プライバシーを重視する人は不誠実? (正しい問いの立てかた)
Tumblr では reblog 済みだが,なんか面白かったのでこっちでも紹介してみる。
以前 Google が保持している移動履歴を削除する方法を紹介したが,あれを見て(頭では分かっていても実際に地図と連携で見させられると)ギョッとなる人は結構いるんじゃないだろうか。 この情報を知っているのがストーカーじゃなくて Google なのは幸運なのかどうなのか。 でも Google は可視化してくれる(そしてユーザ側で削除可能にしてくれる)だけまだマシな方で, Google にできるのなら Apple にだってできるし,キャリア企業や警察にだってできるのだ。
アンケートの質問をいかに組み立てるかという話は昔からあって,確かそれなりに theory もあるはずなのだが,実際にはアンケートは「調査」ではなく「宣伝」に使われることも多い。 意図的に偏った質問を投げることで回答者の意識も引っ張られてしまう。 その典型例が「あなたには何か隠すべきことがありますか?」という質問なのだろう。
もっと広く「問題を解く」ことを考えた場合,一連のプロセスの中で一番重要なのは「正しい問いを立てる」ことだと思う。 もし「正しい問い」が立てられたなら,その問題は半分くらいは解けたも同然なのである。
故に「正しい問いを立てる」ことはとても難しい。 だから何度も問い直すのである。