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Copyright (C) 1999 Yasuhiro Arakawa

Spiegelのせち日記バックナンバー

1999年9月26日

晩酌程度ならともかく,さすがに2夜連続の飲みはキツかった。 もう無茶のできない歳である。 24日に行きつけのスナックで月見団子を17個も食べたのが直接の敗因か? 妙な味の団子だと思ったら, それは団子ではなくて団子の形の「ういろう」だったらしい。

そういえば, 中秋の名月まで今月が「9月」だということをすっかり忘れていた。 危うく秋刀魚を食べ損ねるところであった。 秋は美味しいものでいっぱいな嬉しい季節。 秋刀魚とか茄子とか舞茸とか...

24日夜。 中秋の名月なのを思い出して, 野尻抱介さんの 『私と月につきあって』 を買う。 しまった。 高千穂遙さんの ダーティペア FLASH3 『天使の悪戯』 も出ている。 か,買わねばっ!

実は, 野尻抱介さんの 「ロケットガール」 シリーズには以前から興味があったのである。 (動機はアレなのだが)
私はSFもファンタジーもオカルトも区別できないウスパカ野郎だが, 『私と月につきあって』 の後書きで, 「奇跡が物理的に可能である」 という下りに 「あぁ,やっぱりこの作品はSFなんだなぁ」 と今更気づいたりして。

野尻抱介さんといえば, 私が SETI@home 関連のページでよく行くのが Team Yellow Dwarf のページ である。 ここのBBSは濃い。 何が濃いって, 三菱重工の江波工場を「EVA工場」と聞き間違えたり (わたしゃ広島市に10年以上住んでいるが,そんな連想は全く浮かばなかった), 女子高生声優の登場でBBSの主催者が狂喜乱舞するくらい濃い。 BBSに参加するのはあまりに畏れおおいので,ROMに徹することにしている。

上記のBBSの情報だが, Bio_100% の metys さん(in Team NIPPON)が 「SETIdoubler」 という SETI@home 支援ソフトを公開しておられる。 これは, 一度に複数のワークユニットを取得しておくことにより, 万一サーバが混雑したり止まったりして結果の送信ができない場合でも, 解析処理自体が止まることのないようコンピュータを最大限にこき使う極悪(失礼!)なツールである。 自分のコンピュータを最大限の効率で稼働させたい場合には試してみてもよいかもしれない。

1999年9月23日

追加情報: Mag.さんの新作 自動作曲ソフト 「Chaos von Eschenbach」 が正式公開されました。 なんだか窓の杜でも紹介されているらしい。 もちろん,ご本人は連絡した覚えはないとのこと。 (募集もしてないしね) やるな,窓の杜 !
ちなみに自宅のマシンでもグラフィックが表示できることが判明。 ちょっと妙な動きをするが,これはおそらくグラフィックボードのせいであろう。

やっぱりハマる,トルネコ2。 忙しいのに,忙しいのに,忙しいのにぃ !!

私が言い出しっぺ(?)のスレッドなのだから,ここで言及しておかねばなるまい。
RFI (Radio Frequency Interference) の記事があったのだが, 英語不得手で「人生他人任せ」な私は 例によってMLでおねだりをして邦訳を教えてもらったのだ。 ここまでは良かった(?)のだが, 私が 「RFIって日本語でどう言うの?」 と発言したことから結構デカいスレッドになってしまった。
結局のところ「RFI」はRFIという用語として取り扱うのが無難なようだ。 NASDA では「電波干渉」という訳語で統一しているようである。 電波関連分野では 「Interference」 を「干渉」ではなく「障害」や「妨害」と訳す傾向にあるそうだ。 (「干渉」というのはもっと別のニュアンスで使われるらしい) RFI (Radio Frequency Interference) ではRFIを障害として位置づけているように見えるから, 強いて訳すなら「電波干渉による障害」くらいが妥当だろうか。 (これでも電波関連分野の専門家には不満だと思うが)
専門分野によって同じ言葉が違うニュアンスを持つというのは, よくある話なのだが, 実に面白い現象だと思う。 「RFI」が,隠語ではなく,用語としてその筋の方々に認知されているというのも今回はじめて分かった。 ん〜,奥が深い。

ちなみに, RFI (Radio Frequency Interference) の邦訳は現時点でWWW上では公開されてません。 (→ 10/4に邦訳ページが公開されました。) 機械翻訳ならあります。 妙な訳ですが,機械のやることだからしょうがないよね。 どうせなら,翻訳ソフトの名前も公開すれば購入時の参考になるのに。(とか何とか)

そう言えば今日は秋分の日だった。 と仕事帰りのバスの中で思い出す。 スーパーでおはぎを山盛り買って馬鹿食いする。
あぁ,幸せ...

