重力波を探せ! - Einstein@Home
(この記事は「もっと辺境から戯れ言」に投稿した記事からの転載です)
すっかり間が空いてしまいました。 これから少しずつペースを取り戻していく予定です。 取り敢えず今回はリハビリ代わりに Einstein@Home の紹介などを
来年2005年は「国際物理年(世界物理年)」(日本語の情報)だそうで様々なイベントが計画されているのですが, そのひとつが Einstein@Home です。 (なんで2005年なのかというとアインシュタインによる1905年の3つの業績から100年,ということらしいです)
これは昨年から稼働をはじめているカリフォルニア工科大学のレーザー干渉計重力波検出器(LIGO: Laser Interferometer Gravitational wave Observatory)から得られるデータをみんなで手分けして解析するという, SETI@home の重力波版とも言えるプロジェクト(というかイベント)です。 2005年1月から開始予定で現在は参加者を募っている状態です。 私も登録しました。
重力波の存在は一般相対性理論によって予言されていますが, 直接観測された例はまだないそうです。(連星パルサーの観測により間接的に存在が確認された例はあります) 具体的には LIGO を用いてパルサーから信号を観測し重力波による歪みを検出しようという試みのようですが, この方法で検出される可能性のある歪みは非常に微弱であるため SETI@home のような分散型コンピューティングが採用されたようです。
参考: