2006年09月01日

☆ 「市民」とは

個人的には「オーマイニュース」(くらい)は頑張って欲しいのだが...

とりあえず RSS でも RDF でも Atom でもいいからフィードを付けてもらえないだろうか。 話はそれからだよな。 みんながみんな「それPla」じゃないのだよ。

で, 素朴な疑問だが, 「オーマイニュース」がいう「市民」って誰なんだろうね。 ひょっとして日本にはいないんじゃないの? そんなの。

☆ ソーシャルブックマーク・サービス=コンビニの棚

「共有地としての言葉―仲俣暁生」はまだ途中ながら興味深い話が展開されている。 「『国家の品格』200万部、『バカの壁』400万部とかっていうのは、はてなブックマーク200、400っていうのと同じですよ」というのは思わず膝を打った。

これって私が時々書く「本屋のコンビニ化」と近いところにあるんじゃないだろうか。 コンビニってのは徹底した商品管理で成り立っている。 何ヶ月もかけて開発した画期的なカップラーメンも売れなければ3日で撤去される。 また商品の「鮮度」に凄くこだわっていて, 売れている商品でも1ヶ月もすれば棚から消えている。 私は本屋についてこんなコンビニとの共通点があると思っているが, 書物自体もソーシャルブックマーク化しているというのなら出版側も共犯関係にあると言っていいんじゃないか。

これを踏まえて「「ソーシャルブックマーク」化する書物」を改めてちゃんと読むと(前は流し読みしただけでスルーしていた),

「ただ、東さんの「クリエイター=地主」説は、比喩としてはよくできていても、「クリエイターが『土地』を所有している」という喩えをつきつめていくのは難しそうだ。むしろクリエイター自身が「土地」だといったほうがいいのではないか」

という記述に引っかかった。 東浩紀さんの「クリエイターの「地主」化、コンテンツ産業の「デベロッパー」化」を受けてのものだが, コンテンツ産業がデベロッパー化しているというのなら, むしろ個人的には「クリエイターは「リソース(資源)化」してる」と言うほうがしっくりくる。

職業エンジニアならよく分かると思うけど, 開発を行う際には「パソコン」やネットワークなどの開発環境や開発を行うエンジニア等の人員などを全部ひっくるめて「リソース」と言う。 管理職の仕事(のひとつ)はこれら「リソース」をどうアサインするかだ(決して人月を勘定することではない)。 コンテンツ産業もこれに習っているんだろう。 クリエイターをリソースとして調達し, それらを適切にアサインしてコンテンツを「製造」する。 そういうアーキテクチャが出来上がっている(出来上がりつつある)ということなのか。

私は最近よくコンテンツ産業のことを「コンテナ産業」と呼んでいる。 しかし「コンテンツ産業の「デベロッパー」化」あるいは「ソーシャルブックマーク」化する書物」が意味するものは, 「コンテナ産業」が中に入れる「コンテンツ」そのものをもコントロール化におさめようとしてるということではないか。 つまり「コンテナ産業」から真の「コンテンツ産業」へと変わる過程を写しているのかもしれない。

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2006年09月02日

☆ 専用ハードによる素因数分解

「本システムを用いた分解実験の対象とした数は、Cunningham Projectから未分解の423ビット(10進128桁)の数を選びました。本システムを約1ヶ月間動かすことで、下記の通り素因数分解が完了しました(62桁と66桁の素因数に分解)。」

もちろんこれは現在流通している公開鍵(たいてい 1,024 bit 以上だと思うが)に対してただちに脅威となるものではない。 むしろ「安全な鍵長とは」と考える際の見積もり材料として使える。 今後とも要チェックだ。

☆ PSU 日記 -- たのむよ SEGA Link

さて, これから PSU (PHANTASY STAR UNIVERSE)の話をぼつぼつ書いてみる。

ストーリーモードは2章まで終了したが思い直して最初からやり直してみる。 PSU のストーリーモードは章毎に オープニング → 本編 → エンディング → 次章予告 という流れになっていて TV アニメを見ているような感覚。 最近の RPG の最もヤなところはシナリオを重視しすぎてるところ。 まぁレベル上げが楽しい人はいいんだろうけど, 私みたいにシナリオに引きずられてついつい先走っちゃうタイプの人は中断するきっかけがつかめないんだよね。 だから PSU のような構成は凄くやりやすい。 昔「火星物語」ってのがあったけど, あれも似た構成になっていた。 ゲームに Adict しすぎないためにも他の RPG も見習って欲しいよ。 あとやっぱナレーションは小杉十郎太様だよなぁ。

ちょっとネットに繋いでみようかと思い立ち, 居間までケーブルを引っ張って(うちは無線じゃないのよ)みた。 その前に SEGA Link に登録しなきゃ, と思ってアカウント登録してログインしてみたがいっこうに画面が変わらない。 最初は混んでいるのかと思ったが, ふと思いついて IE でログインしなおしてみたらあっさり繋がった。 ちっくしょー!

しかもログインした直後 ActiveX を入れろとか言いやがる。 「えー」とか独り言を言いながら渋々 ActiveX をインストールしようとしたら署名に日付がないと来たもんだ。 おいおいおい。 でもまぁ証明書自体は大丈夫ぽかったのでインストールを続ける。 で, もう一度ログインをやり直させられゲームキーを入力して登録完了, ってたったこれだけのために ActiveX を入れさせるのかよ。 恐るべし SEGA Link。

更にその後 IE のウィンドウを閉じたらなんか警告が出て IE がハングアップした。 どうもセッション管理のためだけに ActiveX を入れさせている模様。 ホンマに恐るべし SEGA Link。 ちゃんとまともな Web アプリケーション・エンジニアを調達してくれよ。

で, それだけ苦労して登録してキャラクターを作っていざ入ってみたらサーバから強制切断されてゲームにならず。 だめだこりゃ。 しばらくネットには入らんとこ。

☆ やらせっぽい演出

NHK は相変わらずのようで。 まぁ NHK ではこの手の話はごまんとあるが, 「クローズアップ現代」のような一見報道番組のようなのが一番悪質だよ。

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2006年09月03日

☆ BBS が壊れちゃった

ツッコミ用の BBS データが壊れちゃっておかしなことになってました。 とりあえず手動で復元してみたけどどうかなぁ。

spam を消すためにログを直接弄ったのがいけなかったのか?

☆ PSU 日記 -- たのむよ SEGA Link その 2

結局サーバ増設で対処するらしい。 なんだかなぁ。

サーバ増設ってのは言わば最後の切り札(Ace in the hole)。 他の手は全てやり尽くしてハードに手を出さざるを得ない状態でやるもの。 ケチで言ってるんじゃない。 安易な増設は障害の真因を隠してしまうことがあるからだ。 「動いている」ことと「動いているように見える」ことには天と地ほどのひらきがある。 やるだけやっての増設なのか激しく疑問。

PSO のときは MMORPG がまだ比較的珍しい頃で(つか,コンシューマ機で本格的な MMORPG なんて他になかったし), サーバ運営も手作りで手探りな感じがひしひしと伝わってきて「まぁしょうがないか」と同情できるところもあったんだけど, あの時のノウハウは生かされていないんじゃないだろうか。 まぁ PSO の頃に比べたら全く状況が変わってるけどね。

ストーリーモードは4章まで終了。 ECO も最近は休止中(パソコンのある部屋が暑くて長時間居られない)だったので忘れてたけど, ゲーム進行を止める pause 状態がないのは辛い。 トイレに行くにもまず安全地帯を確保してからだしな。

アイテムの合成もせずお着替えもせず部屋を飾ることもなく淡々と進行中。 マシナリーにアイテムを食わせるために使わなくなった武器とかも売っぱらってはいけないことに後から気付く。 PSU には(というか PS シリーズ全体のフレームとして)「キャスト」(もしくはもっとベタに「アンドロイド」)と呼ばれる機械生命の種族があるのだが, 彼等の人権(?)に配慮して意図的にマシナリーは低性能化させられている, という設定が面白い。 マシナリーと言えばエイトマン・ネオ。(ってそれは違う)