MLではとっくに紹介されていたのだが, 今更 『ファースト・コンタクト』 (文献[13]) を買う。 Declaration of Principles Concerning Activities Following the Detection of Extraterrestrial Intelligence についてヒントになる情報はないかなぁ, と思ったのだが, 第5章にあっさり訳が書いてあった。 WWW上に邦訳があれば勝手にリンクさせてもらうんだけど。

1999年9月21日

仕事がしゅらば〜 !! (なのに重役出勤な私)

MLでは SETI@home プロジェクト本格稼働からまだ半年経ってないというのに 早くも飽きている方がおられる。 きっと他の参加者の中でも幾人かはおられるに違いない。
半年やそこらで飽きるような短気な性格では天文ファンに向いてないと思うのだが, ここのところ計算機スペックの話題ばかり盛り上がっているので, 少し訝しがってるというのが本音のところなのかもしれない。

私が天文に本格的にハマりだしたのは中三の時のような気がする。 当時それまで貯めていた小遣いをはたいて,あの往年の名機 ミザール 「H-100」 を買ったのがはじまりであろう。 もっとも, 高校のときに野尻抱影さんの『日本の星』と呉茂一さんの『ギリシア神話』を手にしてからは, ちょっと違う方向にころびはじめたが... 大学生のときに,いわゆる天文ファンと「アマチュア天文家」とのレベルの差を痛感するようになる。
今はどうなんでしょうねぇ。 天文雑誌ほとんど読まないから分からない。 『天文月報』 はどちらかというとプロの方の読み物なので, 私のようなただの天文ファンな人間が読んでも,ちょっと。(読んでるけど)
どなたか, 天文カメラ小僧の品評会みたいな雑誌でない, 優秀で面白い(しかも日本語の)天文雑誌を紹介して下さい。

Mag.さん新作ソフト。 いわゆる自動作曲ソフトなのだが, 見た目がおもしろい。 音楽やMIDIについてど素人な私でも充分楽しめる,お薦めソフト!!
しかし,自宅のマシンではグラフィックがでない (T_T) 会社で修羅場の息抜きに愛用させていただきます。
ちなみに現時点で正式公開前なのでご注意を。 (でも,「DTMマガジン」にURLが載るらしい。)

1999年9月15日

え〜, またI4WUリリースしました。 情報を見せるということが如何に難しいことか, あらためて実感するバージョンでした。 いや,大したことしているわけじゃないんですけど...

何か流行ってるらしい 「りゅうりゅうの精神年齢鑑定」。 精神年齢50歳で「まだまだ子供です」と言われてしまった。 「これを期に、自分を見直してみてはいかがでしょうか?」 とか言われてもねぇ。

昨夜は物凄い雨だったが,今日は晴れ上がってしまった。 他所では相変わらずドカ雨をまき散らしているらしい。 広島は,まぁこの程度でよかった。
ところで,いつから 「秋雨前線」とか「集中豪雨」とかが気象用語になってしまったのだろう。 (そもそも「秋雨」なんてものはない!) 昔は「秋の長雨を伴う停滞前線」とか呼んでたはずだ。 ただのマスコミ用語・隠語だったのが,なしくずし的に専門用語として使われる面白い例であろう。 まっ,コンピュータ業界ではよくある話だが。 (っていうか,どれが隠語でどれが用語か分からない)

1999年9月12日

はうう,バグを出してしまった。 I4WUを使っていただいている方々には申し訳ない。 ちょっと手直ししただけで問題が発生するということは, そろそろコード内容が破綻しつつある証拠だ。 気をつけなくちゃね。

