『アニメ文化外交』を読む

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Tumblr で見た 『アニメ文化外交』 からの引用文が面白そうだったので買ってみたんだけど, う~ん, 微妙な内容。 もうちょっと分析的な内容を期待してたんだけど...

でもよく考えたら私, ここ10年くらい, あまりアニメって見ないんだよなぁ。 そもそも TV をあまり見ないし。 まぁ日曜朝の一連の番組は「おめざ」として見てるけど。 夕方やゴールデンタイムは見れないし, 眠いから深夜アニメも見ないし。 「その時見れないものは後になっても見れない」ので録画とかもしないし (一時期パソコンに録り溜めてたけど,収拾つかなくなったのでやめた)。 なんか子供の頃や学生時代に貪るように観てたのがウソみたいだなぁ。 (ちなみにわりと最近の『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』なんかは YouTube で見た。 『新世紀エヴァンゲリオン』は職場の人が録画したものを借りてまとめて見た。 『アニメ文化外交』 で紹介されている『NARUTO』も『犬夜叉』も『ONE PIECE』も『鋼の錬金術師』も『BLEACH』も『コードギアス』も『DEATH NOTE』もほぼ見ていない。 原作のマンガも(ハルヒは読んだけど)読んでないな。 マンガ自体は4コマ漫画中心に結構読むんだが)

前半の1章と2章は面白かった。 海外の状況が感情豊かに書かれていて, なんか紀行文みたいな感じ。 そういやアメリカの話がなかったな。 アメリカには行かなかったのかな。

後半の3章4章は, う~ん... 著者はクリエイターよりの方みたいなので, そっちの感情が迸っちゃってるような。 海外の事情は書かれているとおりなのかもしれないけど, ひるがえって日本国内を見たときに, 既にテレビアニメの需要は変わっちゃってるでしょう (アニメじゃ視聴率取れなくなってるって話も聞くし)。 本当にアニメやマンガは文化外交の(継続的な)ツールとして使えるのか? と思ってしまう。 まぁ日本市場を見捨てて EU に拠点をシフトするとかなら面白いかもしれない。 あと海外へのアニメの普及にインターネットが大きく寄与していることは認めながら, 本や DVD などのパッケージしか見てないってのも中途半端な感じである。

やっぱり新書は中身を確かめてから買わなきゃダメだね。 もう新書を Amazon で購入するのはよそう。 (といいつつ下に Amazon のリンクを貼り付けるのだが)

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アニメ文化外交 (ちくま新書)
櫻井 孝昌
筑摩書房 2009-05
評価

日本の曖昧力 (PHP新書) ル・オタク―フランスおたく物語 (講談社文庫) 戦後民主主義と少女漫画 (PHP新書 597) 脱「ひとり勝ち」文明論 中国経済がダメになる理由

by G-Tools , 2009/06/12