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2011-12-24T09:00:00+00:00
バルトアンデルスは連続的な怪物,時間の怪物である。(ホルヘ・ルイス・ボルヘス 『幻獣辞典』より)
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著作権法違反幇助被告事件(通称 Winny 事件)判決文
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2011-12-24T09:00:00+00:00
2011-12-24T09:00:00+00:00
Winny 事件で最高裁が上告を棄却した際の判決文が公開されている。
Spiegel
/profile/
<p>
Winny 事件で最高裁が上告を棄却した際の判決文が公開されている。
</p><ul>
<li><a href="http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=81846&hanreiKbn=02">著作権法違反幇助被告事件 最高裁判所第三小法廷</a></li>
<li><a href="http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20111221102925.pdf">著作権法違反幇助被告事件 判決文</a> (PDF)</li>
</ul><p>
以下,判決文の中から重要と思われる部分をかいつまんで紹介する。
私がそう思うだけなので,内容に興味がある方はリンク元の PDF を読むことをお勧めする。
(赤字は私が特に重要と思われる部分について色付けしたもの)
</p><blockquote>
「刑法62条1項の従犯とは,他人の犯罪に加功する意思をもって,有形,無形の方法によりこれを幇助し,他人の犯罪を容易ならしむるものである(最高裁昭和24年(れ)第1506号同年10月1日第二小法廷判決・刑集3巻10号1629頁参照)。
すなわち,幇助犯は,他人の犯罪を容易ならしめる行為を,それと認識,認容しつつ行い,実際に正犯行為が行われることによって成立する。
原判決は,インターネット上における不特定多数者に対する価値中立ソフトの提供という本件行為の特殊性に着目し,「ソフトを違法行為の用途のみに又はこれを主要な用途として使用させるようにインターネット上で勧めてソフトを提供する場合」に限って幇助犯が成立すると解するが,当該ソフトの性質(違法行為に使用される可能性の高さ)や客観的利用状況のいかんを問わず,提供者において外部的に違法使用を勧めて提供するという場合のみに限定することに十分な根拠があるとは認め難く,刑法62条の解釈を誤ったものであるといわざるを得ない。」
</blockquote><blockquote>
「もっとも,Winnyは,1,2審判決が価値中立ソフトと称するように,適法な用途にも,著作権侵害という違法な用途にも利用できるソフトであり,これを著作権侵害に利用するか,その他の用途に利用するかは,あくまで個々の利用者の判断に委ねられている。また,被告人がしたように,開発途上のソフトをインターネット上で不特定多数の者に対して無償で公開,提供し,利用者の意見を聴取しながら当該ソフトの開発を進めるという方法は,ソフトの開発方法として特異なものではなく,合理的なものと受け止められている。新たに開発されるソフトには社会的に幅広い評価があり得る一方で,その開発には迅速性が要求されることも考慮すれば,かかるソフトの開発行為に対する過度の萎縮効果を生じさせないためにも,単に他人の著作権侵害に利用される一般的可能性があり,それを提供者において認識,認容しつつ当該ソフトの公開,提供をし,それを用いて著作権侵害が行われたというだけで,直ちに著作権侵害の幇助行為に当たると解すべきではない。
かかるソフトの提供行為について,幇助犯が成立するためには,一般的可能性を超える具体的な侵害利用状況が必要であり,また,そのことを提供者においても認識,認容していることを要するというべきである。
すなわち,ソフトの提供者において,当該ソフトを利用して現に行われようとしている具体的な著作権侵害を認識,認容しながら,その公開,提供を行い,実際に当該著作権侵害が行われた場合や,<span class="caution">当該ソフトの性質,その客観的利用状況,提供方法などに照らし,同ソフトを入手する者のうち例外的とはいえない範囲の者が同ソフトを著作権侵害に利用する蓋然性が高いと認められる場合</span>で,<span class="caution">提供者もそのことを認識,認容しながら同ソフトの公開,提供を行い,実際にそれを用いて著作権侵害(正犯行為)が行われたとき</span>に限り,当該ソフトの公開,提供行為がそれらの著作権侵害の幇助行為に当たると解するのが相当である。」
</blockquote><blockquote>
「これを本件についてみるに,まず,被告人が,現に行われようとしている具体的な著作権侵害を認識,認容しながら,本件Winnyの公開,提供を行ったものでないことは明らかである。」
</blockquote><blockquote>
「そして,本件当時の客観的利用状況をみると,原判決が指摘するとおり,ファイル共有ソフトによる著作権侵害の状況については,時期や統計の取り方によって相当の幅があり,本件当時のWinnyの客観的利用状況を正確に示す証拠はないが,原判決が引用する関係証拠によっても,Winnyのネットワーク上を流通するファイルの4割程度が著作物で,かつ,著作権者の許諾が得られていないと推測されるものであったというのである。
そして,被告人の本件Winnyの提供方法をみると,違法なファイルのやり取りをしないようにとの注意書きを付記するなどの措置を採りつつ,ダウンロードをすることができる者について何ら限定をかけることなく,無償で,継続的に,本件Winnyをウェブサイト上で公開するという方法によっている。
これらの事情からすると,被告人による本件Winnyの公開,提供行為は,客観的に見て,例外的とはいえない範囲の者がそれを著作権侵害に利用する蓋然性が高い状況の下での公開,提供行為であったことは否定できない。」
</blockquote><blockquote>
「他方,この点に関する被告人の主観面をみると,被告人は,本件Winnyを公開,提供するに際し,本件Winnyを著作権侵害のために利用するであろう者がいることや,そのような者の人数が増えてきたことについては認識していたと認められるものの,いまだ,被告人において,Winnyを著作権侵害のために利用する者が例外的とはいえない範囲の者にまで広がっており,本件Winnyを公開,提供した場合に,例外的とはいえない範囲の者がそれを著作権侵害に利用する蓋然性が高いことを認識,認容していたとまで認めるに足りる証拠はない。」
</blockquote><p>
というわけで,私の足りない脳みそで考えるに
</p><ol>
<li>1審2審に続いて最高裁でも Winny の技術が価値中立であることは認められている。</li>
<li>Winny 利用者のうち 「例外的とはいえない範囲の者が同ソフトを著作権侵害に利用する蓋然性が高い」(4割程度)と認めうる。</li>
<li>しかし Winny 作者の言動や開発過程などから見るに「提供者もそのことを認識,認容しながら同ソフトの公開,提供を行い,実際にそれを用いて著作権侵害(正犯行為)が行われた」とは認められない。</li>
<li>よって幇助には当たらない。</li>
</ol><p>
という流れのように見える。
これは結構微妙な話で,たとえば私は以前に
</p><blockquote>
「ある人たちにとって「善かれ」と思って作ったものが本来のセグメントを越えて使われだしたとき,それでもそれは「善きもの」でいられるのだろうか。
そしてもっと本質的な問題がある。
ある環境においてエンジニアもそうでない人も同じアイデアを同じように実現できてしまうとしたら,何を以って「善」を担保できるのか。<br/>
(中略)<br/>
しかしある目的に対する利用価値の有無は技術者が決めるものではなく利用者が決めるものだ。
作ってる本人は「善かれ」と思っているのに「違法な利用目的」以外で利用する人がひとりもいなかったとしたら,それは(非難はされるだろうけど)罪になるのか。
破壊する以外に何の価値もないように見える核兵器だって国が保有するのであれば合法でパワーバランスを支えるために有用だと見なされる場合がある。」
(「<a href="https://baldanders.info/blog/000242/">本当にヤバいのは「技術者」ではない人達だと思う</a>」より)
</blockquote><p>
と書いた。
もちろん道具を悪用すれば悪用した人が罪に問われるのは当然だ。
しかしその道具を作った人も状況によっては罪に問われるというのは本当に合理的なのだろうか。
</p><p>
実はこれ,いわゆるサイバー犯罪法にも係る話なのだ。
Winny の作者が逮捕された2004年はサイバー犯罪条約に日本がどう対処するかというのが議論されてた頃で,個人的にはこの動きと Winny 作者の逮捕は関係あるのではないかと<a href="https://baldanders.info/spiegel/log/200405.html#d12_t2">思っていた</a>。
そう考えると「<a href="http://ascii.jp/elem/000/000/658/658282/">逮捕から8年、やっと“一歩前進”――「Winny」無罪確定で</a>」で語られてる警察・検察の勇み足も分かる気がするのだ。
要するにケーサツは「悪いソフトをつくったやつをタイホしたかった」のだ。
しかし malware とそうでないソフトの線引きはどこでおこなうのだろう。
いや,そもそも線引きなんかできるのだろうか。
</p><p>
って,まぁ今さらこんな事言っても遅いけど。
</p><p>
いくつか Winny 関連の記事を見たけど,やっぱり古びた感は否めないね。
もう殆どの人にとって Winny は「終わったこと」なのだ。
「終わったこと」についていまさら議論を掘り起こそうとしても「どっかで見たような聞いたような話」で終わってしまうような気がする。
本当は「これからの話」をしないとダメなんだよね。
</p>
<div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757102852/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41YkbcP5IyL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757102852/baldandersinf-22/">著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして (NTT出版ライブラリー―レゾナント)</a></dt><dd>名和 小太郎 </dd><dd>エヌティティ出版 2010-06-24</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt=""/></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087205274/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4087205274.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065733/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4480065733.