車載 LAN
ありゃりゃ, 見落としてた。 大好物のネタなのに。
今や自動車は数十個の ECU (Electronic Control Unit)で制御され, ECU 同士はネットワークで繋がっている。 これが車載 LAN だ。 車載 LAN として割と標準的なのが CAN (Controller Area Network)であるが, 他にも色々ある。 とりあえず CAN でググったら色々出てくるだろう。 日本語の資料としてまとまっているのは三菱自動車のテクニカルレビューかな。
- 新車内通信システムの開発 (PDF)
- 新世代ダイアグノシス機能の開発 (PDF)
これではなんのこっちゃわからんという人はルネサスのサイトが参考になるかも。 このシステムブロック図を見るだけでも最近の自動車がいかに「チップだらけ」なのか分かると思う。 もともと車載 LAN はハーネス省線化の要求から来ている。 個々の ECU において Programmable なリソースは限られているため, 車載 LAN のプロトコル・スタックはチップレベルで埋め込まれているのが普通だ。 またネットワーク自体が車内で閉じているため, ノイズ以上の外部からの干渉はあまり考慮に入れられていない。
さて, これだけ見て件の Autoblog の記事を見ると「おおっ,なるほど」って思うでしょ。 まぁ Inilex のような例は極端だが, 例えばカーナビの中には車載 LAN 上の情報を拾って車内のステータスを表示する機能を持ったものもある。 インテリジェントな機能を持ったカーナビが Bluetooth や無線 LAN と結びついたらどうなるんだろうねぇ, などとドキドキワクワクな日々である。