BOINC for Android
Android 版の BOINC が登場した。
- BOINC for Android launched
- BOINC - Google Play
- Androidの空き時間で科学に貢献──「BOINC」の公式アプリが登場 - ITmedia エンタープライズ
最初「どうかなぁ」って感じだったけど,バッテリ駆動中は動作しない(これは設定で変更できる)ようなので Nexus 7 に入れてみることにした。 BOINC では同時に複数のプロジェクトに参加できるが,Android 版では今のところ以下の6つのプロジェクトのみ対応しているようである。
私はこの中で Asteroids@home と Einstein@Home をチョイス。 実際に Nexus 7 内で実行している。
ちなみに Asteroids@home はその名の通り小惑星の捜索および光度測定を行う。 また Einstein@Home はアメリカの LIGO やドイツの GEO 600 といったレーザー干渉計を用い,重力波の直接観測を目指している(なんで日本の干渉計は参加しないんだろうねぇ。だから日本はブツブツブツ...)。
Einstein@Home の様子を見てみると,比較的負荷の小さいタスクを取ってきて,ゆるゆると計算を行なっているようである。 BOINC をバックで走らせながら Amazon MP3 で音楽を聞いたり yomoyomo さんの『3Dプリンティングと著作権を考える』を読んだりしても全く違和感はない(ただ Nexus 7 の背面が熱くなるのがちょっと気になる)。 まぁしばらく様子見かな。
BOINC は旧 SETI@home の成果から誕生したんだけど,今日本で BOINC の各プロジェクトに参加してる人ってどのくらいいるんだろう。 BOINC 以降の SETI@home は当時ほどの熱狂はなくなってみんな淡々とやってる感じだが(でも相変わらずの資金不足で時々寄付依頼のメールが来る),日本国内ではどうなんだろうねぇ。 メーリングリストが終了しちゃったのでどんな感じかわからない。 うちのチームは細々とでも継続してくださる人がいてありがたいのだが。
日本発の学術プロジェクトとか登場すれば嬉々として参加するんだけど。 まぁ BOINC 型のプロジェクトは,いかに(世界中の)ユーザの関心を集められるかってのが重要なので,日本人は苦手そうだけどさ。