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="デジタル時代の著作権 (ちくま新書)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798119806/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4798119806.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839934851/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4839934851.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="電子書籍の真実 (マイコミ新書)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408108537/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4408108537.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系"/></a> </p><p class="gtools">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a> , <abbr class="dtreviewed" title="2011/12/24">2011/12/24</abbr></p></div>
【速報】 Winny 作者 無罪確定
tag:Baldanders.info,2011-12-20:/blog/000576/
2011-12-20T09:00:00+00:00
2011-12-20T09:00:00+00:00
7年は長すぎるよ。
Spiegel
/profile/
<ul>
<li>
<a href="http://japan.cnet.com/news/business/35012340/">「Winny」開発者、無罪確定へ--検察側の上告を棄却 - CNET Japan</a>
</li>
</ul>
<p>
よーーーーーーーーやくだよ。
</p>
<p>
金子勇さんの逮捕が2004年10月。んでもって京都地裁で罰金刑の有罪を言い渡されたのが2006年12月。大阪高裁で逆転無罪になったのが2009年10月。そして今回の最高裁への上告が棄却されたのが2011年12月。
</p>
<p>
長すぎるよ。しかも棄却された理由が
</p>
<blockquote>
「最高裁判所は12月19日付けで、「多数の者が著作権侵害に利用する可能性が高いと認識していたとはいえない」として、検察側の上告を棄却した。」(「<a href="http://japan.cnet.com/news/business/35012340/">「Winny」開発者、無罪確定へ--検察側の上告を棄却 - CNET Japan</a>」より)
</blockquote>
<p>
って何だよ,それ。何のための7年だったんだよ。
</p>
<p>
この7年の間に何が起こったか。
</p>
<ul>
<li>Winny はセキュリティ脆弱性が発見され,(作者は手を付けられないため)ウイルス散布システムとなり果てる。 暴露型ウイルスが大流行し Winny を中心とした匿名議論は消滅した。 かつての Winny ユーザの多くは Winny を捨てて Share や Perfect dark などの類似のツールに移行する。 ただし Share や Perfect dark の作者が逮捕されたという話は聞かない。
</li>
<li>世界で主だった P2P ファイル交換サービスがほとんど滅ぶ。 残ってるのは BitTorrent くらい。 しかもその BitTorrent を使って Sony Pictures Entertainment, Fox Entertainment, あるいは NBC Universal といった企業が海賊版コンテンツのダウンロードを行っているというカオスっぷり (<a href="http://japan.cnet.com/news/business/35012340/">BitTorrent を用いた海賊版ダウンロード、Sony、Universal、Fox からも行われた事が判明 | スラッシュドット・ジャパン YRO</a>)。 おっと,ダウンロードが違法だなんて阿呆なことを言ってる国は日本くらいだった。
</li>
<li>違法なアップロードは P2P にとどまらない。 YouTube や ニコニコ動画などでも横行していたが,サービスプロバイダが罪に問われることは殆どなく,最終的には放置されるか金で解決されている。
</li>
<li>Google が Google Book Search によって従来の著作権のルールをぶっ壊す。 今や著作権のルールはオプト・インからオプト・アウトへと変わろうとしている。 またアメリカ DMCA の例外規定についても緩和の方向に向かいつつある (<a href="http://jp.techcrunch.com/archives/20100726now-legal-in-the-u-s-jailbreaking-your-iphone-ripping-a-dvd-for-educational-purposes/">速報! 米著作権庁、合法利用の範囲を大幅拡大―iPhone脱獄など全6項目</a>)
</li>
