インターネットの裏口
私のアンテナ圏内ではあまり話題になっていないような気がするので, 簡単に紹介しておく。
- U.S. Tries to Make It Easier to Wiretap the Internet
- FBI Drive for Encryption Backdoors Is Deja Vu for Security Experts
- Wiretapping the Internet
- 米国で政府によって復号不可の暗号が使用禁止に?
この件のポイントは2つあって, ひとつはインターネットネット上の通信を盗聴できるようにすること, もうひとつは暗号化されている通信について復号を可能とするバックドアを仕掛けること, を義務付けようとしている点である。
前者については, 米国以外でも似たような流れがある。 例の BlackBerry 規制に関する話だ。
いずれも国が RIM に対して BlackBerry 規制の圧力をかけ, RIM がそれに屈する形で受け入れている。
後者に関しては, セキュリティや暗号技術に詳しい方なら「またか」と思うだろう。 しかもまた FBI が騒いでるらしい。 この辺に関して説明しようと思ったが面倒くさくなったので, 「鍵寄託(key escrow)」「Skipjack 暗号」「クリッパーチップ(Clipper Chip)計画」といったキーワードで検索して欲しい。 わんさか出て来るであろう。
アメリカは同じ愚を犯そうというのか。
暗号技術の歴史は, 時の権力者の圧力に対抗する歴史でもある。 というわけで, (セキュリティや暗号技術に詳しくない方も)以下の本を読むことを是非オススメする。