エクストラモードができるようになったので(ネットでは遊べないし)ちょっと試してみる。 やっぱキャラクタ・メイキングは楽しい。 目玉の色や形まで変えれるよ。 やっぱ基本は竜眼だよな。

(追記) 予定時間を大幅に超過してようやく夕方にサーバが再開されたので試しに入ってみたらまたまたメンテナンスで切断。 それ見たことか。 これはプロジェクトを統括するマネージャが相当ヘボいとみた。 ビジネスタイムで判断するからミスを連発してしまうんだよ。 まぁここは腹を括って2,3日サーバ止めて本格的にシステムをオーバホールしたほうがええんとちゃうん。

☆ お買い物

例によって月末の単行本まとめ買い。

  • 『動物のおしゃべり♥』 1 神仙寺 瑛 (竹書房)[bk1]
  • 『家政婦のエツ子さん』 2 こいずみまり (竹書房)[bk1]
  • 『三者三葉』 4 荒井チェリー (芳文社)[bk1]
  • 『バラエティも〜にん』 1 竹本泉 (芳文社)[bk1]

改めて4コマ漫画ばっかし。 ところで約1年前に買った本棚がいよいよ満杯に近くなってきた。 どうしよう。 新しく本棚を買うにしても置き場所もないんだよな。 と思ってたら母様から素晴らしいアドバイスを頂く。 「玄関に置けば?」 なるほど, そうしよっかな。

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2006年09月04日

☆ 聞いた話

サントリーには「白桃とコエンザイムQ10のお酒」というのがあるらしい。 飲んでみたいような飲みたくないような。 あと(メーカは忘れたが)泡盛ベースでウコン入りの「黄金伝説」というお酒もあるらしい。 これは試しに飲んでみたい。

☆ PSU 日記 -- ネットワークモード

まぁ現状では適正な対処だろう。 じっくり腰を据えてかかればどんな障害も怖くない。 コンピュータ・システムに関しては正しい努力は必ず報われる。 何故ならそこには必ず何らかの(ひとつではないかもしれないが)解があるからだ。 数理パズルと同じ。

頑張れ!

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2006年09月05日

☆ ヤラレタ

実は先月(ディスクの読み込みが悪くなったので) PS2 を買い換えたのだ。 PSU も発売になるしネットワークインタフェースのあるやつにしようとか色々見ながら買ったのに。

ソニータイマーだったのか orz

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2006年09月06日

☆ キリ番

今朝気付いたが del.icio.us/spiegel のクリップが 11,111 アイテムを突破。

ちなみに 11,111 アイテム目の記事は AstroArts による SMART-1 の記事でした。

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2006年09月07日

☆ ビジネスカジュアル

「日本の著作権は「鹿鳴館」である」の最後のほうを読んでいて思い出したのだが, 今の職場は「ビジネスカジュアル」でいいということになっている。 ビジネスカジュアルというのは要するに世間的に妙な格好じゃなきゃいいということである。

でもそんなこといわれてもどこまでが「ビジネスカジュアル」なのかよく分からないよね。 まぁ仕事着でアロハにビーサンじゃだめだろうとは思うけど。 で, 先日その話になったんだけど, どうもデニム等のジーンズは不可らしい。 って, 私ここ一年くらいずうっとジーンズだったんですけど。 ちうわけで, 押入れから綿パンを引っ張り出す。 これならよかろう。

☆ どうせ例に出すなら BBC にすればよかったのに

ところで NHK がインターネット配信をするという話だが, あれって有料じゃなかったっけ。 今更有料でネット配信ってのもなぁ。 これならまだ「TOKYO MX、YouTubeにテレビ番組を配信」のほうが気が利いている。 結局 NHK は「放送」以上のことはできないということか。

フランスの例はよく分からないけど, こういう話ならむしろイギリス BBC のほうが参考になる。 最近じゃ(日本じゃさっぱり話題にならないけど) Climateprediction.net と協力して気象シミュレーション実験を BOINC ベースで行っていて, 向こうではこれがかなりの人気プロジェクトになっていたりする。(これも「啓蒙」を使わない伝達方法のひとつだと思う。「説得」ではなく「共感」から入っていくわけだ)

上で紹介した対談は著作権を切り口にしたものだが, 実際はもっと大きな枠組みである「メディア」のあり方というか存在意義そのものが変わってきていると思う。 そういう例と比べると日本のマスメディアや知財行政の貧弱さが目だってしょうがないわけだ。

☆ マイナスイオンを数える

「真摯な科学者達「ニセ科学フォーラム」報告」を読んだ後, デイリーポータルZの「そのへんのマイナスイオンを計る」を読むとバカウケする。 まっこんなもんだよね, 所詮。

世の中には「マイナスイオンカウンター」なるものがあるらしい。 特許出願中だってさ。 まっ世の中には波動測定器なんてものまであるらしいから「マイナスイオンカウンター」くらいあってもおかしくないけど。 こういうのを使って自分で実験した気になれるんだから, 口先だけの「啓蒙」なんかよりよっぽど説得力がある。 しかしボロい商売だよなぁ。

☆ ISP がレーティングをしてなぁにが悪い! ってか

このメモから。

mixi のやり取りを見て薄ら寒いものを感じるのは私だけ? みんなキャリアや ISP が彼等の価値観でレーティングを行うことに何の疑問も感じないのだろうか。 まぁウイルスチェック・サービスも spam フィルタ・サービスも ISP による検閲だからな。 もう慣れっこになっちまったってことかも。

日本人ってのは「社会通念」に従順なんだねぇ。

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2006年09月08日

☆ リポジトリとリリース

「リリースは政治パフォーマンス」というのはそうだろう。 政治パフォーマンスっていうかリリースはその製品に対する責任の所在を証明する儀式のようなものだ。 製品が誰の手によって放たれたかを見せることで責任の所在を明らかにしているわけだ。

「Rubyというソフトウエアでは、これまでずっとリリースエンジニアリングがうまくいってない」 という話だが, それを言うならほとんどの FOSS はリリースエンジニアリングがうまくない。 っていうか FOSS は作り手がリリースに関する責任を忌避することで成り立っているのだ。 この傾向はバージョン管理ツールが一般化することで更に強まった。 リポジトリを参照することでユーザは開発の過程そのものにアクセスできるようになり, 作り手はリリースという儀式をする必要がなくなった。 その中でもっとも適切なバージョンを選んでチェックアウトするのはユーザ側(エンドユーザとは限らないが)の問題となったのだ。

しかしその製品を使う大多数の「消費者」はソースコードにアクセスしないし, それ故にリポジトリの有無なんてどうでもいいのだ。 消費者が知りたいのは「このバイナリがまともに動くことを保証しているのは誰なのか」である。 そこに断絶状態がある。

☆ トンデモとニセ科学

ここに書かれているような事は既に専門家の方は自覚しているし対策のための実践もしておられる方もいるだろう。 基本的にこれは「ニセ科学」というよりはいわゆる「トンデモ」の部類に入る内容だからだ。

例えば「ゲーム脳」はトンデモだと思うが一応「科学」だ。 だから科学の土俵で論破し得る。 一般に内容はトンデモでも論理の体裁をとってくるものは同じ土俵で論破し得るので対処しやすい。 (もっとも「ゲーム脳」を提唱した人はとっくに科学の土俵から降りちゃって物凄い方向に行ってるみたいだけど)

でも「水からの伝言」はそうじゃない。 「水からの伝言」は科学的にはトンデモだが教育の現場では道徳の教材として扱われているところに問題というか歪みがある。 この場合は科学っぽい体裁をとっていればよく科学的である必要はない。 「科学的にトンデモなんだから何の授業で扱おうとトンデモはトンデモでしょ」というのは科学者の発想。 要するに「水からの伝言」を支持する人たちは「科学」という記号を消費しているだけなのだ。