<li>一方,日本では,硬直した著作権法のせいで世界の IT トレンドから取り残される。 音楽サービスやビデオサービスの中には日本をシャットアウトしているものも多い。 特に,現在普及期に入りつつあるクラウドだが,日本ではいまだにグレイまたは NG である。 おかげで日本の Apple ユーザは iCloud の恩恵に預かれないなどの弊害が起こっている。
</li>
<li>更に日本では今だに CCCD の夢を捨てきれず,鋭意新技術を開発中である(<a href="http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20111110_489922.html">DNP、違法音楽コピー再生時に妨害雑音を発生させる技術 -AV Watch</a>)。 懲りないなぁ。 あるいは自炊代行業者を訴えるとか,実害がほとんどありそうもない瑣末なことに目くじらを立てて怒っている。 情報の価値が機器間あるいはサービス間の mobility にあることがどうにも理解できていないようだ。
</li>
</ul>
<p>
とまぁ,こんな感じで,日本は着実に黄昏時に入っている。
</p>
<p>
おそらく,この件については続々と分析や評価が行われると思うので,面白いネタでもあればまた紹介していこうと思う。
</p>
<p>
過去の参考記事:
</p>
<ul>
<li>
<a href="https://baldanders.info/spiegel/log/200511.html#d02_t3">『Winny の技術』の読書感想文</a>
</li>
<li>
<a href="https://baldanders.info/blog/000242/">本当にヤバいのは「技術者」ではない人達だと思う</a>
</li>
<li>
<a href="https://baldanders.info/blog/000288/">Winny を「違法」にできるか</a>
</li>
</ul>
みんな BitTorrent を使おうぜ! または,もし日本に Winny がなかったら
tag:Baldanders.info,2007-01-05:/blog/000246/
2007-01-05T09:00:00+00:00
2007-01-05T09:00:00+00:00
「OpenOffice.org 2.1の日本語版がリリース」された。早速 Azureus でダウンロード。
Spiegel
/profile/
<p>
<a href="http://journal.mycom.co.jp/news/2007/01/05/365.html">「OpenOffice.org 2.1の日本語版がリリース」</a>された。
早速 <a href="http://azureus.sourceforge.net/">Azureus</a> でダウンロード。
毎度のことながら Peer も Seed も全然いない。
</p><p>
もちろん妄想に過ぎないと分かってはいるのだが,
こんなときはいつも考えてしまう。
もし日本に Winny がなかったら,
ほとんどの日本人にとって P2P ファイル共有はもっとお手軽で便利な手段になりえたんじゃないだろうか。
例えば日本の <a href="http://openlab.jp/ringserver/">Ring Server プロジェクト</a>や<a href="http://www.forest.impress.co.jp/">「窓の杜」</a>が BitTorrent をサポートしていたら。
友人間のファイルのやり取りだって DHT を使ってセグメントを限定してやればもっと融通が利くはずである。
</p><p>
かつて日本が高性能の「国民機」のせいで「パソコン」のグローバル化から乗り遅れてしまったように,
Winny のせいでむしろ P2P のトレンドから乗り遅れてしまっているように思えて仕方がない。
</p>
本当にヤバいのは「技術者」ではない人達だと思う
tag:Baldanders.info,2006-12-30:/blog/000242/
2006-12-30T09:00:00+00:00
2006-12-30T09:00:00+00:00
ようやく『ネットvs.リアルの衝突』を読み終えた。本読んでる間にも続々記事が上がっていくのを横目に見ながら。そしてそれらの記事に釈然としないものを感じながら。とういうわけで,感想がてら今考えていることを吐露してみようと思う。
Spiegel
/profile/
<p>
ようやく<a href="http://spiegel.vox.com/library/book/6a00c22527e6f3604a00cdf3a91365cb8f.html">『ネットvs.リアルの衝突』</a>を読み終えた(本読むの遅いもんで)。
本読んでる間にも続々記事が上がっていくのを横目に見ながら。
そしてそれらの記事に釈然としないものを感じながら。
</p><p>
とういうわけで,
感想がてら今考えていることを吐露してみようと思う。
といっても<a href="https://baldanders.info/spiegel/log/200612.html#d16_t1">大筋は既に書いている</a>のだが。
</p><blockquote>
