GnuPG 1.4.13 released
GnuPG のアナウンスをうっかり見落としてたみたいで(おかしいなぁ),人様のブログで 1.4 系の GnuPG がアップデートされているのに気づきました。
今回の目玉はこれ:
Add support for the old cipher algorithm IDEA.
お帰りなさい, IDEA!
まぁ今となっては使う局面はないんだけどね。 でも,昔の PGP 暗号化データを持っていて IDEA の扱いに苦慮してた人たちには朗報だと思う。
最新版 GnuPG のバージョン表記は以下のとおり:
C:\>gpg --version gpg (GnuPG) 1.4.13 Copyright (C) 2012 Free Software Foundation, Inc. License GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <http://gnu.org/licenses/gpl.html> This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.Home: ******** サポートしているアルゴリズム: 公開鍵: RSA, RSA-E, RSA-S, ELG-E, DSA 暗号法: IDEA, 3DES, CAST5, BLOWFISH, AES, AES192, AES256, TWOFISH, CAMELLIA128, CAMELLIA192, CAMELLIA256 ハッシュ: MD5, SHA1, RIPEMD160, SHA256, SHA384, SHA512, SHA224 圧縮: 無圧縮, ZIP, ZLIB, BZIP2
おおっ, IDEA がちゃんとある。
ところで,余談なのだが,白田秀彰さんの「ハッカー倫理と情報公開・プライバシー」が EPUB 化されているけど,是非リリース年を入れて欲しい。 Web ページには「1995年3月」とあるが PDF 版には1998年とある。 どちらを底本としているのか知らないが(多分 Web 版?)年を書かないのはもったいない。
いや「ハッカー倫理と情報公開・プライバシー」で PGP について言及されていて,「そうだよなぁ。昔は大変だったよなぁ」なんて妙な感慨に耽ってしまった。 何が大変だったのか,詳しくはスティーブン・レビー氏の『暗号化』を読むべし。