Becky! 2.05 β版のテストが始まっている。 取り敢えず導入して BkGnuPG を試してみる。 特に問題なさそうなので一安心。
今度の B2 はフィルタリング機能でメールサーバ上のメールを削除できるようになっている。 くだらない spam はダウンロードするまでもなくソッコーで削除である。
SourceForge 日本語版が正式稼働という事で, 私もアカウントを取ってみた。 いや,今は特に何かに使うというわけじゃないけど。
出張先で缶詰状態のため極端に情報が少ない状況が続いていたが, 「Windowsが許されない世界の話」 の解説はかなり参考になった。 「ATMの故障なんてこの文明社会にそんなアホな話があるかいっ」 ってなことをのたまっていた政治家のおじいさんもいたようだが, これは今のコンピュータ社会の問題についての認識が甘すぎる。 コンピュータネットワークに依存した社会形態だからこそ起きたトラブルであり, そしてこれからも (ひょっとしたら頻繁に) おこりうる事であると今こそ認識すべきだ。
銀行絡みではないが勘定系のシステムなら幾つか経験がある。 大抵は旧システムのリプレイスなのだが, その中身を見て呆れることが多い。 問題は長年抱えてきた膨大なリソースを簡単に切換えられないこと (このご時世に旧JIS文字セットを扱う羽目になるとは思わなかった), 現行システムが複雑怪奇でまともなドキュメントもなく解析が事実上不可能である事だ。 (上記テキストでは 「金融の勘定系システムってのは、基本的には足し算と引き算の世界の延長ですからプログラム単体のロジックの複雑さはそれほど求められないはず」 と書かれているが,とんでもない。 計算集約的でないというならその通りだが) ましてやシステムのベンダ会社やその機能の詳細が全く異なるものを統合するなどできる筈がない。 できるのは仕様も含めて 「最初から作り直す」 ことだ。 これは全くゼロから作るよりもコストと時間がかかる。 (現行システムの機能を包含する事を保証しないといけないため) そして少なくとも最初の1年くらいは前のシステムと新しいシステムを併行で稼働させて, その都度問題をフィードバックさせていくというのが現実解だろう。
ここまではブレークインの段階で分かってた筈だ。 分かってなかったとしたらプロジェクトの上層部はかなり無能だということになる。 実際,統合を諦めてリレー方式にしたのが半年前らしいが, あまりに決断が遅すぎるような気がする。
こんな災難 (やる前からトラブるとあらかじめ分かっているプロジェクト) に巻き込まれるエンジニアの方達は本当にお気の毒です。
続きを書くつもりだったが, また客先に召喚されたため, すっかり旬を外してしまった。
ちなみに 「問題点を知っておく必要があるのか」 と問われれば, 私の答えも 「No」 です。 そもそもそんなこと不可能だし。 でも何かトラブルが発生した際に原因の分析と事後の対策を行うのはトップに立つものの義務だと思います。 (少なくともそれを指示し,指示した (する) ことを表明すべき) それを (言わば日本経済の経営トップである財務大臣が)「アホな話」 で一蹴してしまったあのTV映像にカチンときたのでした。 (もちろんその後の政府の対応は妥当なものであると思います)
何で (自分が関ってるわけでもないプロジェクトに) こんなに感情移入してしまうかというと, つい一年前の自分を思い出してしまうからだったり。 (いや,規模は全然違うんだけどね)
あぁ,やっぱりもう旬を外してる...
帰りの新幹線の中でリーダの方 (お客さん) とお話。
私は正直に 「早く世の中からVBが無くなるといいんですけど」 と言うと,ソッコーで 「それはあり得ないでしょう」 と返された。 ううう,やっぱり。 でも私も最近は Javascript と VBScript を併行でコーディングしていても全く違和感が無くなってきていたり。 つまらない事で小器用になっていく自分がイヤ。 C/C++ でコーディングできる長閑なあの時代はもう戻ってこないのか。
ビジネス分野では, 当面 Java vs .NET の行く末を傍観するのが賢いやり方か。 確かに .NET がこけるとMSにはもう後がない。 遅々としてはかどらないイメージの .NET だが, Windows などよりも強烈なキャンペーンを繰り広げそう。
出張に出掛ける直前に Sylpheed for Win32 が GnuPG (厳密には GPGME) に対応したとのアナウンスを発見。 取り敢えず ML に投げておいたが, 出張から帰った時には既に互換性テストが始まっていた。 はぅ,乗り遅れてるぅ!