<div class="bk1-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="bk1-image" style="float:left;"><a href="http://www.bk1.co.jp/product/2740077/p-spiegel43226" name="bk1link" title="オンライン書店ビーケーワン:ネットvs.リアルの衝突" target="_blank"><img src="http://img.bk1.co.jp/bookimages/0274/027400770000.jpg" alt="ネットvs.リアルの衝突" style="border: thin outset #EEEEEE"/></a></div><div class="bk1-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%"><div class="bk1-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.bk1.co.jp/product/2740077/p-spiegel43226" name="bk1link" title="オンライン書店ビーケーワン:ネットvs.リアルの衝突" target="_blank">ネットvs.リアルの衝突</a><div class="bk1-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://breeder.bk1.jp/cgi-bin/link/create.cgi?bibid=2740077&partnerid=p-spiegel43226" title="簡単リンクくん" target="_blank">簡単リンクくん</a> at 2006.12.29</div></div><div class="bk1-detail">佐々木 俊尚著<br/>文芸春秋 (2006.12)<br/>通常24時間以内に発送します。<br/></div><div class="bk1-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.bk1.co.jp/product/2740077/p-spiegel43226" name="bk1link" title="オンライン書店ビーケーワン" target="_blank">オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る</a></div></div><div class="bk1-footer" style="clear: left"></div></div>
</blockquote><p>
他にこの本の続きとして以下の記事を前提に話を進めていく。
</p><ul>
<li><a href="http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20338740,00.htm">Winny裁判、罰金刑は重いか?軽いか?--自己矛盾を抱えた判決</a></li>
<li><a href="http://www.atmarkit.co.jp/news/200612/15/winny.html">「Winny自体は価値中立で有意義」の司法判断、その影響は!?</a></li>
<li><a href="http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/17/news002.html">Winny事件判決の問題点 開発者が負う「責任」とは</a></li>
</ul><p>
他にも気になる記事はたくさんあったが,
とりあえず。
なお,
現時点で判決書はまだオンラインには出回ってない模様。
(まぁたとえ出てても私が読んで理解できるかどうかは相当怪しいが)
</p>
<p>
突然だが<a href="http://spiegel.vox.com/library/book/6a00c22527e6f3604a00cdf3a4eef5cb8f.html">『はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語』</a>という本がある
(これはこれでまた別の機会に改めて紹介する予定だが,実はまだ全部読んでない)。
この本の中にこんな一節がある。(p.180)
</p><blockquote>
「理学は、真理の探究であり、工学は善の実現である。
そして、藝術は美の表現である--これで所謂「真美善」が揃う」
</blockquote><p>
「善の実現」はソフトウェアエンジニアにも言える。
エンジニアの使命は「善きもの」を構築することだ。
誰にとって? 決まっている。
それを使う人たちにとってだ。
だがそれが問題なのだ。
ある人たちにとって「善かれ」と思って作ったものが本来のセグメントを越えて使われだしたとき,
それでもそれは「善きもの」でいられるのだろうか。
そしてもっと本質的な問題がある。
ある環境においてエンジニアもそうでない人も同じアイデアを同じように実現できてしまうとしたら,
何を以って「善」を担保できるのか。
</p><p>
もうひとつ。
<a href="http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20061218.html">「「不 当 判 決」 村井証人証言は僕ら技術者を幸せにしたか」</a>にこういう記述がある。
</p><blockquote>
「ここで、一般に、次の2つの司法判断を想定してみる。<br/>
<br/>
(a) 違法な利用目的以外に利用価値のない技術(違法目的以外の利用には他の十分な技術が存在する)について、開発者が犯罪幇助の罪で処罰される。<br/>
(b) 有意義で価値中立的な技術について、開発者が犯罪幇助の罪で処罰される。社会における現実の利用状況に対する開発者の認識によって。<br/>
<br/>
どちらが技術者にとって不安が大きいか。<br/>
革命を起こす目的で確信犯を承知で(a)のソフトウェアを開発し提供する技術者にとっては、(b)の方が不安が小さいだろう。利用状況に対する認識と提供する際の主観的態様を露呈しないように潜んでいればよい。<br/>
しかし、有意義で価値中立的な技術を生み出しているつもりの世の大半の技術者にとっては、(a)の方が不安が小さい。なぜなら、違法な利用目的以外に利用価値のない技術など、はなっから開発しようなどとは考えもしないでいるからだ。」
</blockquote><p>