「科学的でないものでも科学以外の分野なら「科学っぽいもの」として受容し得る」というのは論理的には破綻しているかもしれない。 しかし子供のみならず(私も含めて)ほとんどの大人も世の中の事象を「通念」で理解し納得している。 通念として正しければ通念同士の不整合なんか気にしないのだ。 だからたとえ道徳の通念と科学の通念がコンフリクトしようとも, その場に応じて適切な通念を選択することで両者は共に存在できるのだ。 これはヒトの優れた心理防御システムのひとつだが, それ故に場に応じて便利に出し入れできる通念を壊すのは容易なことではない。

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2006年09月09日

☆ PSU 日記 -- ネットワークデビュー

ようやくネットで遊べるようになってきた。 が, 頻繁にメンテを繰り返すのがにんともかんとも。 昼はメンテで繋がらなくて夜は混雑して繋がらないという状況を繰り返している模様。

ストーリーモードとネットワークモードでゲームバランスのとり方が異なっているので慣れるまでちょっとかかってしまった。

まずストーリーモードとは物価がかなり違う。 大雑把に言ってネットワークモードでは消費アイテムは安くて装備類は高い。 しかも敵キャラが落とすお金がしょぼいのでいつまで経っても装備が買えない。 ただしストーリーモードと違って道端に落ちてる(あるいは敵キャラが落とす)アイテムが意外に多いので, 序盤はそれで何とかまかなえそうな感じ。

ストーリーモードはシナリオをこなさないといけないので, レベルはバシバシ上がるしお金も溜まりやすくなっている。 ストーリーモードからネットワークモードに乗り換えると一気に成長が鈍化してしまうので面食らうのだ。 まぁでもネットワークモードのゲームバランスのとり方は PSO に近いので, ネットワークモードのほうがいいという人は多いかも。

そういや 9/6 の再開時にそれまで作ったキャラは全てリセットされてしまったらしい。 まぁ私はチュートリアルの途中までだったのでほとんど影響ないけど, 発売日からネットワークモードでやりこんでいた人はかなりせつないかもなぁ。

そうそう, ストーリーモードは淡々と9章まで終了。 ネットの評判を見るとシナリオに対する失望感が強い感じ。 伏線とかあまりなくて主人公の目線でベタベタに話が展開していくからかな。 時代劇や西部劇に近い雰囲気。 でも RPG ならこれくらいでちょうどいいと思うけどね。 最近の RPG ってシナリオが凝りすぎていて純粋にゲームとして楽しめないところがあるし。 って Wizardry 世代の私が言っても説得力ないかもしれないが。 ゲームマスタはあくまでフレームやシーンを提供するだけで, その中で展開されるストーリーはできるだけプレイヤーに任せて欲しいものである。

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2006年09月10日

☆ 閏時間?

マジですか。

1時間つったら15度だよ。 そこまでの遅延を許容しちゃうわけ? 「UT1-UTC間の時刻の調整は、数百年に一度しか必要なくなると推測」 ってのは要するに「時間調整なんて面倒だから止めちゃおう」って言ってるのと同じ。 数百年後の世の中がどうなっているかなんて誰も予想できない。 地球自転をベースにした UT 自体なくなってる可能性もあるしな。

まぁ夏時間を導入している国なら1時間くらいのズレなんかどってことないのかもな。 ってえことは閏時間を導入することにより夏時間に対する心理的障壁も低くなる可能性もあるわけだ。 あるいは逆に「どうせ厳密にUT1のような太陽時に従って生活している人はいない」のなら夏時間だって意味がないと言うこともできる。(私は後者)

閏時間なんて半端な概念を持ち出すからいけないのだ。 はっきり「閏秒止める」って言えばいいのに。 ⊿UT1 (UT1 と UTC との差分)は現在でも公表されているしな。 そういや, 各国の標準電波報時とかどうするんだろ。 今は DUT が 0.9 秒以下と言う前提で仕様が決まっている筈だし。

☆ PSU 日記 -- 「私の部屋」に入れない

ストーリーモードは淡々と10章まで終了。 いよいよ大詰めですな。 ネットワークモードは現在 Lv10 で惑星パルムをうろうろ。 いまだに初心者マークが取れないんだけど, これってどーすりゃ取れるのかしら。 3惑星制覇とか?

どうもネットワークモードのトラブルの元凶は「マイルーム」にあるような。 PSU ではプレイヤー毎に「マイルーム」と呼ばれるスペースを与えられ, アイテムを保管・合成したりマシナリーを育てたり部屋を飾ったりお店屋さんを開いたり色々できるのだが, この部屋にアクセスしようとすると良くないことがおこる。 一番軽いのはマイルームに入ろうとして外に締め出されるパターン。 その次がネットワークを切断されて再接続まで10分くらい待たされるパターン(データロックを解除するのに10分かかるため)。 一番悲惨なのはロックアウトされたままいつまで経っても解除されずゲームができなくなるパターン。 新しいキャラでゲームを開始するときはマイルームから始まるので, その時点で上記のような症状に遭うと目も当てられないことになる。

PSU はサーバが50あって自由に移動できる。 負荷を見て軽いサーバに移動したりとかできるわけだが, マイルームはそれらとは別に独立したサーバになっているらしい。 で, そのマイルーム・サーバがボトルネックになってシステム全体が高負荷になっているように見える。 もしかしたらキャラクタデータもマイルーム・サーバと同じところにあるんじゃないのかな。 だからちょっと混雑するとログインできなくなってしまう。 おそらく現在はその辺のチューニングが行われているのだろう。 (憶測で書いてるので真に受けないように。 念のため)

閑話休題。 mixi の PSU コミュニティに参加したらホームページのトピック一覧が PSU のそれで埋まってしまって, 他のコミュニティの動向が見づらくなってしまった。 私はパソコンのある部屋と PS2 のある部屋が別なのでリアルにチェックできないのだが, PSU コミュニティはそれなりに濃くてよい。 お気に入りは「ハンタートピック」と「社会人の、社会人による、社会人の為のPSU」。 いやあ, なんちうか, 身につまされる。 ホント社会人の余暇は限られているのだよ。 日常生活をひっくり返してまでゲームに没頭できないし。 だから土日はサルになることを赦してください。

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2006年09月11日

☆ 納期は絶対?

ここに書かれていることは大筋で同意できる。 私が一昨日書いた記事と(表現は違うが)同じことを言ってるんだと思う。 しかし, 細かい話だが, 「一番大切なのは納期を守ること」 というのは厳密には違うと思う。 確かに「決めた」納期は守らなければならないが「決められた」納期は必ずしも守る必要はない。

顧客は(当然ながら)技術的な可能性やコストを無視してビジネス上のタイミングで製品リリースを考える。 それを馬鹿な営業や SE が鵜呑みにして「納期は絶対」と思い込んで出来ないスケジュールを組むからデスマーチに陥る。 人月勘定でやればどんな無茶なスケジュールでも通る。 机上でなら無限大のエンジニアを投じればどんな巨大プロジェクトでも1日で出来る計算だ。 そんなスケジュールで納期が守られるのか。 守られるわけがない。

「納期を守るために機能を落とす」のは確かに選択肢のひとつ。 でも「機能を落とさないために納期をずらす」選択肢だってあるのだ。 どちらを選ぶかはそれぞれがもたらすリスクとベネフィットによる。 「納期は絶対」なんてのはマネジメントとは言わないのだ。

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2006年09月12日

☆ 「奥村先生のカラー二次元コードの問題」

理論的には元の記事の通り 2^23D なんだろうけど, 問題は読取装置側かな。 デジカメでもよっぽど高価なものでない限り Y/C 分離だし, 当然レンズ等の光学性能も考慮しなければならない。 果たしてそれだけの色分解能を得るための読取装置を作るのにいくらかかることか。 あと印刷も大変そうだな。 今の印刷技術やインク性能で1677万色なんて表現できるのか? 印刷される紙(?)もかなり高価なものが要求されるだろうし。

でも出来たら面白そうだな。 ロールシャッハテストに使えたりして。

☆ トロヤ群は?

