で見かけるような技術参考書や解説本を紹介しても面白くないので, 私の日常と偏見を全面に押し出した技術本5冊を紹介してみる。
これはこの前紹介したな。 ちなみにこの本にはソフトウェアに関連する内容は一切ない。 それでもこの本をソフトウェア・エンジニアとして推すのは, ソフトウェア・エンジニアが無意識に「これはソフトだから」と妥協してしまうのは(自戒をこめて)ダメダメだと思うからだ。
組込みエンジニア向けの本だが, 全ての職業エンジニアは(立ち読みでもいいから)読むべき。 MISRA-C は単なるコーディング規約集ではない。 以前書いたようにエンジニアのスキルのばらつきが品質に影響を与えるのを防ぐための未然防止策として「開発プロセス」に組み込むべきものであり, それはすなわち「教育」の一環であるということだ。
あるソフトウェア・エンジニアが「できる」かどうかは机を見れば大体分かる。 机に使い込まれた辞書と公式集がないエンジニアに何を期待しろというのだ。 って私も職場の机に公式集はないけどね。 べつにこの公式集でなくてもよい(多分絶版だし)。
いわゆる「K&R」あるいは「バイブル」と呼ばれた本。 これを言語仕様書として読んではいけない。 私はこれでプログラミングにも「思想」があることを知った。 若い頃の話である。 プログラミングで重要なことのひとつは「思想がブレない」ことだ。 「K&R」にはブレがない。 だから今なお C 言語は生き残っているのである。 ちなみに今は第3版らしい。
私はこれでプログラミングには「社会的責任」があることを知った。 若い頃の話である。 なお暗号技術を学ぶなら別の本をお薦めする。 PGP が嫌いなかたは『暗号化 プライバシーを救った反乱者たち』あたりをお薦めしておく。
まっ, こんなもんか。