そもそもこの2つを択一的に比較するのもおかしな話だが(この記事はまず「Winny は悪」という大前提があって,
そのゴールから逆向きに話を組み立てているように見える。
これは「ニセ科学」にありがちな話の展開のさせ方である。
意図してそう書いてらっしゃるのだろうか),
敢えてどちらがいいかと言われれば,
私は (b) を取る。
ただし,
どこまでが幇助であるか具体的で明確な線引きがされていれば,
という条件付で(そうでなければどちらも No だ)。
まぁ今回の判決では線引きが示されなかったのだが。
「善良な技術者」は確かに「違法な利用目的以外に利用価値のない技術など、はなっから開発しようなどとは考えもしない」だろう。
しかしある目的に対する利用価値の有無は技術者が決めるものではなく利用者が決めるものだ。
作ってる本人は「善かれ」と思っているのに「違法な利用目的」以外で利用する人がひとりもいなかったとしたら,
それは(非難はされるだろうけど)罪になるのか。
破壊する以外に何の価値もないように見える核兵器だって国が保有するのであれば合法でパワーバランスを支えるために有用だと見なされる場合がある。
第三国や個人が保有することは禁じられているにも関わらず,
だ。(ちなみに私は核兵器を容認しているわけではない,念のため)
</p><p>
どんな技術であれ価値に対して中立だし,
その前提で考えなければ何も始まらない。
合法であれ違法であれ善であれ悪であれ,
価値というのは人と人との営みの中で生まれるものであり,
技術はあくまでもその実現手段である。
技術自体になにがしかの価値があるという幻想は人の傲慢の顕れだ(まぁ IT 企業から見れば「技術力」がセールスポイントであることは間違いないけど)。
だからこそ技術自体を争点とせずに,
それを使役する人の思惑のほうが注目されたのだ。
</p><p>
私は Winny 作者の金子勇さんにお会いしたことはないし,
まぁ強いて言うなら<a href="http://spiegel.vox.com/library/book/6a00c22527e6f3604a00c2252afe048e1d.html">『Winny の技術』</a>を読んだ程度だが,
失礼を承知で言わせてもらえれば金子勇さんは到底エンジニアには見えない。
どちらかと言うと研究者である。
先ほどの「真美善」の喩えで言うなら真理を探究する人だ。
故に今回の判決を以って「技術者(開発者)が云々」というのは的を外しているような気がしてならない。
むしろエンジニアっぽくない彼がこのような判決を受けることに不安を感じる。
</p><p>
ネットの上の技術やツール・サービスはユーザに使われることによって自然淘汰されてきた。
自然淘汰が成立するためにはその系が多様性に富んでいることが必要条件だ。
多様であるからこそ私たちユーザは選ぶことができるし既存のものを組み合わせて新しい価値を生み出すこともできる。
そして今やその多様性を支えはじめているのは「エンジニアっぽくない」人たちだ。
特に Web においては主要なプログラミング素材はそこら中に落ちていて,
それらを組み合わせれば誰でも DIY 感覚でそれなりのものができてしまう。
DIY レベルなら言語仕様を知らなくったって Perl や Ruby のスクリプトは弄れる。
困ったら Google に訊けばいい。
ほとんどはオモチャみたいなものかもしれないが,
そういったものの中から優れたアイデアが台頭してくる。
この傾向は今後もっと強まるだろう。
</p><p>
ネットは大抵の場合そういった人の営みを容認し信頼している。
しかし今回の判決はそうした関係に影を落とすかもしれない。
ひとつはよく言われるように法や規範からの圧力がネット上にある技術の多様性を奪うかもしれないこと。
もうひとつはネットがフラットであるが故にセグメントを設定しづらく影響範囲をコントロールできないこと。
2つの影は互いにリンクしている。
切れた信頼の輪は不信の連鎖へと変わる。
</p><p>
Winny は実証実験としての側面を持っていると思うが,
その結果の如何に関わらず巻き戻すことができない。
<a href="http://spiegel.vox.com/library/book/6a00c22527e6f3604a00cdf3a91365cb8f.html">『ネットvs.リアルの衝突』</a>では「パンドラの箱」に喩えているが,
まさにその通りで,
もはやどうやっても「Winny 以前」に戻ることはできないのである
(たとえ Winny を非合法と認定したとしても Winny コンセプトのソフトウェアがなくなることはないだろう)。
</p><p>
限定的なセグメントの中でのみ機能し「顔の見える信頼感」を担保に運営されていたインターネットの「古き良き」時代は終わってしまった。
今やネットの中のユーザは「真美善」の調和ではなく自らの欲望に基づいて行動する。
一方でセキュリティもまた人の欲望の顕れである。
セキュリティは人から多様性を剥ぎ取った上で静的な系(system)を構成する「部品」として組み込むことによって(人ではなく系の)安定を得ようとするもので,
それは究極的には「死」と同じである。
しかし実際には私たちはどちらか一方のみを選んで突き進むことはできない。
本当に欲しいのは両者のバランスである。
Winny というパンドラの箱は両者を引き裂き大きくバランスを崩そうとしている。
このバランスを取り戻すために必要なのは「鬼ごっこ」の鬼を決めることではなく,
全てを許容した上でそれらとどのように付き合うかという「知恵」である。
</p>
貴方がつないでいるのは本当に「インターネット」ですか?
tag:Baldanders.info,2006-04-13:/blog/000191/
2006-04-13T11:58:29+00:00
2006-04-13T11:58:29+00:00
貴方がつないでいるのは本当に「インターネット」ですか?