惑星定義に関して某所で「トロヤ群は木星軌道上にあるけど今回の定義に抵触しないの?」という疑問が上がっていて, 私も「なるほどなぁ」と思っていたんだけど, 野尻ボードでこの件に関する見解が載っていたので引用してみる。

また同じtennetで元国立天文台長で元IAU会長の古在由秀先生は、惑星定義の(c)「惑星はその軌道周辺を掃き清め・・・」となっている点に苦言を呈しておられます。なぜなら地球近辺にはNEOや流星があるし、木星ですらその軌道上に千ものトロヤ群小惑星がある。また海王星と冥王星の軌道は交差している。総会でこの点にかんする指摘はなかったのかというものです。

実際、そのような指摘はありました。それに対して定義委員のBinzelは、それらの小天体の運動は完全に惑星に支配されているので、"clear"されたといえると回答しました。

う〜ん, 納得いくようないかないような。 まぁ微小天体も含めれば太陽系にはそこらじゅうに天体がばら撒かれているわけで, 「その軌道周辺を掃き清め」ってのがどこまでを指すのかは素人目には微妙に映る。 ちなみに tennet というのは日本天文学会のメーリングリスト。 私も以前日本天文学会に一般会員として入ってたんだけど, バブルがはじけてビンボーになって会費が払えなくなってしまって止めてしまった。

☆ 例の RSA 署名実装に関する脆弱性の話

以前紹介した RSA 署名実装に関する脆弱性の話だが, JVN (JP Vendor Status Notes)が出ていた。 気が付かなんだ。

例によって JVN の報告はさっぱり参考にならないので US-CERT の方を見るべし。 でもほとんどのベンダは Unknown 状態。 まっしょうがないか。 Not Vulnerable を宣言してるのは今日時点で  Crypto++ Library と PuTTY。 逆に Vulnerable であると判明しているのは今日時点で F5 Networks, Inc. と FreeBSD, Inc. と OpenSSL と Openwall GNU/*/Linux。 (他のベンダが問題ないというわけではない,念のため)

これはちょっと大事になりそうな予感。

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2006年09月13日

☆ mixi は結社的公共空間?

これは「共有地としての言葉―仲俣暁生」を全部読んでから書こうと思ってたんだけど, 仕事で脳を使いすぎて忘れそうなので, この場に一時スワップアウトさせておく。

最近どうも「mixi は私的空間」というのに違和感がある。 確かに通常の Web 空間とはアクセス制限で隔絶されているけど, あれだけのユーザを抱えているサービス空間を「私的空間」と言っちゃっていいのだろうか。

で, 気になったのは「公共性」と「友愛」というキーワード。 そういえばどっかで博愛・友愛・同胞愛は基本的に同じものだと聞いたことがある。 つまり「愛」の及ぶ範囲が有限であるということだ。 神のごとき無限の愛など人は到底望むべくもない, と。 (yomoyomo さんから「そんなわけないやろ」(かなり意訳)とのご指摘。 感謝です)

以前紹介した『秘密結社の世界史』[bk1]では欧米において結社が近代化していく様子が時系列で語られていて面白い。 フリーメーソンは「自由な石工」と言う意味で, もともとはギルドのひとつから発展したものだそうだ。 しかしフリーメーソンが大きくなり同業者(メーソン)以外の人も受け入れるようになるにつれ「専門職集団」という色が薄まっていく。 「専門職」という結びつきが弱くなったとき, その代わりに彼等を結びつけたものは「友愛」だったようである(もちろん当時の時代背景もあるわけだが)。 『秘密結社の世界史』ではこういった友愛結社がたくさん登場する。

ある結社の中で同胞として認められるために何らかの通過儀礼を要求されることが多い。 これがイニシエーション(入社式あるいは加入礼)である。 イニシエーション自体は結社以外にもあらゆる組織・集団で見られる。 有名なのは割礼儀式だろう。 日本の学校は卒業するよりも入学するほうが厳しいと言われるが, これは日本の学校が教育システムとしてよりも共同体としての性格が強いからではないかという指摘もある。 「はてな」のような緩いコミュニティでも段階的なイニシエーションのようなものがあって, その中で「はてな村の住人」として認められていく暗黙のプロセスがあるように見える。

イニシエーションは承認システムであると同時に排除システムでもある。 つまりイニシエーションから脱落した人は同胞として認められず, 外へ外へと排除されるわけだ。 また組織・集団内で排除されたくないという気持ちが大きければ大きいほど, それが「同調圧力」のようなものとして圧し掛かってくる。 それが新たなイニシエーションを生むこともある。

こう考えると mixi などの SNS は結社的だと見なすこともできる。 ある SNS に加入するために既に加入している人の紹介が必要, というシステムは Orkut で初めて知ったが, イニシエーションとしては定番のやり方だろう。 加入後も色々ある。 例えば mixi なら一定以上のマイミクを揃えたり(マイミクの数がステータスだった時期もある), コミュニティに入ってある程度以上アクティブに活動したり(参加コミュニティの数がステータスだった時期もある)。 それらも段階的なイニシエーションと言える。 で, そういった活動に Adict しすぎて「mixi 疲れ」を起こすってのも, いかにも結社的である。

mixi などの SNS におけるアクセス制限は私的空間と公的空間を分けるものではなく, 結社的公共空間の内と外を分けるもので, イニシエーション(つまり承認と排除)をアーキテクチャ的に担保する装置であると言えるかもしれない。

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2006年09月14日

☆ 結社とジェンダー

うっ, yomoyomo さんにツッコミを頂きました。 そっか, 誤訳なのか。 ひとつすっきりした。

で, 更に脱線なのだが, 昨日紹介した『秘密結社の世界史』[bk1]では歴史上に現れる秘密結社の多くが男性中心であることを指摘している。 何でそうなのかは著者にも分からない模様。 (ただ古代ミトラス密儀との類似性は指摘している。 ミトラス密儀は当時の海賊やローマ兵士の間で大流行していたものらしい。 他の密儀でよく見られる「狂乱」の要素がなく, 「この祭儀はメンバーの規律と節制と道義性(中略)によって、世間の人々に感銘を与えた」んだそうだ)

☆ PSU 日記 -- 多重世界

結局 PSU はワールド制に仕様変更するらしい。 現在そのためのメンテナンス中。 ゲームデータをリセットされたり仕様変更されたり, せつないですなぁ。

これまでのゲームデータは「ワールド1」に格納され,現在のメンテが終了した後新たに「ワールド2」が追加される。 どちらのワールドで遊ぶかはログイン時に毎回決定するが, ゲームデータはワールド間を移動できない。

これってやはりキャラクタデータを格納するサーバがボトルネックになっていたということなのか。 何か安易な解決方法だが大丈夫なのだろうか。 というより, 今まで(苦労しながら)散々遊んだユーザが今更「ワールド2」でまた新たにゲームをはじめようとか思うのだろうか。 ってなことを考えると今回の仕様変更の効果も怪しいものである。 まぁ蓋を開けてみないと分からないけど。

そうそう, ストーリーモードは無事エンディングを迎えた。 さすがに終盤は「淡々と...」というわけにはいかず, 11章の150体切りトライアル途中で力尽きてしまう。 しょうがないのでフリーミッションで Lv60 まで上げて再挑戦。 今度は12章の終わりまですんなり行く。 つっても12章の最終戦ではアイテム類も使い果たして死にそうになってたけどな。

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2006年09月15日

☆ 136199 Eris

例の 2003 UB313 に小惑星番号と名前がついた。 「136199 Eris」というらしい。

エリスは「争い」の神で「夜(ニュクス)」の子。 「夜」は「混沌(カオス)」の子である。 「夜」の子には他にも色々いる。 ヘーシオドスによれば「死」を意味するモロス,ケール,タナトスの3神, 「眠り(ヒュプノス)」,「夢(オネイオス)」の一族などがいる。 あと「黄昏の娘達(ヘスペリデス)」,「非難(モーモス)」,「苦悩(オイジェス)」,「義憤(ネメシス)」,「欺瞞(アパテー)」,「愛欲(ピロテース)」,「老齢(ゲーラス)」なんてのも「夜」の子とされる。 「争い」の子としては「忘却(レーテー)」,「飢餓(モーリス)」,「労苦(ポノス)」等など「人性の悪に根ざすと思われるものはことごとくエリスの子」だそうである。 (『ギリシア神話』[bk1] より)

