大和ミュージアム

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広島県呉市宝町5-20

今年の GW は広島県呉(くれ)市にある呉市海事歴史科学館,通称「大和ミュージアム」に行ってきました。 ここの目玉はなんといっても 1/10 スケールの戦艦「大和」の模型です。 他にも人間魚雷「回天」や特殊潜航艇「海龍」,零式艦上戦闘機なども展示されています。 しかしここは単に軍事兵器を並べているだけの博物館ではなく, 造船を中心とした呉市の(戦中・戦後の)歴史が詰まっています。 他にも造船に関連する科学技術を分かりやすく紹介した展示物もあります。 (甥姪はこのコーナーが一番お気に入りだったらしく,相当な時間そこで遊んでいました。 まぁ小さい子どもが「大和」から引き揚げた遺品の数々を見ても面白くないかも。 あと宇宙戦艦ヤマトなどを展示したコーナーもありましたが, 子ども達は見向きもせず(笑) あれ無くてもいいんじゃないかなぁ...)

最初は某映画のヒットにあやかっただけのものかと思っていましたが, オープン以来県外からもコンスタントに来場者があるようで, とてもいいことだと思います。 常設展示意外にもちょくちょくイベントをやっているようですので, 興味のある方はそういうタイミングを狙い済まして行ってみるのもいいと思います。

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)
広島県呉市宝町5-20 (地図
電話 0823-25-3017
1/10スケールの戦艦「大和」の模型を始め戦中戦後における呉市の造船を中心とした歴史の数々が展示されています。

以下, 撮った写真の中からいくつか紹介します。 完全なセットは Flickr に置いていますので, 興味のある方は是非どうぞ。

Screw and Rudder

大和ミュージアムの入り口前に展示されているスクリューと主舵です。 これは戦艦陸奥で実際に使われていた引揚品だそうです。 そばにいる人間の大きさと比較してどれだけ大きいか分かると思います。

Battleship "YAMATO" (大和)

これが 1/10 スケールの戦艦「大和」の模型です。 第一印象は「思ったよりでかい」でした。 実際にはこの10倍ある, と思うだけで眩暈がします。 大艦巨砲主義時代の文字通り象徴(シンボル)だったんだろうなぁ, と想像してしまいます。

ところで Web ページなどの説明では 「10分の1戦艦「大和」は,平和の大切さや科学技術の素晴らしさを後世に語り継いでいます」 などとありますが, 「科学技術の素晴らしさ」はともかく, 何で「大和」が「平和の大切さ」を語っていることになるのでしょう。 疑問に思う方は是非大和ミュージアムに足を運んで展示を隅々まで観てみてください。

Battleship "YAMATO" (大和)

大和の模型を作る時って大抵この艦橋部分で挫折するんですよねぇ。 左の写真ではよく分かりませんが(リンクを辿ってオリジナルの写真を見てください), 甲板にいる人形と比較すると大きさの目安になると思います。

Special Purpose Submarine "KAIRYU" (海龍)

特殊潜航艇「海龍」です。 2人乗りで頭部に炸薬が仕込まれています。 要するに(人間魚雷「回天」と同じく)特攻兵器です。

Iron Whale Museum

大和ミュージアムの隣にある「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」です。 大和ミュージアムのテラスから撮影してみました。 見上げるほど(そしてカメラのフレームに入りきらない(涙)くらい)でっかい潜水艦は, ゆうしお型潜水艦「あきしお」です。 2004年3月に除籍しています。

本当はこちらにも行きたかったんですけど, 大和ミュージアムで遊んでいたら時間切れになってしまいました。 また今度機会があれば行ってみたいです。