『オープン化する創造の時代』という扉

no extension

ドミニク・チェンさんの『オープン化する創造の時代』読了。 あっという間に読めた。 つか,「あっという間に読める」のがこの本の最大の特徴だと思う。

文化とは何か,著作権とは何か。 更に進めて Creative Commons とは何か, Free Culture とは何か。 そういったことにちょっとでも関心を持ったなら,最初に開ける扉としてこの本を是非オススメする。

文化とは文化の混血児だ。 文化は常に「異」なるものとのハイブリッドで構成されている。 そして,そのハイブリッドを生み出しているのは,特定のエリートや為政者なんかじゃなく,ごく普通の私達なのである。

私が2003年に書いた拙い文章が綺麗に清書されて帰ってきたような,そんな不遜な考えを抱きながら『オープン化する創造の時代』を読んだ。 すごく嬉しくて楽しい。

そして,この本を読んで本格的に知りたいと思うのなら他の沢山の本を読んでみることをお薦めする。 個人的には,同じくドミニク・チェンさんの『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』と名和小太郎さんの『著作権2.0』を是非読んで欲しい。

それにしても,こういうサイズの本を電子書籍で出すというのはいいね。 でも個人的には Kindle でバンバン出して欲しい>角川さん(無理かw)