久しぶりに本棚の奥から 『ちょっとコマーシャル』 とか 『魔法使いさんおしずかに!』 とかを引っ張り出して読んだりする。 あぁ,少女マンガは心がなごむ。 この作者にハマったのは1986年か1987年くらいから。 リアルタイムではない。 (当時は少女マンガなんかほとんど読まなかった) ハマる原因を作ったのはこいつである。

1999年9月11日

2晩連続で会社に泊まってしまった。 23時をすぎるとタクシー以外にうちに帰る方法がない。 (まっ2,3時間くらい歩きつめれば帰れないこともないのだが) 今月はビンボーなのでタクシーなんか使いたくないし, となれば会社でふて寝するしかない。
でも,もう懲り懲りなので21時までには仕事を切り上げることにしよう。

I4WUをバージョンアップしました。 またも思いつきで行動する。 でも今回は追加した機能のデバッグをするために, クライアントソフトを -stop_after_process オプションでわざわざ止めてたりしたので, 制作中は全く解析が進まない状態になってしまった。
result.txt の内容は非常に興味があるので完全に解析できるツールを作ってみたいとも思うのだが, 他に進行中のプロジェクトもあるしなぁ。 (あっ,SETIWatchでできるのかな?)

最近MLで面白そうな話題といえば 「個々のCPUの最適化はそんなに必要か」 というスレッドである。 最近のCPUは,ベクトル演算などの特殊演算ユニットを積んでるものが多く, そういったインストラクションを使えるように最適化されたバージョンが登場するかもしれない, といった話から発展しているらしい。 プロジェクト側がシステム設計の詳細 (例えば観測データや解析結果に対して誤差をどのように見積もっているかなど) を明らかにしていないのに, このような議論を交わすのは不毛な気がするのだが, 議論自体は面白いので今回私は傍観者である。
私としては, クライアントソフトの計算精度がいわゆる倍精度(64bit)浮動小数点ぎりぎりの精度を要求しているのでなければ, CPUごとの最適化は「あり」のような気がする。 (その作業のためのエンジニアがアサインできればの話だが)
余ってるCPUパワーを使っているからといって,それを冗長な処理で埋めつくすのは嬉しくない。 それに,このプロジェクトが倍精度浮動小数点ぎりぎりの精度を要求しているとは思えない節がある。 浮動小数点の計算結果は, プラットフォーム(CPU,OS,ライブラリ構成)によって微妙に異なるのが普通だからである。

1999年9月8日

夕方,ススキを手に歩いている女性を見かけた。 もう秋なんじゃねぇ。 でも仲秋の名月にはまだ半月以上ある。

『Software Design』 (技術評論社) 1999年9月号を買ってみた。 どうやらUNIXのniceの機能を説明するためにSETI@homeクライアントソフトを引き合いに出してるらしい。
それにしても, 表紙に 「ネットワークとパワーコンピューティングの総合情報誌」 と書いてあるわりには中身はただのLinux本(と言って悪ければUNIX本)である。 それならそうと位置づけをはっきり表明すればいいのに,よくわからない雑誌。 (って,定期購読もしてない私が言ってもなぁ...

前回(1999年9月4日参照)トリップアウトしてしまった行きつけのスナックで事の顛末を訊いてみる。

「前回,私何かやらかした?」
「ううん,大丈夫。床で寝てただけだから☆」

うわあ。

「すがやみつる モバイルコラム」 の 99/09/01 のコラム。 マンガ作品の引用という話の中で 「「先生」がついているだけで、ファンレターの延長のように見えてしまう」 という表現が目に止まった。
えっ,ファンの人って対象となる作家のことを「先生」って呼ばなくちゃいけないの? ただのファンで,師事しているわけでもなく,知り合いですらないのに?
う〜ん,マンガは好きでコミックスもよく買うほうなのだが, これからは迂闊に「誰某さんのファンです」とは言えないなぁ。

マンガといえば, 結局「Dreamcast Magazine」を買い損ねてしまった。 竹本泉さん(あっ「先生」って言わなきゃいけないのか)のマンガが載ってる号だったのに。
毎度の事ながら広島は書籍・雑誌を買うのに物凄く苦労する。 私はあまりメジャーでない本を指向するので余計に苦労する。 今時本屋で本を買うのはクールでないと思う人もいるかもしれないが, 私にとって本は「衝動で買うべきもの」なので,本屋にない本は存在しないも同然なのである。
それにしても, 売れ筋のみを置く最近の(特に広島の)本屋の傾向は是非止めて欲しい。 それは本屋ではなくコンビニエンスストアがすべきことだ!

