そうだ, TeX を入れなきゃ
そういえば,自宅マシンを Windows 7 に換装してから TeX を入れてなかった。
あるドキュメントを PDF にして読みたかったので(PDF にすれば iPad で読みやすい), Plain Text → TeX → PDF と変換していくことにした。 なんでいったん TeX (厳密には LaTeX)に落とすかというと,私はワープロの組版が嫌いなのだ。 ペラ1枚程度の文書量ならワープロでも我慢できるけど長文は無理(実際に PDF で,現時点でも,28ページあった。まだ増える予定)。
ちうわけで,昨年買ってから完全に放置プレイだった『LaTeX2e 美文書作成入門』を本棚から引っ張り出した。 その他には TeX Wiki を参照。
世の中便利になったもので関連ツールまで一括してインストールしてくれるツールがあるらしい。
このインストーラは必要なファイルをネットからダウンロードして各種ツールのインストールから環境変数の設定までやってくれる。 インストール先のフォルダを指定する以外はほとんどノータッチでインストールが完了してしまう。 最後にマシンを再起動させられたのは参ったが(これ必要なの?)。 標準で 角藤版 W32TeX, Ghostscript, GSview,dviout をインストールしてくれるが,プラグインを入れることで Xy-pic,ispell,WinShell,pLaTeX2e 新ドキュメントクラスも入れてくれる。 少なくとも pLaTeX2e 新ドキュメントクラスは入れておきたいところだ。
インストールが完了したら動作確認。 小さいドキュメントを作って試すべきだろうが,はるか昔に書いた「文字コードとその実装」(リンク先 PDF)を処理してみた。 おおおおっ,全くエラーもなく正常終了したぞ。 凄い! なんて便利な時代になったんだ。 あっ,でも PDF の文書情報が文字化けしてるな。
昔は(PDF のしおりや文書情報を処理するのに Unicode に変換する必要があるため)プリアンブルに以下の指定をしていたのだが,
\AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}
今は指定方法が変わったようで
\usepackage{atbegshi} \AtBeginShipoutFirst{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}
としないとダメなようだ。
TeX 環境は一度入れると滅多なことではアップデートしないので(それだけ安定してるってことだけど。30年も使われ続けているソフトなんてそうそうない),すぐにやり方を忘れてしまう。 しかも私の場合,5年くらい TeX に触ってなかったので思い出すのに苦労した。 まぁでも,これでまた TeX が使えるようになったな。 そういえば, SmartDoc ってまだあるのかな。