コンパクトカメラで遊ぼう
思うところあってデジカメを買いました。 CONTAX U4R というコンパクトカメラです。 今までカメラは(いわゆる「レンズ付きフィルム」以外は) 35mm 版一眼レフしか使ったことがなくて, コンパクトカメラは初めての経験です。 一眼レフも10年近いブランクがあるのでほとんど初心者みたいなものですね。
元々 Nikon 党で, 持ってる一眼レフカメラは全部 Nikon だし, 「デジカメもやっぱ Nikon かなぁ」と漠然と考えていたこともありましたが, 最終的には CONTAX のブランドに惹かれて(しかも今夏にも撤退するとか言うし)買っちゃいました。 カメラ好きを名乗るからには一台は CONTAX を持っておきたかったということもありますし, なんといってもツァイスレンズ T* の光学性能は魅力です。
現在, 色々と試し撮りをして練習をしています。 撮った写真のいくつかは Flickr で公開してますので, よろしかったら見にいらしてください。 なお Flickr は国外のサービスですが, コメント等には日本語が使えるようです。 公開している写真には CCPL の by ライセンスを付与してますので, クレジットを明記していただければ自由に再配布・再利用が可能です。
難しいのはやはり手ブレ対策でしょうか。 一眼レフとはホールドのやり方が異なるので慣れるのに時間がかかりました。 U4R の場合, レンズ部が回転する機能を活かして, 顔の前にカメラを構えるよりも腰の辺りでカメラを固定するとブレ難いようです。 三脚に取りつけるネジ穴がないのが残念ですが, 機構設計上仕方がなかったのかもしれません。 結構ギチギチに詰まってる感じですしね。
(3/28 追記) こちらでセルフタイマを使った撮影方法が紹介されています。 なかなかよさそうですね。 今度試してみることにします。
撮影時の制御はプログラム AE で, シャッター速度や絞り値を直接設定出来ないようになっています。 また「シーンモード」というのがあって, 8種類のモードを選択することで自動的に設定を切り替えてくれます。 これらの機能はカメラに慣れていない人には便利なのですが融通がきかないのが欠点です。 シャッター速度や絞り値は直接設定できませんが, 他のスペックについては手動である程度調整可能です。 調整可能な項目としては, 露出補正・測光モード・フォーカスモードがあります。 またホワイトバランス・感度(ISO)・彩度・シャープネスといった項目もあります。 これらは銀塩カメラで言えばフィルムのスペックに相当します。
いくつか試し撮りした印象ですが, フィルム・スペックの項目についてはホワイトバランスと感度以外はほとんど気にする必要はない(彩度・シャープネスを変えても見た目の変化は少ない)ようです。 ホワイトバランスについても人工灯下以外ではオートまたは自然光で問題ないです。 感度については ISO 100 固定がお薦めです。 感度をオートにすると可能な限り低い感度で撮影しようとするようなのですが, シャッター速度が遅くなるため手ブレが生じやすくなってしまいます。 また感度を上げると(シャッター速度は速くなりますが)見た目が粗い感じになります。 シャッター速度を速くして手ブレを抑えるか感度を下げてノイズを抑えるかの判断は難しいですが, 慣れればある程度読めるようになります。
コンパクトカメラなので当然といえば当然なのですが, ストロボ機能はかなりショボく使いどころが難しいです。 感度にもよりますが, ズームをワイド端にしても 3.3m 前後までしか届きません。 またオートフォーカスとストロボが連動してないので, ターゲットまでの距離によって光量を調整するといった芸当も出来ません(従ってターゲットが近すぎると露出オーバで白くとんでしまう)。 ストロボの向きも(レンズに対して)変えられないので光がもろにあたってしまいます。 (お化粧している人を撮る時などファンデーションの影響で顔が白くとんでしまったりするのですが, こういう時はストロボの向きをわざとそらして間接光を使うようにします。 U4R の場合はこのような手が使えないわけですね)
もしパソコン等で画像データを扱えるのなら, 解像度は最大にしておくのがお薦めです。 Windows 上で画像データの調整を行うのに私は以下のソフトを利用しています。
手順としては, まず azure や buff で画像の回転やトリミングを行い, 最後に Image Filter で細かい調整を行います。 azure や buff は画像処理による画質の劣化がおこらないので便利です。 レタッチソフトによる処理はフィルム現像やプリント処理などの暗室作業に相当するでしょうか。 ハマるんですよねぇ, 暗室作業って。