BOINC Manager 言語ファイル日本語版 Rev. 1.11
BOINC クライアントに含まれる BOINC Manager の GUI 表示を日本語化する言語ファイルの最新版を公開しました。
言語ファイルのリビジョンは 1.11 で BOINC Manager 4.45 に対応しています。 BOINC Client の最新版は BOINC のダウンロードページで入手できます。 実は BOINC Manager 4.45 にはひとつ古い版の言語ファイルが同梱されていて, そのままでも言語選択で「Japanese」を指定すれば日本語に切り替えることができます。 今回公開した版はおそらく次バージョンの BOINC Client に同梱されると思います。
日本語版の言語ファイルは UTF-8 で作成していますが, このままだと Windows 98/Me では上手く日本語が表示されないようです (詳しくは Team NIPPON で行われている議論を参照してください)。 これは WfW 系 Windows (Win95/98/Me)の内部コードが Shift-JIS になっているためです。 Windows 2000 や XP は内部コードが Unicode になっているため UTF-8 とも相性がいいのですが, Win98/Me ではうまくいきません。
回避方法としては2種類あって,
アプリケーションに MSLU (Microsoft Layer for Unicode)を組み込む方法と言語ファイルを Shift-JIS ベースで作成する方法があるようです。
アプリケーション側を勝手にいじるのは問題があるので,
今回は Shift-JIS ベースの言語ファイルを用意することにしました。
上手く日本語に切り替わらない場合は BOINC_Manager_rev_1_11.zip
に同梱されている BOINC Manager.win98.mo
を適用してみてください。
翻訳を行う際の文字エンコーディングをどうするかについては議論が必要なようです。 最近ではオープンソースのシステムでも WfW 系 Windows はサポートから外れる傾向にありますが, BOINC のようなシステムの場合「余ったパソコンを有効活用する」という設計コンセプトもあるので簡単に切り捨てるわけにはいきません。 しかし BOINC Manager のマルチプラットフォーム化を視野に入れた場合 Shift-JIS を使うのは不利な気がします。 この辺は「SETI@home 日本語メーリングリスト」の議論などを待ちたいと思います。