まぁ神々の系譜というのは政治的に作られるものなので(それにギリシア神話の神の系譜は記紀みたいに統一されてないし)あまり意味はないけど, 参考まで。

(9/16 追記) ちなみに Eris の衛星として名前がつけられた Dysnomia も「争い」の子。 「不法」ですな。 ところで Eris や Dysnomia (あるいは Dysnomie)を「混沌の女神」とする文献が分からない。 TPS の記事では Eris は "Goddess of Strife" となっている。 まぁギリシア・ローマ神話の神は日本の神と同じく寄せ集めの職能神だから機能がダブっていても別に不思議じゃないけど。 手元にあるのは上で紹介した呉茂一さんの本と『転身物語』[bk1] と『ホメーロスの諸神讃歌』[bk1] (いわゆる「ホメロス風讃歌」)のみ。 あとは実家に送っちゃったからなぁ。

そうそう, 冥王星にも小惑星番号がついた。 「134340 Pluto」一部マスコミがデータベースから検索できないといって騒いでいたようだが, 単に登録のタイミングの問題だったようである。 これだから新聞系マスコミは(以下略)

最近, 惑星再定義関連の記事を見ると脳内 BGM が「世界にひとつだけの花」になる。

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2006年09月16日

☆ PSU 日記 -- 快適生活

メンテナンス後に入ってみると「ワールド1」と「ワールド2」の選択画面が出た。 ほほう, これか。

とりあえず馴染みの「ワールド1」にログインを試みるがやはり入れず。 じゃあってんで「ワールド2」へ。 今度はあっさり入れた。

いや, もう, 快適快適。 マイルームへの出入りも問題ないし。 各サーバの混雑状況を見るとまだあまり人はいなさそう。 これが増えてくるとまた「ワールド1」みたいにログインも出来なくなっちまうのかなぁ。

とはいえ「ワールド2」の混み具合は早朝の旧「ワールド1」のそれと同程度かちょっと少ないくらい。 その状況でも旧「ワールド1」にはマイルームのアクセスに苦労していた。 実は人の多さというのはあまりボトルネックになっていないのかも。 確かにログインしているユーザの数が増えると繋ぎにくくなるけど, それは真因ではないんじゃないだろうか。 本当はもっとマヌケな理由なんじゃないかな, 私らエンジニアから見たら鼻で笑うような。

今のサーバのパフォーマンスは予定の 1/3 から 1/4 程度しか出ていない感じ。 で, それをサーバの増設で穴埋めしようという目論見なのかもしれない。 そうなると更に1セットから2セットは「ワールド」を増設する必要がありそうだ。 XBox360 版も出るらしいしね。

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2006年09月17日

☆ アイスクリーム

自分でもよく分からないのだが, どうも酔っ払うとアイスクリームを買う癖がついてしまったらしい。

冷凍庫を開けたらいつ買ったのか分からないハーゲンダッツが入っていたり, 飲んだ翌日起きたらその辺にアイスクリームの入れ物が転がっていたり。 いや, 普段はアイスクリームなんて全く食べないのにどうしたことか。

まぁとりあえず冷凍庫のハーゲンダッツは貪り食った。

☆ PSU 日記 -- 快適生活 2

「ワールド1」へも普通に入れるようになっていた。 どうやらサーバ(ユニバース)の数を減らしたらしい。 サーバ自体はかなりの混雑だったがログインやマイルームへの出入りはすんなりできるようになった。

mixi あたりを見るとユニバースが減らされたことに不満も出てるみたいだが, 減らすことによってシステム全体のバランスがとれてきたのならそれは改善といえるだろう。 ユニバースを増やしてもゲームデータへのアクセスがボトルネックなら意味はないのだ。

これでシステム改善への道筋が出来た。 当面の対処としてワールド数を増やすことでアクセスを分散させる。 その一方でキャラクタごとのゲームデータへのアクセスをチューニングしボトルネックを解消していく。 システムのチューニングは根が深そうなので10月以降も続くと思われるが, これならユーザへの影響を低く抑えることができそうである。 まぁコストは高くつきそうなのでプロデューサあたりは頭を抱えているだろうが。

私は「ワールド2」で生活することに決めた。 「ワールド1」のキャラクタではパートナーカードも頂いていたりするのだが, 私自身は基本的にソロなので身軽なのだ。 PSO でもそうだったが PSU でも公開パーティに飛び入り参加することは可能なので, 気が向いたときにパーティプレイもできる。

ちうわけで「ワールド2」で「りんろん(玲瓏)」を見かけたらお気軽にお声をかけてやってくださいませ。 そろそろ友人も誘うかな。

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2006年09月18日

☆ "Watch out Kancho"

バカウケ!

今の子供って中学生になっても肛門期が終わらないのか?

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2006年09月19日

☆ 組み込みは特殊か?

面白い記事発見。

確かに組み込みのプログラミング自体はそれほど特殊ではない。 バス幅がどうとかエンディアンがどうとか言うのは枝葉末節に過ぎない。 っていうか私から見れば「組み込み以外」(それは組み込みエンジニアから見ればすべからくアプリケーションなのだが)のプログラミングのほうが特殊に見える。 そう思う理由はふたつ。 (わざと意地悪く書いているが「組み込み以外」はダメという意味ではない,念のため。 全ての事象には裏面があるということだ)

  • コンピュータを知らなくてもソフトウェア開発ができる。 イーサネットが何か知らなくてもその辺から TCP/IP スタックをちょいと借りてくればネットワークを組めてアルファギーグを名乗れる。 CPU や周辺デバイスの特性等を知らずにプログラムが組めるなんてのは私から見れば驚異。
  • 明確なリリースポイントがない。 「開発は永遠にベータ版」なんて言い草が広まりきって「じゃあベータでいいや」などと言うバカヤロ様なプログラマが増えた。 まっリコールの恐怖に怯えなくて済むのは羨ましいが。

ここではしょっちゅう書いているが, 要するに「組み込み以外」のソフトウェア開発というのは「製造」ではないのである。 ちなみに, 組み込み分野もだんだんツールが揃ってきてテスト駆動型の開発は難しくなくなりつつある。 設計段階でチップ依存の部分とそうでない部分を分離することで成果を蓄積しフレームワーク化することも難しくないし。

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2006年09月20日

☆ mixi が Web 2.0 企業かどうかなんて...

なんだかなぁ。

Web 2.0 が年代を表すものなら Amazon は Web 1.0 だよね。 あっ, Amazon 以降が Web 2.0 なのかな(笑)

海外の Web 2.0 は知らないが, 日本で「ウェブ2.0」というのは「IT」と同じくらい中身がない。 あるサイト/サービスがその中身のない概念に該当するかなんて問い自体が間違っている。 マスメディア等が言う「ミクシィはウェブ2.0企業」っちうのは「近頃流行りの Web 系 IT 企業」程度の意味だろう。 彼等はきっとロングテールもマッシュアップも理解できていない。

mixi を SNS の典型みたいに言うのもどうかと思う。 確かに mixi は SNS のひとつだが, 世界的に見ても mixi のようなサービス形態は廃れつつある(mixi がダメという意味ではないよ,念のため)。 むしろ SNS の例としては Flickr や Last.fm や YouTube あたりを挙げるべきだろう。 これら今時の SNS と mixi のような古典的 SNS との最大の違いはウェブ型サービスかディレクトリ型サービスかということだ。 ここで言う「ウェブ」は WWW じゃなくて文字通り網(Web)の意味ね。 外部との間に一律にアクセス・コントロールを行う mixi はディレクトリ型サービスの形態をとらざるを得ない。 全てのサービスはあらかじめサービス・プロバイダが用意しなければならない。 一方, コンテンツレベルでのアクセス・コントロールをユーザ自身ができる今時の SNS はウェブ型サービスの形態をとり得る。 これによって外部と容易に接続できる。 また外部と接続するための API があれば, それを使って自分で新しくサービスを作ることもできる。 Flickr の地図連動機能は元々ユーザ有志で構築していたものを正式サービスとして取り込んだ形になっている。 ただの写真置き場じゃないんだよ。 (まぁそれが Yahoo Map だったのはちょっとガッカリだけど。 しょうがないけどね。 でも Yahoo Map は日本の地図がしょぼいんだよぉ)

世界的には全てをオール・イン・ワンで提供するディレクトリ型サービスは流行らなくなりつつあるように見える。 多分オール・イン・ワンではネットの流動化のペースに追いつかないからだろう。 しかし日本では例外的に Yahoo Japan や mixi などのディレクトリ型サービスの方が受けがいい。 何だかんだ言ってもあれだけのユーザを抱え, まがりなりにも上場を果たした mixi は侮れない。 でも何で日本では Yahoo Japan や mixi のようなサービスが流行るのかちゃんと説明できる人はいるのだろうか。 日本人はシャイで礼儀正しく出されたものだけを文句も言わずきれいに食べる民族だから?

