「なつのロケット」の続き
あさりよしとおさんの『小惑星(ほし)に挑む』および『宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた: 実録なつのロケット団』を読了。
以前,映画『はやぶさ/HAYABUSA』の感想で「たまにはミネルヴァのことも想い出してあげてください」と書いたが,『小惑星に挑む』ではのっけからミネルヴァの話題でちょっと嬉しくなってしまった。 好きなのよ,ああいうちまっとした(それでいてアイデア盛りだくさんの)機械って。 改めて「はやぶさ2」には期待したいものです。
昔読んだあさりよしとおさんの『なつのロケット』は本当に感動した。 この作品にあわせて公開された野田篤司さんの「なつのロケットは本当に飛ぶか!?」を読んで「たかがSFマンガにここまでするか」と驚いたもんである。 でももっと驚いたのは「なつのロケット」を本気でやろうという人達がいることだ。
しかし実際には「なつのロケット」のような夏休みの自由工作って訳にはいかないというのが『実録なつのロケット団』を読めばよく分かる。 それでもひとつひとつ問題をクリアしていき着実に前に進んでいるのは感慨深いものがある。 これって(ゼロからスタートした)日本のロケット開発の歴史と重なるものがあるよね。
でもやっぱり最後はお金かねぇ。 もちろんお金で調達できないものもあるが,資金力の問題は大きい。 そこがアメリカなどの民間宇宙開発企業との違いだろうか。 『うちの居候が世界を掌握している!』のオリオン・リュート社みたいにはいかないか(笑) なんにせよ,今後も頑張ってほしいものである。
- 宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた: 実録なつのロケット団 (学研科学選書)
- あさり よしとお
- 学研マーケティング 2013-08-28
- 評価
by G-Tools , 2013/09/01