仕事が重なってるせいか,かなり機嫌が悪いらしい>私

1999年9月4日

昨夜のことをよく覚えていない。 いや,会社の飲みで2軒ばかし行ったのは覚えているけど, 金を払った記憶がない。 でも,今朝財布を見たら千円札が1枚きりだったので, きっとちゃんと勘定したのだろう。(相変わらず都合のいい脳みそ)

MSN Japan「パソコンで宇宙人を探そう」 というトピックで Club-HUAA サポートページが紹介されている。
おかげ様で I4WU を紹介してくださるページは幾つかあるのだが (本当にありがとうございます), Club-HUAA というグループを紹介してくださるページはほとんどない (山根さんのページ「日本関係のチーム情報」 と, pocoさんの 「お父さんの勉強部屋」 の「趣味の部屋: SETI@HOMEの最新情報」くらいかなぁ) ので,何となく嬉しい。
「パソコンで宇宙人を探そう」 から飛んでこられた方々,ここはこんなページです。 以後よろしくお願いいたします。 トピックでは, この日記ページを「関連ニュースを盛り込んだ...」と紹介していますが, 所詮「日記」なので,あまり真剣に読まないでくださいね。(^^;)

以前, SETI@home グループを紹介するページを作ろうと思ったのだけど, 山根さんのページに既にあるので止めてしまった。 国内でグループを作った方は山根さんに情報提供して 「日本関係のチーム情報」 にリストアップしてもらおう! (とか勝手に言っていいのか?)
「日本関係のチーム情報」 に最近リストされたグループでは Yamura-TechnicalHighSchool SETI members が面白いかな? 若いっていいなぁ,としみじみできるページ。 そういえば私も高校時代の課外クラブ活動(化学部と地学部かけもち)はこんな感じのノリだったかも。 どっちかっていうと「春風高校の光画部」に近かったけど...

SETI@home 用の新しい支援ソフト制作プロジェクト開始。(大袈裟)
でも人様に見せられる物ができるかどうか分からないので内容は秘密だ!

1999年9月2日

仕事がやっと一区切りついた(終わったわけではない)。 公私共に落ち着いてきたところで久しぶりに日記を, と思ったら何とまぁ1週間以上もご無沙汰だったのね。 (月も変わっとるがな!)

出張先は八王子だったが, 前日に東京入りしていたので,西荻窪の行きつけのスナックに寄ってみた。 何と1年以上ご無沙汰だったのにキープボトルがあった。 ちょっと嬉しい。 落花生(皮つき)を塩茹でしたものをいただいた。 なかなか美味 (^^)v でも取れたての落花生じゃないとダメなのだそうな。 (つまり広島では食べられない)

MLでは Power Mac G4 の話題 で持ち切りのようだ。
そう言えば昔 PowerPC が登場したばかりのころ, 私は絶対 Intel チップは PowerPC によって駆逐されると信じていた。 でも実際には,IBMやMicrosoftが見放したこともあり,あまり優勢とは思えない状況である。 「優れた製品だからといって売れるとは限らない」という見本のような製品かも。
ちなみに, 職場のMacユーザ氏によると 「MacのWindowsエミュレータはIntelパソコン上のWindowsより速い」 そうである。 誰かMacのWinエミュレータ上でWin版のSETI@homeクライアントソフトを動かす酔狂な人はいないものだろうか。

Team EDGE's web page にある SETI@Homeの解析速度比較表 のデータをyouさんという方がデータベース化してWWWで公開しておられる。 早速見に行く。
CPUを「Intel Pentium w/MMX (P55C)」にし OSを「WindowsNT Workstation」にして [submit] すると, 「no data.」と返されてしまった。 ちょっと悔しかったので私のデータを投稿してみた。 我ながら大人げない?
ちなみに,ここ最近の私の解析時間(CPU Time)は 平均 25.7時間/WU ほどである。 まぁまぁ,かな。

忙しさにかまけてシーマンを全くほったらかしにしていた。 きっともう全滅しているだろう。 痛ましくてソフトを起動できない。 わたしゃバーチャルペットも飼えんのか!!
合掌。


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