昔ある教官に言われたのが「全ての法則には例外がある」。 でもその例外が何から来てるのかを突き詰めて考えることが重要だと思う。 舶来の概念を弄りまわして遊ぶのもいいが, その概念から外された例外にこそ物事の本質がある。

☆ 最近の買い物

紹介記事を見て面白そうなので買ってみたんだけど...

  • 『グーグル・アマゾン化する社会』 森健 著 (光文社)[bk1]

いまいち。 いや, 悪かないけどね。 細かいところで微妙な感じ。 ロングテールについての話はつり銭をごまかされた子供のような気分になる。 プラットフォーム上の経済活動がパレートの法則を破っているかどうかという話と, プラットフォーム自身がビッグヘッドでぼろ儲けしてるという話は次元が違うと思うのだが。 あと, この本の中で繰り返し書かれている「多様化」という言葉は多分「流動化」に置き換えたほうが分かりやすい。 近代化とはそれまでの「クニ」や民族といったものの多様性を捨てて流動化に向かう過程であり, その結果が今の世界のあり様だろう。 そう考えるとこの本で書かれている「一局集中」といった言葉も歴史の必然と理解できる。

他は四コマ漫画を少々。

  • 『+1 サプライズ』 3 大之元初奈 (芳文社)[bk1]
  • 『Spring!!』 1 小池恵子 (芳文社)[bk1]

あぁついに小池恵子さんにまで手を出してしまった。

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2006年09月21日

☆ 敗北宣言 -- BBS から Lingr へ

おぢさんは BBS のメンテに疲れてしまいました。 もう止めます。

というわけで, フィードバック用 BBS は今のところ書込み禁止にしています。 過去にいただいたツッコミはログとして残してますのでご心配なく。 BBS の代替として Lingr にチャットルームを開設してみました。

書き込むだけならアカウント登録は必要ありません。 "Please choose your nickname:" で適当な名前を入れて [Start Chatting] ボタンを押せば準備完了です。 引き続き愛のあるツッコミをお待ちしております。

この方式が上手くいくかどうかは不明。 ダメなら他の手を考える。 Lingr については以下の記事を参考にどうぞ。

☆ PSU 日記 -- ラッピーを見た!

惑星パルムでラッピーを発見。 しばし戯れる。 いや, 最後は倒したけど。 PSO のときも思ったけど, ホントこのゲームって資源の乱獲だよなぁ。 まぁ乱獲して減るわけじゃないからいいんだけどさ。

コツコツ小金をためてショップを開きました。 とりあえず市価の半値くらいの設定で運営してみる。

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2006年09月23日

☆ 私事ですが...

っていつも私事しか書かないけど。 職場でも通達があったのでもうここで書いてもいいだろう。

今の職場でのお仕事が来月いっぱいで終了。 2年ちょっとのご奉公でした。 次何するかはまだ決まっていない。 今回の職場は凄く勉強になった。 車載用システムというのも初めてだったし, 開発というよりは製造に近い現場というのも初めて。 今までいたところとのギャップが大きくて, それがとても楽しかった。 可能ならこれからもこんな経験をしてみたいものである。

どっかに広島市内で働けて楽して儲かる仕事ってないですかねぇ。 って言ったら「バキュームカーの清掃とか自給いいらしいよ」と言われた。 いやそれはちょっと... 歳が歳だし体力にまかせて「めっさ働けます!」と言えないのが悲しい。

☆ Lingr 面白い!

「GNU Privacy Gard 講座」の中の人がチャットルームを開設されたので早速行ってだべりんぐ。 やっぱ面白いわ, これ。 ルームの細かい制御が要らないなら(今後実装されるのかもしれないが) IRC や IM の常設ルームより手軽でいいかもしれない。

「Lingr and Comet - 技術解説編」読んだけどなかなか深いね,Comet。 ちょっと勉強しとこうかな。 今試せる環境がないのがアレだけど。

☆ 「ZuneのDRM騒ぎ」

CC の ML で話題になっていたので私も注目していたが, 実際には「デフォルトですべてのファイルにDRMが追加されるのではなく、もともとDRM付きだったものにだけ適用される」らしい。 ちなみに「CCの反DRM条項」というのは, 例えば by-sa なら

第5条 制限
h. あなたは、この利用許諾条項と矛盾する方法で本著作物へのアクセス又は使用をコントロールするような技術的保護手段を用いて、本作品又はその二次的著作物を利用してはならない。

という部分。 「この利用許諾条項と矛盾する方法で」というところがポイント。

☆ 注目泥棒

可能性というか del.icio.us なんかでは実際にある話。 あらかじめ Popular Tags のリストを入手しておいて任意の記事にそれらのタグを全部つければいいんだから簡単である。 自動化も難しくない(Plagger でもできるんじゃないの(笑)よく知らないけど)。 「Joshua Schachter(del.icio.us)による大規模アプリケーション構築の注意点」でその辺の話がチラッと出てくる。 そしてそういう spam 行為を "attention theft" (注目泥棒)と呼んでいる。 まぁ今は「アテンション・エコノミー」の時代だから, どういうサービスにしろそれを悪用する spam (=注目泥棒)は当然のように出てくるわけだ。

で, 「Joshua Schachter(del.icio.us)による大規模アプリケーション構築の注意点」によると, 「注目泥棒」に対する del.icio.us の対策はふたつ。 ひとつは「del.icio.usでTop 10を採用しない」こと。 もうひとつは「spam行為者を発見しても彼等に知らせずにPOSTは許可し、システム側でそれを黙って廃棄する」こと。 ユーザ側の対処としてはホットエントリーとか注目度を権威化するような機能は使わないことだ。

☆ 今日のバカウケ

ぷぷっ。 PHP では UNIX 系の crypt() のアルゴリズム(のひとつ)を「標準DES」と呼ぶ珍奇な慣わしがあるらしい。 まさかとは思うが crypt() の機能を「暗号化」だと思ってるんじゃないだろうな?

☆ それはない

「バブル期までの若者の生きる目標ってのは「日本社会のフレームワーク」に従っていれば快感だったのではないだろうか。」

それはない。 もし「バブル期までの若者」がそんなならバブル崩壊と共に(変化に適応できず)絶滅してるよ。 「バブル期までの若者」だったロートルから見れば, むしろ今の若者のほうがよっぽど「入れ物」とその中身にこだわっている。

飲み屋とかで20歳くらいの(実年齢は知らないが風営法上の建前でそう言っておく)女の子と話すと, 今と昔の環境のギャップに驚く。 私らの子供の頃ってもっと馬鹿だったよなぁ。 何でもできるし何時でもやり直しができると思ってた。 だから「守破離」で言うなら「破」や「離」を突き進むほうがステータスが高かった。 まぁ私くらいの年代は「しらけ世代」なので, むしろ「離」だけれど。

今の子供達のほうがきっと賢いんだろうね。 あらかじめ設置されたプラットフォームあるいはフレームワークに乗っかるほうが楽だと若くして知っているわけだ。 だからどのプラットフォームに乗るか(あるいは乗らないか)がすごく重要になる。 そういう感覚に慣れてしまうと「破」や「離」も単なるプラットフォームの乗り換えに過ぎなくなる。

あ〜, 愚痴になってしまった。

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2006年09月24日

☆ mixi の内側感

「SNSで「六次の隔たり」の検証なるか」経由。

「それにしても、mixiの「内側」感の作り方、構造には興味深いものがあります(ビジネスである以上、意図して作り出しているのだろうし、ディズニーランドの「雰囲気作り」に似たようなものなのだろうか?)」

mixi が私的空間ではなく一種の公共空間であることは私も以前に書いたが, 「結社的公共空間」という表現ではあまりにもデンパな感じで続きが書けずにいた。 そうか, もっと簡単に「内側感」と言えばいいのか。

IT-PLUS が mixi 上場を記念して(?) SNS の将来予測等について各方面の有名人に意見を聞いている。 (実名で内容を公開するのをアンケートといっていいのかよく分からないけど。 あと各人の意見へ外部から直接リンクできないクソな仕掛けは何とかならんか)

この中で mixi のような SNS の「内側感」に危惧を表明しているのは高木浩光さんくらいのようだ。 あと福冨忠和さんの意見も少し気になる。

「米国のSNSは同窓会、友愛会、クラブ的なものとして、アドホックな要素を前面化するところに求心力がある印象だった。だからある程度「規模の小ささ」にも意味があった(ステータスであるとか)だろうし、その後、サービスも趣旨別に分化しているようだ。これに対して、巨大な mixiの場合は、日本的な共同体という印象がある。」

米国の事情はともかく「日本的な共同体」というのがピンとこない。 「ムラ的」ということならむしろ「規模の小ささ」に意味があるように見える(実際初期の mixi と現在の mixi ではメインの客層が微妙に異なる感じ)。 日本において周辺に深刻な過疎化問題を起こすほど都会に人が集中するのは戦後政策によって流動化が加速したためであり「日本的」とはちょっと違う気がする。 もし mixi へのユーザ集中が流動化によるのなら, こういったサービスは(「出会い系」よろしく)いずれ解体していくのではないだろうか。 誰かこの辺分かりやすく解説してくれないかなぁ。

「mixiのシステムのうち「マイミク」をWeb2.0として再利用したいが、Web1.0らしく囲い込みされちゃってFOAFやOpenIDと融合する気配は無いだろうなぁ」 を読んで素朴に「Vox じゃあかんの」と思い試しに Vox を使ってみようとしたが, 現在の Vox は招待制らしい。 とほほ。

今の状況は(mixi のようなところは除いて)サービス毎に SNS 機能がビルトインされそれらが出揃った感じではあるけど, サービス毎の SNS 機能を繋ぐ線がないってところ? それこそ FoaF とか OpenID とか要素技術もあるんだけど繋がらない。 サービス A の spiegel とサービス B の spiegel が同じかどうか証明する方法がない。 コンテンツとユーザを繋ぐポータル・サービスがあればいいんだけど。 RDF に「はてな」のアカウント情報を埋め込む方法は当時イケてると思ったんだけど, 結局「はてな」内部でもあまり活用されてないみたい。 SuprGlu とかもいい線行ってると思ったんだけど, やっぱりイマイチ...

☆ PSU 日記 -- コテンパン

LV15 になったからと調子に乗ってドラゴン退治ミッションに行ったのが拙かった。

ちょいと様子見のつもりでレオ様と出かけたのだが, 道中出てくるモンスターは堅いし最後のドラゴンなんていくら殴っても倒れやしねぇ。 メイト系アイテムとアトマイザー系アイテムを使い果たした挙句 KO & 強制送還。 また一から出直しです, はい。

そうそう, 私の P マシナリーはやっと手が生えた。 LV20 までかかっちまったよ。

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2006年09月25日

☆ Vox 招待状貰っちゃった

なんとシックス・アパートに登録しておいたメールアドレス宛てに招待状が届いてしまった。 これは偶然なのか, それとも何かの罠なのか(罠って...)

でさっそくアカウントを作成する。 まだ何もないけどね。 Flickr と連携できるらしい。 そうそう, こういう機能が欲しかったのよ。 ひとりでやってるのもナニなので友人・家族を誘ってみる。 誰も乗ってこないならこの場で招待状をばら撒きます。 あとここを見て「招待状送りましょうか」と誘ってくださった方, ありがとうございます。 そしてお騒がせしました。

☆ 創作じゃないのなら工作なんだろう

CGM という括りは大雑把過ぎるのが難点だが, 私は前者の記事に概ね賛同する。 私も Flickr を利用するようになってカメラの使い方が変わった。

あるコンテンツが屑かどうかという評価とそれが創作かどうかということは全く次元の異なる話だ。 それをごっちゃにして議論しようとするするのが知財ゴロの常套手段。 そんなものに乗る必要はない。 便器にサインしただけのものでも時としてアートになることがあるのだ。 どうしても創作と呼びたくないのなら工作と呼べば良い。 ほら小学校のときにあったでしょ, 図画・工作ってやつ。 子供の作る工作は創作じゃないのか。 小さな子供が TV を見ながら一生懸命描いたグーチョコランタンの絵は創作じゃないのか。 誰もが認めるような一握りの優れたコンテンツは, 残りの 98% の屑の中に埋もれている。 スタージョンの法則である。 「裏返せば、98パーセントのクズが存在するからこそ、2パーセントの値打ちが出るのだということなのだ」

だから恥ずかしげもなくしょぼい写真を公開することも, 誰が読むんだか分からない日常生活を淡々と書き続けることも, あちこちの記事を繋ぎ合わせたジャンクアートみたいなブログも, 間違いなく「創作」なのである。 大事なことはそのメディアはスタージョンの法則が効くほど懐の深いメディアであるかどうかだ。

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2006年09月26日

☆ 火星の顔

ESA Mars Express が撮影した, あの噂の「火星の顔」が NASA の "Astronomy Picture of the Day" に登場!

ド迫力。

☆ 訃報

丹波哲郎さんが逝かれたらしい。 私にとっては「Gメン75」かなぁ。

「おきょードドンパ」を BGM にご冥福をお祈りします。

☆ YouTube はスイッチング・コストが低いか

面白い。

「YouTubeはコミュニティ・サイトとしてよりも動画置き場として活用されているのでは」

YouTube 使わないからなぁ。 日本語圏を見る限り確かに「動画置き場」のように見えてしまうが, 全体としてはどうなんだろうねぇ。 Flickr は, もちろん写真置き場として利用している人もたくさんいるだろうけど, ちゃんと SNS として機能しているしサービスプロバイダー側も SNS として機能しやすいよう色々と仕掛けを施している。 そゆのが YouTube にもあるかってことかなぁ。

ちなみに職場からは, Websense がブロックしやがるので, YouTube は見れません。

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2006年09月27日

☆ オプトアウト設定なんかしなくても

mixi のプライバシーポリシーが変わる。

ターゲット広告については以前から「やる」と言っていたので, まぁ予想通り。 ターゲッティングを嫌う人はオプトアウト設定をすればよい。 この行動ターゲッティングは Cookie を使って行われるが, Firefox の場合 プライバシー -- Cookie の設定で「元の Web サイトからの Cookie のみ保存する」にチェックしておけば問題ないっぽい(ちなみにこの設定ではオプトアウトの設定もできなくなる)。 つか, 余計な Cookie を食べさせられないように「元の Web サイトからの Cookie のみ保存する」はチェックしておくべきだろう(やっておけば安全というわけではない,念のため)。

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2006年09月28日

☆ Vox 雑感

しっかし, ホント私の周りはこの手のオモチャに冷淡だなぁ。 誰も遊んでくれない。

操作についてはだいぶ慣れてきた。 XML-RPC (Atom でもいいけど)のような API がないので(少なくともヘルプには書いてなかった), 操作は全てブラウザ上で行う。 トラックバック機能もないようだ。 バックアップ(エクスポート)機能もない。 「オープンデータとか知ったことか」という気概を感じる(笑)

その分ブラウザ上の操作はあまり煩雑にならないよう工夫している。 「カテゴリ」がなくなって全てタグで整理できるようになっているのはよい。 ただしアイテムの整理はちょっと面倒。 Amazon, Flickr, YouTube 等からアイテムを引っ張ってこれるのはいいが, ブログとは管理が別なのでページ間を行ったり来たりしなくてはならない。 アイテムの並べ替えが出来ないのもちょっと。 Last.fm とか del.icio.us とかも連携できるようにして欲しい。 つか XML-RPC さえ使えればユーザ側でもうちっとはやりようもあるのに。

アクセス制御が「家族」と「友人」しかないのはちょっと。 せめて「友人」内を任意にカテゴライズできるようにしてくれれば。 仕事の知り合いとネットの知り合いとリアルの友人ではシェアするものが異なる(もちろん重なることもあるが)。 その辺を細かく制御できるようになれば使えるようになるかもしれない。 人間関係というのは必ずしも論理的に構成されるわけではない。 システム側でガチガチにコントロールせずお節介も最小限にしなければ人間側で破綻してしまう。

先に書いたが外部との連携が弱いのは致命的だと思う。 もちろん Flickr や YouTube などの外部サービスと連携することはできるが, それはあくまでも外部から内部へのインポートに限られている。 Vox においては全ての情報をいったん「箱」に入れないと使うことが出来ない。 そしていったん「箱」に入れられた情報を外部へ持ち出すことは容易ではない。 更にその「箱」はユーザ側で作ることは出来ない。 必ず Vox 側で用意される必要がある。 これでは mixi などのディレクトリ型 SNS とさして変わらない。 さして変わらないのなら乗り換えるメリットはないのではないか。

まっ, 当面は mixi で書き散らしたレビュー(というほどの内容ではないが)を少しずつ移転する予定。 あと友人・家族が誰も乗ってこないので招待状を4名様にお送りします。 基本的に先着順ですがマイ・ミクシーの方優先で。 欲しい方は mixi のメッセージかチャットルームまで。

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2006年09月30日

☆ 9月も終わり

あとひと月か。 そろそろ決めんと。

☆ お買い物

最近マンガしか買ってないような。

今回はリンク先に Vox のアイテムページを指示してみた。 やっぱきゆづきさとこさんええわ。 最近の一押し漫画家ですな。 4コマだけど。(イラストレータとしてもご活躍らしい)

☆ 「日本」あるいは「日本的」なるもの

教育問題に関しては森喜朗さんが首相になったあたりから既に「だめだこりゃ」感たっぷりになっているのだが, 安倍晋三さんの登場によっていよいよ極まって(いや「窮まって」かな)きてますな。

他にも小学校のカリキュラムに古文を入れようとかいう話もなかったっけ(しかも文法は教えないらしい。 「君が代」の歌詞の意味も分からない子供にいくら古文を読み聞かせても意味がないと思うのだが)。 教育じゃなくて軍事方面だが, 「J-RCOM 最新情報」の 9/19 の記事では安倍晋三さんの軍事政策やアメリカとの関係についてコメントして曰く

「残念ながら、阿倍氏の周辺にはそのような勘違い組が集まっている。これは阿倍氏がそのような者を好むというより、そのあたりの認識や感覚が鈍く、容易に懐に抱え込むスキを作っているからである。深層心理に戦後保守政権を再建した祖父の岸信介氏の影響を受けているからだろう。」

とかなり辛辣である。 余談だが, 同じく 9/23 の宇宙基本法案(仮)に対するコメントとして

「また日本の防衛戦略の特徴として、わざと限定されているのを承知で実行し、だから改正が必要という論理を好む性格がある。たとえば戦場のイラクに自衛隊を派遣し、いろいろな問題を発生させて、だから自衛隊改革の必要性を説くというやりかたである。」

とう記述がある。 曲解すればこれもポリシーロンダリングの一種かな。 だから「YouTubeと小泉郵政改革の共通点は「合意形成プロセスの再起動」」「「法」と「制度」について 〜 YouTubeを例題として」のような話は(おそらく) essa さんとは違う観点で興味深い。 (YouTube についてはレッシグ教授の「彼らはビジネスモデルの中でかなり法律ギリギリのところでビジネスを行っていて著作権違反のものがたくさん載っている事を理解した上で彼らはビジネスを進めている。 その結果、おそらくは国に対して、もっとYouTubeみたいな使い方をlimitする方向に法律を変えようというプレッシャーが掛かってくるのではないか。」といった意見もある)

最近「日本」あるいは「日本的」と言われるものに対して少なからず懐疑的になっている。 いや, 昔から懐疑的なのだが, 特に最近そう思うようになったのは『日本の漢字』 [bk1]『神道入門』 [bk1] を読んだ影響が大きい。

歴史は, 特に日本の歴史(記紀も含めて)は時の為政者や権威者・権力者によって常に捏造される。 それを踏まえずにベタに「史実」を鵜呑みにしてしまうと誤読をしてしまう。 そもそも一般庶民のわりと隅々まで文字が読めるようになったのは(日本の歴史というタイムスケールから見れば)ごく最近の話だ。 それまでは漢字もかなもごく一部の権力者やエリートのものだったのである。 そう考えるといわゆる「国字」という分類にはたして意味があるのか, という疑問が涌く。 かつては(そして今でも)文字や文章そのものが障壁として機能していた(る)ことを忘れてはいけない。

日本では江戸時代あたりから(流布本などにより)「国学」が大衆化していくが(当時は和学・古学・本学などと呼ばれていたらしい), 大衆化といっても文字が読めることが前提なわけで, それはエリートに限られることになる(江戸時代には暦も読めない人が大勢いたわけで, そういう人のための盲暦といったものまである)。 この国学から復古神道が生まれ, それが明治維新時の宗教政策と結託し教派神道に発展していく。 一方古くからある神社神道は無理矢理仏教から引っぺがされ事実上布教行為は禁じられ神職は公務員化する。 更に戦後の GHQ 政策により事実上教派神道は潰され神社は民営化という放置プレイに晒される。 要するに明治からこっち神道は2度も壊されているのだ。 そもそも江戸時代までの神道にしたって道教や仏教や儒学などの影響を大きく受けている。 (復古神道はそういった歴史的なしがらみを全てリセットしようとするのだが(今風に言えば原理主義), それでも神祇制度発足(神祇制度は律令制導入と共に作られたのでせいぜい7世紀)以前には戻りようがないのだから「真の神道」など誰も知りようがない)

また余談だが, 『神道入門』を読んで初めて知ったのだが, 「神前結婚」というのは「古式ゆかしい」結婚式というわけではないらしい。 いや出雲大社では昔からそういう儀式もあったらしいけど, 現在のようなスタイルが庶民に浸透していくのは20世紀に入ってからだそうだ。 それも1900年の大正天皇(当時皇太子)のときに行われた「結婚の儀」の簡易版に過ぎない。 少なくとも近世までは「結婚式」は宗教儀式などではなく家同士の儀礼に過ぎなかった。 伝統などというものはその程度の価値しかない。

『神道入門』や今もチマチマ読んでいる『闇をひらく光』 [bk1] を読んでいると強く感じるが, 日本は明治時代の「富国強兵」「文明開化」といった政策によって「近代」をオミットされている。 「国家」も「愛国」も「友愛」も「民主主義」も近代の概念であり, 近代というプロセスを経験することで醸成される。 そういうものをすっ飛ばして付け焼刃で語る「国家」も「愛国」も「友愛」も「民主主義」も(どんなに「美しく」言い繕うとも)似非なんじゃないのか。 そして似非な「国家」や「愛国」からくる「日本」あるいは「日本的」と言われる諸々もパチもんに過ぎないのではないのか。 しかし逆にいえば日本は近代から引きずる(「国家」や「愛国」や「友愛」や「民主主義」といった)様々なしがらみから自由な筈。 ひょっとして日本が国外に対してとれるアドバンテージはそこしかないんじゃないのか。 ならば「美しい国、日本」なんて言ってる場合ではないのでは?

ってな真面目なこともたまには考えないとね。

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