TeX Live へようこそ!
ちょっとわけあって TeX Live 2013 を入れなおそうかと思って。
TeX Wiki ではインストール環境を落としてきてバッチコマンドを起動,みたいに書いてあるけど,本家では「install-tl.exe for Windows からインストールするのがお薦め♡」(←超意訳)と書いてあったので,そっちを試してみることにした。
install-tl.exe を使えば最新のインストールパッケージ(install-tl.zip)を取ってきて展開・実行してくれる。 ちなみに内部的には install-tl.bat ではなく inst_mod.bat を起動しているようだ(これ,内部でバッチコマンドを組み立ててるのか?)。
最初に訊かれるインストールのタイプは「Simple install (big)」で問題なし。 まぁ,あの巨大な TeX ファミリのモジュールを全部突っ込んじゃうんだけど。
それから,可能であればインストーラ実行中はウイルス対策ソフトを無効化しておくこと。 私はこれにハマった。 自宅では PANDA Cloud AntiVirus FREE 版を使ってるんだけど,こいつがまた妙に自意識過剰なやつで, 「見て見て! 今起動しかけた perl.exe 怪しいから隔離しちゃった。ほめてほめて」 って感じでやってくれやがるのだ。 ログには誇らしげに “Computer Vaccinated” とか書いてある。 今消したのウイルスじゃねーよ!
こういう「能動的失敗」を繰り返す奴は「オオカミ少年」と呼ばれ誰からも信用されなくなる。 心当たりのある方はご注意を。 しかし,ウイルス対策ソフトを無効化するとなると誰が TeX Live の巨大モジュールの安全性を担保してくれるのかねぇ。
もうひとつ。 TeX Wiki にはフォルダオプションで「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない」のチェックを外すよう書いてあるが,外さなくていいからね。 このオプションは OS の触っちゃいけないヤバいファイルを保護するためのものなので,良い子は真似しないように。
で,インストーラを起動するとこんな画面が:
ここで「既定リポジトリを変更」にチェックを入れると,次の画面でミラーサイトを選べるようになる。
TeX のインストールの場合,(特に日本の)ミラーサイトのほうが断然速いのでお薦めである。 あとは導入先フォルダなどいくつかのオプションを設定してインストールを開始すればいい。
最後に「TeX Live へようこそ!」と表示されればインストールは完了だ。 このあと日本語環境用の設定を行うのだが, 前回の記事の後半を参考にしてもらえるとありがたい。 これ 2014 ではどうなってるのかねぇ。 もう面倒臭いので pretest を試す元気がない。
古い文書で申し訳ないが GitHub に昔書いた LaTeX ドキュメントを入れておいた。 うちはこれがちゃんと処理できたので,これでうまくいくか試してみるといいと思う。
あっ,内容については鵜呑みにしないように。 なんせこれを最初に書いた頃ってまだ20世紀だったし。