Spiegel
/profile/
<p>
Winny を主な経路とする暴露ウイルスが蔓延し,
個人情報や機密情報がネット上に暴露される被害が続出しています。
これら一連の問題について<a href="http://www.alles.or.jp/~spiegel/">本家</a>でも散発的に戯れ言を書きましたが,
ここではもう少しだけまじめに考察していきたいと思います。
今回は覚え書きの形式のため「である調」で書いてます。
文体の不整合についてはご容赦ください。
ついでに駄文・長文についてもご容赦を。
</p>
<div id="a000191more"><div id="more">
<p>
Winny を使った暴露ウイルスによる被害が社会問題化するはるか以前から「インターネット」は安全な場ではなくなっている。
メールや IM 等を使った spam やウイルス散布はもはや日常茶飯事だし,
更にネットにつながっているマシンに対して直接攻撃をかけたりマシン内に潜伏して他のマシンへ攻撃する「踏み台」として利用する行為も当たり前の光景になってきている。
最近では <a href="https://baldanders.info/spiegel/archive/Phishing.html">Phishing</a> などの詐欺行為も常態化してきた。
このような状況から「インターネット」に直接つなぐことは愚かな行為と見なされるようになった。
ルータ等を使って IP ベースでセグメントを分け,
ファイアウォールやプロキシサーバを使ってトラフィックをコントロールし,
ウイルス対策ソフトやメールフィルタを使って spam (あるいは Phishing)やウイルスを排除するのが「常識」となってきたのである。
その意味で「インターネット」の End to End の原則は既に崩れ去ったと言っていい。
</p><p>
上述の防衛手段,
すなわちルーティングやファイアウォールやプロキシなどは基本的に IP ベースで行われるが,
Winny のようなファイル共有ソフトや <a href="http://www.softether.com/">SoftEther (現在は PacketiX)</a>のような VPN 製品は既存(IP ベース)のセグメントを跨ぎ独自のオーバーレイネットワークを構築する。
見方を変えれば,
P2P ネットワークを巡る動きは End to End の原則が崩れた「インターネット」に新たな End to End の原則を持ち込んだものと言える。
しかしこれはネットワーク管理者にとって大変な脅威である。
企業内ネットワーク(いわゆるイントラネット)を外部の「インターネット」から防衛するのは,
機密情報を守るためである。
もちろん機密情報が漏れる経路はいくつも考えられるが,
新たにオーバーレイネットワークについても目を光らせなくてはならなくなった。
そして Winny を使った暴露ウイルスはオーバーレイネットワークを通ってやってくる。
</p><p>
オーバーレイネットワークへの対応が間に合わない状況では該当するアプリケーションを削除するというのは(当面の対処としては)間違っていない。
しかし暴露ウイルスによる被害が社会問題化したとき,
日本政府は大変な失態を犯した。
<a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060315/232534/">安倍晋三内閣官房長官による「最も確実な情報漏えい対策は『Winnyを使わないこと』」という声明</a>である。
この声明が問題なのは大きく2つ。
ひとつは Winny を名指しにすることにより「Winny がなければ安心」というミスリーディングを引き起こしかねないこと。
もうひとつは声明自体がマッチポンプ広告となって「Winny 対策」を謳ったセキュリティ関連製品に事実上のお墨付きを与えていることだ。
実際にこの声明の前後から「Winny 対策」を謳ったセキュリティ製品が山のように登場している。
そもそもこういう声明を出すこと自体,
いかに政府がネットワークやネットワーク・セキュリティについて関心が薄いかを浮き彫りにしてしまった。
</p><p>
セキュリティ対策の基本は内と外とを分けるセグメントを構築しセグメント間のチェックイン・チェックアウトを監視することである。
P2P ネットワークが従来のセグメントを跨いでオーバーレイネットワークを構築するというのなら,
P2P ネットワークを排除するのではなく,
P2P ネットワーク上にどうやってセグメントを構築するかという観点で議論されなければならない。
Winny ひとつ潰したところでオーバーレイネットワークを作る手段など(理論上)無限に存在する。
</p><p>
(実際には P2P においてセグメントという概念は無効になるかもしれない。
何故なら P2P ネットワークには「場所(ディレクトリ)」という概念がないから。
セグメントを設置するには「セグメントをどこに置く」という検討が必要だが,
