日本の「算数」は壊れてる?
たまたま Twitter で見かけたんだけど酷いね,これは。 以下は黒木玄さんの tweets から。
いや,数学の問題で解き方が異なってたら不正解にするとかそういう話は昔から耳にしてたので,まぁ「世の中にはそんなダメダメな教師もいるんだなぁ」くらいには思ってたのだが,まさかこんな初歩の初歩でやらかしてるとは知らなかった。 そもそも a×b≠b×a なんて教えてたら中学で代数と方程式を習う段階で確実に挫折すると思うのだが(加算や乗算の交換法則は「刷り込み」レベルの基本的な概念だろう)。 またそれを小学生低学年に対して教えてるというのがヤバさに拍車をかけている。
もうひとつ驚いたのは,いわゆる「あんちょこ」が文科省のチェックを通ってないらしいってこと。 私は「教科書検定」って「あんちょこ」のほうでやってると思ってたよ。 だって指導の仕方は「あんちょこ」の方に書いてあるんだから。 子供の頃,教師の「あんちょこ」を見て「先生要らないから「あんちょこ」のほうをくれ!」と思ったもんだ。 それくらいインパクトのある内容なのにノーチェックだなんて。
「水からの伝言」のときも相当驚いたが,理科や算数で嘘を教えて子どもの発達を阻害するようなことをして何のメリットがあるというのだろう。 本気で理解に苦しむ。
「算数」がこのような有様なら,もう「算数」すっとばして「数学」から習ったほうがいいのではないか(私は小学生の頃,理科の授業で明らかな嘘を教えるので「先生から理科は学ばない」と悟った。その教師は音楽の先生だったので今から考えれば無理もないと思うところもあるけれど)。 自己防衛として結城浩さんの『数学ガール』シリーズを読むことをお薦めする。 最近は小学生高学年くらいなら理解可能な易しい内容のもあるからさ。 あと親は自分の子供が学校や塾でどんな教科書使ってるかひと通り見たほうがいいかもねぇ。