「場所(ディレクトリ)」という概念がない P2P ネットワークにおいてはその検討自体が無効化される。
この問題を解決する方法は2つ。
P2P ネットワークにセグメントの概念を導入するか,
セグメントのない全く新しいセキュリティ技術を開発するかだ。
もしそのような技術が登場すれば,
それこそ<a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20060412/235116/">「革命的」</a>という賞賛にふさわしいものとなるだろう)
</p><p>
もうひとつ困った事態が発生しつつある。
インターネット接続業者(ISP)による Winny トラフィックの遮断である。
もっとも個人的にはそれは「あり」だと思っているのだが,
</p><ul>
<li><a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20060412/235116/">ぷららの「Winny遮断」はISPの産業革命だ</a></li>
</ul><p>
などという記事が出るようでは見過ごせない。
</p><p>
先程,
「セキュリティの基本は内と外とを分けるセグメントを構築しセグメント間のチェックイン・チェックアウトを監視すること」と書いた。
これはつまり「インターネット」の End to End の原則はセグメントの外側において守られるべきであるということだ。
しかし実際には Winny 対策の例を持ち出すまでもなく ISP による End to End 原則の破棄は進行している。
例えば ISP のメールサーバでメールの内容を調べて spam やウイルスを排除するサービスは既に End to End の原則を破っている。
実際に実装しているところがあるかどうかは知らないが Web 利用に制限をかけて Phishing サイトや子供に有害なサイト(笑)を排除しようという動きもある。
このような状況にあって Winny トラフィックの遮断だけをダメ出しするというのは筋が通らない。
</p><p>
企業ユーザやある程度の知識があるヘヴィユーザなら自前で防衛手段を講じることができるが,
ごく普通の(Web でオークションや情報検索を楽しんだりメールや IM などでメッセージのやり取りをしたいだけの)ユーザに同じものを求めるのは無理な話である。
ぷららや @nifty はそういうユーザに配慮したサービスを提供しているわけで,
それを責めるのは理不尽である。
</p><p>
しかし一方で Winny 対策を含め End to End の原則を破り続ける ISP は本当に「インターネット接続業者」と言えるのだろうか,
という疑問がある。
昔 NIFTY-Serve はインターネット接続サービスとしてメールゲートウェイや ftp, news, gopher (いまどきの人は gopher なんて知らんかも)といったサービスを自前のパソコン通信と繋いでいたことがある。
今ぷららなどがやっていることは当時の NIFTY-Serve と本質的に同じことである。
自分に都合のよいサービスのみ通し,
そうでないものは通さない。
つまり
<a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20060412/235116/">「ぷららの「Winny遮断」はISPの産業革命」</a>などではなく,
古き良き時代の(管理された)「パソコン通信」への回帰である,
と言えるのではないだろうか。
そしてそれに(先日パソコン通信サービスを完全に停止した) @nifty が続くというのも意味ありげな感じである。
</p><p>
(そういえば「ケータイ」ネットワークも「パソコン通信」的な管理されたネットワークである。
思うに日本人には自由度がありすぎる「インターネット」よりも監視・管理される「ケータイ」や「パソコン通信」の方が性に合っているのではないだろうか)
</p><p>
End to End の原則はユーザのネットに対する根本的な欲望であり,
また<a href="http://hotwired.goo.ne.jp/original/tsutiya/060321/index.html">ネットの中立性</a>を保つ上でも重要である。
故にそれを軽んずべきではないと思うが,
一方で「インターネット」が社会的なインフラになればなるほどこれまでの原則が通用しなくなっていくのも時代の流れのような気がする。
しかし昨今の Winny をめぐる議論はそれらを全て押し流してセキュリティ一辺倒に突っ走ってしまう危険性を孕んでいる。
私たちは既に「インターネット」の住人であって今更「パソコン通信」には戻れない。
</p><p>
貴方がつないでいるのは本当に「インターネット」ですか? 実は「パソコン通信」ではありませんか?
</p>
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